【保存版】アメリカのホテル系クレジットカード20枚のラインナップを紹介 2023年8月現在
2023年8月23日:4年ぶりのリライトでホテル系列別にカードを紹介するなど大幅な修正を行いました
2019年10月18日:2019年時点のホテルカードにアップデートを行いました
2018年12月27日:記事初出
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
今日のエントリでは、アメリカのホテル系のクレジットカード総勢20枚のスペックを概観します。
Kenji
北米にはホテル系で大量ポイントを獲得出来るクレジットカードもたくさん存在します。マイル&ホテルポイントを貯めれば実質無料で旅行をプランニングすることも可能です。このエントリを参考にぜひホテル系カードにも目を向けてみてください
アメリカのクレジットカードの魅力
ホテルだって無料で泊まれる
アメリカのクレジットカードの魅力はこのブログで常々お伝えしていますが、まだまだ一般的にはなっていないと感じます。
私が赴任中の折、在米10年の日本人の同僚とランチに行ったのですが、お会計の際に出てきたのはANA CARD USAでした。
ANAマイルを貯めたいから・・・という理由だと思いますが、たとえANA派だとしても使うべき一枚がANA CARD USAというのは、残念ながらマイラー的には不正解です。
その理由は、ANAマイルをANA CARD USAよりも2倍も3倍も速く貯めるカードが北米にはたくさんあるからです。
例えばAmex Business Blue Plusを使えば、アメックスポイントのトランスファーを通じて2倍速くANAマイルが貯められます。Amex Goldを使えば、グローサリーではなんとポイントを4倍も(!)速く貯めることが可能です。
さすがに本人が興味がなさそうなのに面と向かってそんなことを指摘はできませんので何も言いませんが、「せっかく北米にいるのに勿体ない・・・」と思うことが結構あるのです。
マイルはたくさん貯めているという方も、ホテルポイントとなると意外と貯めている方は少なくないでしょうか?
アメリカのクレジットカードにはホテルポイントが貯まるカードもたくさんあります。
フライトチケットは貯めたマイルの特典航空券で手配して、現地のホテルはホテルポイントでフリーステイ。マイル&ポイントを組み合わせれば、バケーションをほぼ無料でプランニングすることも可能になります。
私が使ったホテルの例
こちらは、我が家が2018年のクリスマスシーズンに予約・宿泊したカンクンのオール・インクルーシブホテルです。
Kenji
陸マイラー活動でためたホテルポイントを使って初めて宿泊した本格的なバケーションで、いまでも印象に残っています
カンクン旅行記:オールインクルーシブリゾート「Viva Wyndham Azteca」の紹介と子連れ旅行の注意点まとめ
クリスマスシーズンということもあって、一泊の宿泊料金はなんと500ドル!
4泊滞在したのですが、総額の宿泊代金は諸税込みで2,400ドル(!)。この代金をキャッシュで払ってねと言われたら、正直我が家には無理です。
これがホテルポイントで支払った結果、文字通り無料になりました。
妻もオールインクルーシブに泊まりたいとずっと言っていたので、希望がかなってとても喜んでいました。
ホテルポイントも貯めておいてよかったな~と心から思った瞬間です。
せっかく北米にお住まいなのでしたら、航空系カードだけでなく、ぜひホテル系カードも候補に入れてホテルポイントを貯めて頂きたいと思います。
アメリカのホテル系カード
では、アメリカで発行されているホテル系のクレジットカードのラインアップを見ていきましょう。
ホテルは自分の旅のスタイルによって好みが出るはずで、カードもそれにならってホテル系列別にみていただいた方が分かりやすいため、系列別に紹介していきます。
Kenji
全部でなんと20枚ものホテル系列カードが存在します
カード一覧(カッコ内は発行会社)
<マリオット系列>
✓ Marriott Bonvoy Brilliant(AMEX)
✓ Marriott Bonvoy Business(AMEX)
✓ Marriott Bonvoy Boundless(Chase)
✓ Marriott Bonvoy Bold(Chase)
✓Marriott Bonvoy Bevy(AMEX)
✓Marriott Bonvoy Bountiful(Chase)
<ヒルトン系列>
✓ Hilton Honors(AMEX)
✓ Hilton Honors Surpass(AMEX)
✓ Hilton Honors Business(AMEX)
✓Hilton Honors Aspire(AMEX)
<ハイアット系列>
✓World of Hyatt(Chase)
✓World of Hyatt Business(Chase)
