【2024年4月最新】AMEX Hilton Surpass & Hilton Businessクレジットカードレビュー:カードスペックからリフレッシュ前後のベネフィット比較、パーソナルとビジネスを比較解説!

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※2024年4月4日更新:カードリフレッシュに伴って大幅にリライトを加えるとともに、ヒルトンビジネスも同じエントリにまとめました

※2021年11月20日更新:プロモーション内容を最新のものにアップデートしました

※2021年1月2日更新:プロモーション内容を最新のものにアップデートしました

※2018年9月20日:記事初出

初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

 

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

今日はホテル系カードとして一番人気のあるカードの一つである「Hilton Surpass」カードと、ビジネス版の「Hilton Business」カードをまとめてレビューします。


Kenji

Hilton Businessは直近3/29にカードがリフレッシュされました



Hilton Surpassのカードスペック

Hilton Surpassのクレジットカード紹介。まずは、カードのスペックから解説します。

 

カードスペックの概要

カードスペック

✓ 年会費:150ドル(初年度も免除されない)

✓ ポイント付与:ヒルトンホテルでx12、その他x5(年間$100,000まで。超過分はx3)

✓ 為替手数料:なし

✓ その他ベネフィット:ヒルトンゴールドステータス、年間200ドルのヒルトンクレジット(四半期に50ドルずつ/繰越不可)、1年間に1.5万ドル利用で週末1泊無料、年間で4万ドル利用でヒルトンダイアモンドステータス、$189のClearクレジット

✓ サインアップボーナス:10~12.5万ポイント(通常時)

✓ 直近のリフレッシュ:2023年10月

 

旧Citiで発行されていたHilton Surpassに代わって、2018年1月にAMEXから発行され始めたクレジットカードです。

 

カード名称が旧Citiの「Hilton Surpass」からAMEXで「Hilton Ascend」に変わって、さらにまた「Hilton Surpass」に戻って・・・と行ったり来たりしましたが、ここ数年は落ち着いています。

 

カード券面は直近の2023年10月のリフレッシュでよりスタイリッシュなデザインに変更になりました。

 

Hilton Surpassの活かし方

カードの魅力は、まずはヒルトンゴールドステータスです。

 

カードを保有しているだけでヒルトンオーナーズのゴールドステータスにマッチされます。

ヒルトンゴールドステータスのベネフィット詳細は、下記公式サイトから確認できますが、中でも魅力的なのは、朝食のベネフィットです。

 

米国のヒルトン系列の場合はホテルブランドに応じて10~25ドル/人のクレジットを付与(2名分迄)、米国外のヒルトン系列の場合は2名分迄の朝食が無料で提供されます。


Kenji

例えばメインブランドの「ヒルトン」の場合、2名で宿泊すると1泊で30ドル分のクレジットが付与される計算です。米国外の系列ホテルなら朝食が2名分完全無料になりますのでさらにお得です・・・!

 

もう一つ絶対に活かしたいのが、年間200ドルのヒルトンクレジットです(規約の全文は>こちら<で確認できます)。

$200 Hilton Statement Credit

Basic Hilton Honors American Express Surpass Card Members can receive up to a total of $50 in statement credits each calendar quarter (January through March, April through June, July through September, and October through December), for up to $200 back annually, for eligible purchases charged directly with a property within the Hilton portfolio on their Card Account, including bookings and incidental charges. For a booking to be eligible for a statement credit, the booking must be made directly through a reservation channel operated by Hilton. Bookings or purchases made through a third party other than Hilton, such as an online travel website, will not be eligible for statement credit(s). At certain hotels, if your booking is part of a contract for an event, the purchase may not be eligible for a statement credit. For an incidental charge (including charges made at restaurants, spas, and other establishments within the hotel property) to be eligible for a statement credit, the incidental charge must be charged to your room and paid for with your Hilton Honors American Express Surpass Card at checkout.

Eligible purchases can be made by both the Basic and any Additional Card Members on the Card Account. However, the total amount of statement credits for eligible purchases will not exceed $200 per Card Account per calendar year. Please allow 8-12 weeks after the eligible purchase is charged to your Card Account for statement credit(s) to be posted to the Account. Please call American Express at the number on the back of your Card if statement credits have not posted after 12 weeks from the date of purchase. To receive this benefit, your Card account must not be cancelled or past due at the time of statement credit fulfillment. Statement credit(s) may not be received or may be reversed if the purchase is cancelled or modified, or if you engage in abuse or misuse in connection with the benefit.

