債券投資のメリットを考える

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シリーズ第3回目です。

 

さて、株や投資信託を持っているという人は多いと思いますが、債券を持っているという人はこれら2つに比べて圧倒的に少ない気がします。

10人投資している人に聞いてみて、債券投資をしているのは23人くらいですかね。

 

でもきちんと商品性を理解して、そして投資先を選べば実は債券はとても魅力的な投資対象だと私は考えています。今日はそんな債券投資について考えてみたいと思います。

 

債券って何?

 

債券とは国や地方公共団体、企業など(「発行体」といいます)が、投資家からお金を借りるために発行する有価証券です。 平たくいえば、投資家はその債券の発行体にお金を貸しているということです。wikipediaより)

債券 – Wikipedia

 

住宅ローンや自動車ローン、教育ローンを借りるときに借用証(金銭消費貸借契約)を貸し手との間で交わしますよね?あれと基本的に同じです。

 

一般投資家から広く投資を募る際に一つ一つ借用証を交わすわけにはいきませんから、証券会社を通じて債券を発行してもらって(起債といいます)、投資家が得られる権利(利率や満期日、期間など)を表象した有価証券が「債券」ということになります。

 

いまでは株も債券もペーパーレス化が進んで実物を見ることはなくなりましたが、昔はこんな形だったそうです。

 

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債券のメリットとデメリット

まず債券のメリットですが、利回りと満期が固定できるという利点があります。

 

株には満期もなければいくら配当がもらえるか、株式価値が上がるのか下がるのか、誰にも分りません。

(なのでアナリストという職業が生まれるわけですね。)

 

しかし債券は違います。

 

私は最近バークレイズ発行の債券を購入しましたが、満期時には投資金額は額面当たり100円で戻ってくることが(バークレイズバンクが潰れない限り)確約されているわけです。利回りも固定です。

 

また、もう一つの大きな利点として、弁済順位が比較的高いということが挙げられます。

株式よりも安全性が高いということですね。

 

デメリットは、インフレに弱いということが挙げられます。

 

額面100円の債券は、モノの値段が2倍に上がっても100円のまま満期日に償還されます。

 

いま100円貸しても、戻ってきたときには100円が50円の価値しかなくなったら・・・恐ろしいですね。

 

ちなみにこれは保険も同じです。

 

保険の掛金金額はインフレによって上昇することはありません。

私の両親は第2次大戦が終わる前に生まれた世代で、猛烈なインフレを経験しており、貯蓄型の保険に入るなんて考えられなかったと言っています。保険についてはまたどこかで触れたいと思いますが。

 

利回りが株式に比べると低いというデメリットもあります。

株式の方が弁済順位が低いですから、投資家としては当然高いリターンを要求しますよね?その裏返しです。

 

また、最低投資金額が一般的に高く(通常社債の最低投資単位は1億円)、10万円程度から買える「個人向け社債」という商品もありますが、投資対象は非常に限られます。このため好きな商品を購入できないとうデメリットが生じます。

 

その他、株式と違って証券取引所で売買が行われているものではないため、流動性が低く、証券会社との相対取引が基本になります。

手数料もかかりますし、情報の非対称性の問題もあります。これらのことから満期まで保有する(少なくとも株式よりは長期で保有する)ことが投資の基本スタンスになります。

 

どんな債券があるの?

まず債券の種類ですが、債券のメインは、利付債とディスカウント社債(割引債)です。

このうち他にも変わり種でストリップス債や、日経リンク債、転換社債(CB)、EB債なんていうものもあります。利付債の中でも変動利付債や、物価連動国債なんて商品もあります。

 

2015年まではディスカント債(ゼロ・クーポン債や低クーポン債以外)やストリップス債は税制上少し変わっていて、無税でリターンを得ることが出来ましたが、20161月からの税制変更でそのメリットは失われました。

 

ゼロクーポン債の税金を詳しく知りたい方は国税庁HPをご覧ください。

No.1515 ゼロクーポン債と税金|所得税|国税庁

 

次に発行体(投資先)ですが、個人向けの商品として一番メジャーなのは国債(個人向け国債)でしょうかね。

 

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最近は郵便局でも購入することが可能です。 

www.post.japanpost.jp

それから一般企業が発行する債券として「個人向け社債」があります。

 

ソフトバンクや、小田急電鉄、東芝などの一部上場企業の債券を購入することが可能です。外国債券まで投資対象に入れられるようであれば、世界銀行が発行する「世銀債」などの外国債券も購入可能です。

 

ただし、価格変動リスクとクレジットリスクに加えて為替のリスクも加わるため、リスクの度合いはぐっと高まります。

 

 

どこで買えるの?

債券も株式や投資信託同様、証券会社で購入できます。

ただし株式・投信に比べると取扱いは少なく、例えばご紹介したオンライン証券の松井証券では取扱いが見当たりませんでした。

 

個人向け国債であればメガバンクや、郵便局でも購入できます。

 

外国債券となると取扱いはぐっと少なくなりますが、個人で取引できるのは楽天証券エイチ・エス証券あたりですかね。

外国債券は私の主な投資先のひとつなので、別エントリでまた詳しくご紹介したいと思います。 

www.rakuten-sec.co.jp

www.hs-sec.co.jp

 

まとめ

さて、最後に本日のまとめです。

 

  • 債券は利回りが銀行預金と比べると高く、価格変動も小さい。安全性も株式に比べると高い
  • 株式に比べると利回りや流動性の点で劣ることが多い。
  • 満期まで保有することが基本的に投資の前提になる

 

 

こんな人におすすめ

 

  • 株は値動きが激しいのでちょっと怖い。でも銀行預金の利回りでは物足りない。
  • 余裕資金があり、5年先、10年先まで使わない見通しでいる

  

編集後記

 

以前証券会社に勤務しており、債券を扱う部署にいたため、債券については多少の知識と思い入れがあります。

 

私の主な投資商品の一つでもあるため、シリーズを改めてぜひまた詳しく触れたいと思います。

 

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Kenji

Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ駐在中。 現在妻とニューヨークで2人暮らし。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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