<IHG系列>
✓IHG Rewards Traveler(Chase)
✓IHG Rewards Premier (Chase)
✓IHG Rewards Premier Business(Chase)
<Wyndham系列>
✓ Wyndham Rewards Earner Card(Barclays)
✓ Wyndham Rewards Earner+ Card(Barclays)
✓ Wyndham Rewards Earner Business Card(Barclays)
<Choice系列>
✓ Choice Privileges Mastercard(Wellsfargo)
✓ Choice Privileges Select Mastercard(Wellsfargo)
では、それぞれのカードのスペックと魅力を簡単にご説明していきたいと思います。
なお、下に記載するサインアップボーナスはすべてプロモーションを考慮しない通常時のボーナスです。プロモーションが行われている場合、条件クリアの際に獲得できるボーナスや、ボーナス獲得のための条件が下記と異なる点ご注意ください。
また、下記ではリファーラルリンクも記載していません。リファーラルリンクを利用されたいという方は、記載している関連記事を参照してください。
マリオット系列
まずは、世界一のホテルチェーンマリオット系列のホテル系クレジットカードです。
Kenji
マリオット系は、AMEXから3枚、Chaseから3枚の合計6枚のカードが新規発行されています
Marriott Bonvoy Brilliant
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:95,000マリオットポイント(6か月以内に6,000ドル以上利用が条件)
・年会費:650ドル(初年度も免除されない)
AMEXが2018年8月に発行を始めたプレミアムカードです。
当時は年会費が450ドルでスタートしましたが、2022年9月に650ドルへと値上がりしました。
2019年2月からのMarriott Bonvoyのプログラム始動に合わせて、名称とカード券面がいまの「Bonvoy Brilliant 」へと変更になりました。
年会費650ドルと高額ですが、
・カードメンバイヤーで300ドルのダイニングクレジット
・プライオリティパス
・マリオットのプラチナステータス
・Global EntiryもしくはTSA Pre-Check費用の100ドルクレジット
・カードアニバーサリー特典(8万ポイントまでのホテルで一泊無料)
など、さまざまなベネフィットが付帯します。
マリオット系列を普段から利用しているという方にはお得なカードだと思います。
カードのスペックについては下記のエントリで詳しく解説していますので参照されてください。
【クレカレビュー】AMEX Marriott Brilliantカードの解説。リフレッシュ後のカードは年会費650ドルでプラチナステータス付帯!
カードベネフィットについては、以前下でもご紹介するHilton Aspireとの比較検討も行ったことがあります。詳しくは下記の別エントリを参照して下さい。
マリオット・ボンヴォイアメックス(Bonvoy Amex)が発行へ!Hilton Aspireとベネフィットを比べてみた結果は・・・
Marriott Bonvoy Business
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:75,000マリオットポイント(3か月以内に3,000ドル以上利用が条件)
・年会費:125ドル(初年度も免除されない)
2018年に「Marriott Bonvoy」の新プログラムが始動した際、さんざん北米陸マイラーの間で話題になった一枚です。
一時はボーナスがStatement creditになったりと右往左往して、気をもんだ方も多かったことと思います。
過去のいわゆる「SPG AMEX」カードの後継版ですが、個人版はいまは新規申し込みは停止しています。
カード保有で、マリオットのゴールドステータスが付与されます。また、カードアニバーサリー特典として、2年目より35,000ポイントまでの系列ホテルで使えるフリーステイの権利がもらえます。
Marriottポイントがよいところは、航空系マイルへの交換比率が高いところです。ANA、JALを含む40以上の航空会社のマイルに3:1でトランスファーが可能です。
ただし、日常使いはポイント付与が2倍なので、マイルを貯めるにはさほど適していません。。
カード券面が最近変更になりました(左がビフォー/右はアフターです)。
詳しいカードスペックは、下記の個別エントリを参照されてください。
【クレカレビュー】AMEX Marriott Businessカードの解説。カードがリフレッシュされて大幅パワーアップ!