使い方は簡単、ヒルトン系列での支払いにこのSurpassカードを使えばオーケーです。

 

同じヒルトンクレジットでもAspireに付帯するのがリゾート限定のリゾートクレジットで対象施設が限定されているのに対して、Surpassに付帯するヒルトンクレジットはほぼ全てのヒルトン系列が対象となります。

 

少しだけ難があるのが、四半期に1度50ドルずつの付与のサブスク型のベネフィットになっていることで、繰り越しが出来ません。

よって、クレジットを満額回収したいという場合には少なくとも四半期に1度はカードを利用する必要があります。


Kenji

イメージとしては、年に数回ヒルトン系列ホテルを利用する機会のある方なら、朝食のベネフィットと合わせて150ドルの年会費が簡単に回収できるはずです

 

最後に、年間1.5万ドルを利用した場合の宿泊券(FNA)付与のベネフィットは、リフレッシュ後も保たれました。

 

以前もご紹介したことがありますが、これはかなり大きなベネフィットで、利用できるホテルに縛りがないので、例えばWaldorf Astoriaや、LXR、Conradといったトップブランドでも利用ができます。

 

単純化して一泊1,000ドルと仮定すると、1.5万ドルカードをすべて日常使いで利用すると、

・1,000ドルのホテルが無料宿泊できるFNA付与

・1.5万ドル利用で5,000ヒルトンポイント付与(全てその他カテゴリーでの利用と仮定)

 

の2つのベネフィットが手に入る計算です。

 

これをシンプルに計算すると、1.5万ドル利用時でだいたい7%くらいの還元率になるはずで、普段の支出が多い方にとっては日常使いのカードとしても実はベストカードの一枚ということができるはずです。

 

現時点で手に入るホテル系のカードではコスト(=年会費)とベネフィットが一番取れたカードかもしれませんね!

 

Hilton Surpassのリフレッシュ前後のベネフィットのビフォー・アフター

どんどんいきます。Hilton Surpassは、2023年10月にカードがリフレッシュされました。

 

リフレッシュ前後でカードのベネフィットがどう変わったのか、比較形式でご紹介します。それがこちらです。

見て頂くとわかる通り、年会費が1.5倍に値上がりしたのが一番の変化点で、それに伴ってカードベネフィットもヒルトン系列ホテルでのホテルクレジットが追加になりました。

 

元々は95ドルの年会費が確実に発生していたことを考えると、

・ヒルトン系列ホテルを定期的に利用する機会のある方

・プライオリティ・パスを他のカードで確保できている方

 

にとっては有難い内容の改訂で、ホテルクレジットでカード年会費を賄えるかどうかがカードを保有するメリット/デメリットの分岐点になります。


Kenji

上で触れたように四半期ごとに50ドルというサブスク型のベネフィットなのがやや悩ましい部分ですが、記事執筆時点ではRedditの情報などを見る限りでは、GCの購入でもクレジットをトリガーするようですので回収は比較的簡単なはずです

 

Hilton Businessのカードスペック

続いては、Hilton Businessです。こちらもカードスペックから解説します。

 

カードスペックの概要

カードスペック

✓ 年会費:195ドル(初年度も免除されない)

✓ ポイント付与:ヒルトンホテルでx12、その他x5(年間$100,000まで。超過分はx3)

✓ 為替手数料:なし

✓ その他ベネフィット:ヒルトンゴールドステータス、年間240ドルのヒルトンクレジット(四半期に60ドルずつ/繰越不可)、年間で4万ドル利用でヒルトンダイアモンドステータス、National Car Rentalのエグゼクティブステータス

✓ サインアップボーナス:10~12.5万ポイント(通常時)

✓ 直近のリフレッシュ:2024年3月

 

ヒルトンビジネスは数あるAMEXのカードの中でも、もっとも最近リフレッシュされたカードになります。

 

ポイント付与などのスペックはパーソナルとおおむね同様ですが、宿泊券(FNA)付与がないのと、Clearクレジットに変わって、National Car Rentalのステータスが付与される点が異なります。

Hilton Businessの活かし方

カードの魅力もパーソナルの方とおおむね同様です。

 

ゴールドステータスと、年間240ドルのヒルトンクレジットを活かしきることができるかが年会費回収のための鍵になります。念のため、ヒルトンクレジットの規約も抜粋して以下に掲載しておきます。

 

Eligible purchases can be made by both the Basic and any Additional Card Members on the Card Account. However, the total amount of statement credits for eligible purchases will not exceed $240 per Card Account per calendar year. Please allow 8-12 weeks after the eligible purchase is charged to your Card Account for statement credit(s) to be posted to the Account. Please call American Express at the number on the back of your Card if statement credits have not posted after 12 weeks from the date of purchase. To receive this benefit, your Card account must not be cancelled or past due at the time of statement credit fulfillment. Statement credit(s) may not be received or may be reversed if the purchase is cancelled or modified, or if you engage in abuse or misuse in connection with the benefit.