Marriott Bonvoy Boundless
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:75,000マリオットポイント(3か月以内に3,000ドル以上利用が条件)
・年会費:95ドル(初年度も免除されない)
マリオット系列のクレジットカードはこれが3枚目。上の2枚はAMEX発行でしたが、こちらはChase発行です。
AMEXには5枚ルールがあるので、AMEXで系列カードを発行したくない/できないという人はこちらのカードを作るという選択が出来ます。
ベネフィットはほぼ同じで、年会費も95ドルと、AmexのBonvoy Businessよりも30ドル安く設定されています(ただし、このカードはChaseの5/24ルールの対象です)。
カードアニバーサリー特典として、2年目より35,000ポイントまでの系列ホテルで使えるフリーステイの権利がもらえます。マリオット系列ホテルを使う人でしたら、2年目以降の年会費はこれで確実に元が取れます。
こちらもカード券面が2023年に変更になりました(左がビフォー/右はアフターです)。
Bonvoy Bold
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:30,000マリオットポイント(3か月以内に1,000ドル以上利用が条件)
・年会費:無料
・公式サイト:Marriott Bonvoy Bold
上でご紹介した「Marriott Bonvoy Boundless」の下位互換的な位置づけのカードです。
いわゆる「ダメカード」として有名で、ベネフィットがよくないのにChaseの5/24にカウントされてしまうことと、それに加えて、BoldとBoundlessは二者択一のカードとなっているデメリットがあります。Boundlessとの二者択一であればBoundless一択です。
利用価値としては、①Boundlessを取得した後のダウングレード先としての選択か、②年会費無料で15泊分のマリオットの宿泊実績狙いの2点(もしくは、その両方)になると思います。
Marriott Bonvoy Bevy
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:85,000マリオットポイント(6か月以内に5,000ドル以上利用が条件)
・年会費:無料(初年度も免除されない)
・公式サイト:Marriott Bonvoy Bevy Am
マリオット系列ではもっとも最近の、2022年9月に新しく発行が始まったカードです。
カードベネフィットは特筆すべきものがないので割愛します(申請するメリットもありませんし、皆様にもお勧めしません)。
Marriott Bonvoy Bountiful
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:85,000マリオットポイント(3か月以内に4,000ドル以上利用が条件)
・年会費:250ドル(初年度も免除されない)
Bevyと同時期の2022年9月に新しく発行が始まったカードです。
こちらも特に特筆するベネフィットはありません(申請するメリットもありませんし、皆様にもお勧めしません)。250ドルという年会費はChaseのホテル系カードではもっとも高い年会費ですが、正直ガッカリ・・・な1枚でした。
ヒルトン系列
マリオットに続いては、ヒルトン系列のカードです。
Kenji
過去、Citiから発行されていたこともありましたが、現在のヒルトン系列は全てAMEX発行で、4枚のラインアップがあります
Hilton Honors
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:75,000ヒルトンポイント(最初3か月で1,000ドル以上利用が条件)
・年会費:無料
・公式サイト:Unwind While You Earn PointsThe Card That Rewards Your Every Day
まず一枚目が年会費無料の「Hilton Honors」カードです。
このカードについては年会費無料のカードを取り上げたエントリでもご紹介しました。
年会費無料で、かつボーナスとしてヒルトンポイントが7.5万ポイントもらえるという優れたカードです。カードにはヒルトンのシルバーステータスが付帯します。
年会費無料のクレジットカードとしてはベスト3に入るくらいの優良カードです(もっとも、ヒルトン系列を使う機会のある方向けですが・・・)。
詳しいカードのベネフィットは、下記の個別エントリを参考にされてください。
【クレカレビュー】Hilton Honorsクレジットカードが在米駐在員に一番おすすめできるカードの一枚である5つの理由を解説
Hilton Honors Surpass
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:125,000ヒルトンポイント(最初3か月で2,000ドル以上利用が条件)
・年会費:95ドル(初年度も免除されない)
こちらはランクが一つ上がったヒルトン系列カードです。
もともとはCitiから「Hilton Surpass」の名称で発行されていたものが、2018年にアメックスへの切り替わりのタイミングで一度Ascendの名前に変更になり、また2019年7月から名称がSurpassに逆戻りするという、フラフラしたカードです。
年会費95ドルは免除されませんが、その分年10回まで使えるプライオリティパスがついてきたり、カード保有でヒルトンのゴールドステータスが付与されるといったベネフィットがパワーアップした一枚です。
ヒルトンゴールドは2名まで朝食が無料(北米の場合はクレジット)になるため、系列ホテルを利用する機会のある方は、それだけでも十分年会費の元は取れると思います。
カードスペック詳細は下記の別エントリを参照されてください。
Amex Hilton Honors Surpassクレジットカードのスペックとヒルトンポイントの活用法を徹底解説
Hilton Honors Business
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:125,000ヒルトンポイント
・年会費:95ドル(初年度も免除されない)
こちらは、上でご紹介したHilton Surpassカードのビジネスカード版です。
以前はSurpassと比べるとボーナスが少なかったり、ビジネスカードの傾向としてミニマムスペンドの条件が厳しかったりとちょこちょこ異なる点がありましたが、いまはほとんど変わりません。
Hilton Honors Aspire
・カード発行会社:American Express
・カードブランド:AMEX
・サインアップボーナス:125,000ヒルトンポイント
・年会費:450ドル(初年度も免除されない)
シリーズ最高のハイクラスカードです。保有しているだけでヒルトンのダイヤモンドステータスが獲得できます。
年会費が450ドルと高額ですが、
・初年度から1泊分の無料宿泊特典が付与
・250ドルのエアラインクレジット
・250ドルのヒルトンクレジット
・プライオリティパスの付与
・ヒルトンダイヤモンドステータス
など、その分ベネフィットもたくさん付与されます。
450ドルの年会費は確かに高額ですが、ヒルトンを使う機会のある方にとっては確実にベネフィット>>年会費となる一枚だと思います。
ヒルトンのカードステータスごとのベネフィット詳細が知りたいという方は、下記公式サイトを参考にされてください。
詳しいカードのベネフィットは、下記の個別エントリを参考にされてください。
【クレカレビュー】Hilton Honors Aspireはアメリカのベストホテルカード!カードの魅力を徹底解説
また、Hilton Aspireに付帯する週末フリーステイ特典については、以前下記のエントリで徹底解説しました。カードを取得される方は参考にしてください。
Hilton Weekend Night Reward:ヒルトン・アスパイア&アセンドカードの週末宿泊特典の魅力と利用方法を完全解説
ちなみに・・・日本でも以前は三井住友カードからヒルトン系列カードが発行されていましたが、2021年3月にAMEX発行に切り替えが行われました。
その時のまとめ記事がこちらで取り上げています。日本との違いといった観点で北米のヒルトンカードのスペックがどれほど恵まれているかを考えてみるのも面白いと思います。
日本で新しいヒルトンアメックスカード(ヒルトン・オナーズAMEXカード)が発行!過去のヒルトンカードや日米ヒルトンカードを比較した結果
ハイアット系列
続いてハイアットです。ハイアットからはパーソナル/ビジネスでそれぞれ1枚ずつカードが発行されています。
World of Hyatt
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:最大60,000ハイアットポイント(3月以内に3,000ドル利用で3万ポイント、6月以内に1.5万ドル利用まではx2で+3万ポイント)
・年会費:95ドル(初年度も免除されない)
Chaseが発行しているHyatt系クレジットカードです。
ハイアットのポイント宿泊は他のグループと比べて必要ポイントが少なく、かつホテルのホスピタリティも手厚いため、一部のホテラーには人気の一枚です。
但し残念なのが、サインアップボーナスが改悪になってしまったことで、2020年途中までは
・3月以内に3,000ドル利用で4万ポイント
・6月以内にさらに3,000ドル使うと2万ポイント
の2tier制でした。
いまも2 tier制には変わりありませんが、2tier目がかなり渋い条件のため、実質は3万ポイントで打ち止めと捉えていただくのが良いと思います。
カードベネフィットとして、カテゴリ1~4までの系列ホテルに無料宿泊できるアニバーサリー特典が2年目から付与されます。
World of Hyatt Business
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:60,000ハイアットポイント(3月以内に5,000ドル以上利用が条件)
・年会費:199ドル(初年度も免除されない)
2021年10月から新しく発行が始まったカードです。
上のパーソナルカードと比べると年会費が高いのがやや気になりますが、Hyatt派にとってはポイントがもらえる選択肢が増えたのは良いことだと思います。
ビジネス版のためややハードルが高いですが、サインアップボーナスの点ではパーソナル版よりも妙味があります。
ただし、
・年会費が195ドルと高いこと
・2年目以降のアニバーサリー特典がないこと
・宿泊実績の付与は1万ドル利用ごとに5泊分