 

Hilton Businessのリフレッシュ前後のベネフィットのビフォー・アフター

Hilton Businessは、Surpassから遅れること約半年、2024年3月にカードがリフレッシュされました。

 

こちらも、リフレッシュ前後でカードのベネフィットについて比較形式でご紹介します。それがこちらです。

Businessで目立つのは、上でも触れた通り何といってもFNA(宿泊券)の撤廃です。

 

もともとHilton Surpass/Businessのスイートスポットは1.5万ドル利用することでの無料宿泊券付与にあると言われており、私も過去のエントリでもそのようにご紹介していました。

 

パーソナルカードのSurpassの方はFNAのベネフィットは維持されましたが、Hilton Businessの方はこれが撤廃されてしまったことがとても大きく、アメリカの著名ブロガーの投稿を見ているとおおむね批判的なコメントが目立ちます。

 

年会費が倍に値上がりしたことと、プライオリティパスが無くなったことに対するベネフィットの追加がホテルクレジットだけというのは、(もちろんパーソナルよりも金額は大きいのですが)やはり見劣りするというのが率直な印象です。

 

Hilton SurpassとHilton Businessの比較

上記とは違った比較軸として、SurpassとBuinessも比較形式でまとめてみました。それがこちらです。

見て頂いてわかる通り、年会費の違いがほとんどそのままヒルトンクレジットの金額の違いとして表れています。

 

他は上でご紹介したFNAと、トラベルベネフィットが一部違うくらいですが、どちらかと言えばやはりパーソナルの方に軍配が上がります。

 

もっとも、Hilton Businessの方はChaseの5/24ルールの対象外となるため、全体的なカード戦略を考えながらどちらのカードをゲットするのかをにらめっこして考える形になるはずです。

 

サインアップボーナスキャンペーン

最後に、ヒルトン系列カードのサインアップボーナスプロモーションについてもご紹介しておきます。

 

ヒルトン系列のカード4枚すべてがプロモーションを実施しているため、併せて記載しておきます。

 

 

プロモーションリンクまとめ

・Hilton Honors(年会費無料版)のリンクは>こちら<(条件達成で10万ポイント)

・Hilton Honors Surpass(Ascend)のリンクは>こちら<(条件達成で15.5万ポイント)

・Hilton Honors Aspireのリンクは>こちら<(条件達成で17.5万ポイント)

・Hilton Businessのリンクは>こちら<(条件達成で17.5万ポイント)

 

ちなみに、参考までに過去リフレッシュ前に実施されていたプロモーションの一例も参考として記載しておきます。2021年9月に実施されていたプロモーションで、当時とは結構条件が違うことがわかるはずです(写真をクリックすると拡大します)。

 

ヒルトンカードはだいたい年2回のペースでプロモーションを実施しており、その時によって内容は異なります。

 

私がSurpassをゲットしたのは遠い昔の2018年5月のことで、その時は10万ポイント+2年目に週末1泊無料宿泊の特典付与のプロモーションを行っていました。その時のエントリはこちらにあります。

 

まとめ

本日はAMEX発行のヒルトン系ホテルカードである「Hilton Surpass」カードと、ビジネス版の「Hilton Business」カードをまとめてレビューしましたがいかがでしたでしょうか。

 

押しなべて、カードの年会費もインフレで値上がりしている分、プロモーションの条件やベネフィットもそれについて行っている印象です。

ヒルトン押しの方はもちろん、旅行や出張でホテル宿泊の機会のある方はプロモーション実施時にカードをゲットして、ポイントを宿泊に充てるとうまくコストをセーブできるはずです。ぜひ活かされてみてください!

 

参考記事です。

 

こちらはヒルトン系列最上級カードである「Hilton Aspire」のカードレビューです。直近のカードリフレッシュの情報がまだアップデートできていないので、近いうちにリライトする予定です。

こちらはAMEXが最近導入した制限ルールである「Family Rule」について解説した記事です。幸い、まだヒルトン系列カードはこの制限の対象になっていませんが、いずれ拡大する気がします。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

2件のフィードバック

  1. Nickey19 より:

    いつも勉強させて頂いています。今回Hilton aspireカード申請にあたり紹介リンクを参照させて頂きました。どうもありがとうございました。

    • Kenji より:

      Nickey19さん。
      無事Aspireがゲットできたようで何よりです。数ある北米のカードの中でも一番ベネフィットの良いカードの一枚だと思います。紹介リンクも使って頂いてありがとうございました!

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