となっている点には注意が必要です。
ハイアット系列を使う機会がないか、少ない人にはあまりおすすめ出来るカードではありません。
IHG系列
続いては、IHG系列のカードです。
Kenji
IHG系列は、すべてカードブランドがマスターなのが他のカードとは一風変わった点として挙げられます
IHG Traveler
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:Mastercard
・サインアップボーナス:60,000ポイント(3か月以内に2,000ドル以上利用が条件)
・年会費:無料
2019年10月にリニューアルされたカードです。
それまでは年会費が29ドルかかっていましたが、リフレッシュに伴って年会費が無料になりました。
カード保有でIHGのシルバーステータスが付与される他、IHG系列を利用する機会のある方にとってはカード保有だけで事実上ポイントの有効期限が無期限になるメリットがあります。
下のIHG Premierとは異なり、アニバーサリー特典はありません。
IHG Premier Rewards
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:Mastercard
・サインアップボーナス:80,000ポイント(3か月以内に2,000ドル以上利用が条件)
・年会費:99ドル(初年度も免除されない)
直近では2022年3月にリニューアルされたカードです。
リニューアルに伴って年会費が89ドル→99ドルへと値上げされました。ただし、United travel bankのクレジットが年50ドル分付与されますので、うまく使えば実質年会費は50ドルの計算です。
カード保有でIHGのプラチナステータスが獲得できます。
同じプロパティに4連泊で4泊目が無料、アニバーサリー特典として一泊4万ポイントまでのホテルでの無料宿泊券が出来たりといった特典が付きます。
Kenji
過去に発行されていたIHGのカードはアニバーサリー宿泊にカテゴリーの制限がなかったんですけどね・・・改悪になってしまったのは残念です
保有するメリットがあるかどうかは、年会費とアニバーサリー特典の4万ポイントを比較して、泊まれそう/泊まりたいと思うホテルがあるかどうかの比較になると思います。
IHG Premier Rewards Business
・カード発行会社:Chase
・カードブランド:Mastercard
・サインアップボーナス:80,000ポイント(3か月以内に2,000ドル以上利用が条件)
・年会費:99ドル(初年度も免除されない)
2022年4月から新しく発行が始まったカードです。
カードベネフィットはパーソナル版のIHG Premierとほぼ同じです。
ビジネスカードはマリオット、ヒルトンがもともと発行していたのですが、これに
・2021年10月:Hyatt Business
・2022年4月:IHG Business
・2022年6月:Wyndham Business
と、わずか1年の間に他の大手ホテルチェーンもビジネスカードを発行した経緯があります。
これでホテル系カードも一通りのカードラインアップが完了した印象があります。
Wyndham系列
ホテル系カードは多くがAMEXとChase発行ですが、Barclays発行のカードもあります。それがWyndhamです。
Wyndham Rewards Earner
・カード発行会社:Barclays
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:30,000Wyndhamポイント(初回利用で15,000ポイント、3か月以内に1,000ドル以上利用でさらに15,000ポイント)
・年会費:無料
・公式サイト:Wyndham Rewards Visa Card
過去何度かブログに登場したWyndhamのクレジットカードです。
パーソナルでは有料版と無料版の2つのカードが存在しますが、こちらは無料版です。
あまり一般に知られていないが故に価値があるカードだと思います。上でご紹介したカンクン・オールインクルーシブのホテルに宿泊した際のポイントは、この系列カードで貯めました。
2019年4月以降は、ポイント宿泊が7,500、15,000、30,000の3 tier制に移行しています。
それ以前は15,000ポイントでオールインクルーシブを含む世界中の系列ホテルに宿泊できるのがスイートスポットだっただけに、この改悪は残念でした。
カードの詳細は下記の別エントリをご参照ください。
Wyndhamキャンペーンが復活!2泊Stayで1泊無料&クレジットカードプロモーション
Wyndham Rewards Earner Plus
・カード発行会社:Barclays
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:75,000Wyndhamポイント
・年会費:75ドル(初年度も免除されない)
・公式サイト:Wyndham Rewards Visa Card
上のカードの有料版です。Earner Plusの特色としては、他のホテル系列カードよりも少しだけ年会費が低いことでしょうかね。
カード保有でプラチナステータスが付与されます。
カードアニバーサリーで7,500ポイントが付与されますが、ポイント価値がやや低いので、2年目以降継続保持するメリットは低いと思います。
Wyndham Rewards Earner Business
・カード発行会社:Barclays
・カードブランド:VISA
・サインアップボーナス:75,000Wyndhamポイント
・年会費:95ドル(初年度も免除されない)
・公式サイト:Wyndham Rewards Visa Card
最後は、Wyndham系列のビジネスカードです。
Wyndham系列では年会費がもっとも高い95ドルに設定されています。カード保有でダイヤモンドステータスが自動で付与されます。
Choice系列
紹介の最後は、Choice系列のクレジットカードです。
Choice Privileges Mastercard
・カード発行会社:Wells fargo
・カードブランド:Master
・サインアップボーナス:不明(現在は新規発行につき60,000ポイント獲得可能)
・年会費:無料
・公式サイト:Choice Privileges Mastercard
下のSelectと合わせて、2023年5月から新しく発行が始まったカードです。
Choice系列のホテルはあまり聞いたことがないかもしれませんが、ロードサイドのホテルとして、ヨーロッパを中心に意外と展開しています。
「コンフォート・イン」という名称を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。私も過去に2度、日本で宿泊に使ったことがありました。
ポイントは一泊8,000ポイントから特典宿泊が可能です。Wyndhamもそうですが、Choiceもラインアップがちょっと変わっていて、ツボにはまるとお得なものが多いです。
年会費無料というのもうれしいですよね!年会費無料のカード候補としてもおすすめです。
Choice Privileges Select Mastercard
・カード発行会社:Wells fargo
・カードブランド:Master
・サインアップボーナス:不明(現在は新規発行につき90,000ポイント獲得可能)
・年会費:95ドル(初年度無料)
上のカードの上級カードです。
カード発行でChoiceのプラチナステータスが付与される他、カードアニバーサリーには3万ポイントが付与されます。
記事の更新にあたってひさしぶりにChoiceのHPを色々と見てみましたが、ポイント泊に直前でも結構な空きがあって、特典宿泊も使いやすそうですね!
マリオットやヒルトンなど大手と違ってラグジュアリーさはあまりありませんが、ビジネス利用や、ロードサイド利用中心で考えている方にはおすすめできる1枚です。
最近は新規発行のカードでも最初から年会費が多いので、初年度無料というのは珍しいパターンだと思います。
ラインアップを見て感じること
ホテル系カードのラインアップをざっとご紹介しましたが、見ていてすぐに気づくことがいくつかあるはずです。
ホテル系カードの特徴
✓ マリオット系カードの発行が多い
✓ 発行されていないホテル系列も存在する
✓ カードラインナップの移り変わりが激しい
それぞれ簡単に内容を見ていきましょう。
マリオット系カードの発行が多い
まず最初は、カードラインナップそのものについて。
上でラインアップを見てすぐわかる通り、系列カードの種類のバリエーションの点ではやはりマリオット系列が6枚と圧倒的です。
Kenji
世界最大のホテルチェーンだけあって、カード種類も多く、またアメリカ以外の各国でも日本をはじめとして、たくさんの系列カードが発行されています
カードバリュエーションが多い。発行会社も複数にまたがるということで、抑えなければいけない「ご作法」も数多く存在します。
選択肢が多いのがメリットにつながればよいのですが、ご作法の順守という観点で一番気を付けなければいけないのがこのマリオット系列のカードになります。
発行されていないホテル系列も存在する
とにかくたくさんのカードが発行されているアメリカですが、それでも系列カードが発行されていないホテル系列も存在します。
まだ記憶に新しいのがRaddison Rewards で、過去US BankからRadisson Rewards Visa Cardの名称でカードが存在しましたが、2022年5月でDiscontinuedになりました。
その他、大手ホテルチェーンではAccorもクレジットカードが存在していません。
カードラインナップの移り変わりが激しい
最後は、カードラインナップの移り変わりについてです。
昨年2022年~2023年のここまでの動向を例に取ってみても
・2022年3月:IHGがビジネスカードを発行開始(IHG Rewards Premier Business)
・2022年5月:US BankがRadisson Rewards VisaをDiscontinued
・2022年9月:Marriott Bonvoy Brilliantがカードリフレッシュ
・2022年9月:Marriott Bonvoy Bevy、Marriott Bonvoy Bountifulが登場
・2023年4月:BarclaysがChoice Privileges MastercardがDiscontinued
・2023年4月:WellsfargoがChoice Privileges系列カード2枚を発行開始
と、たくさんのニュースがホテル系カードの世界を駆け巡りました。
直近ではChoice Privileges Mastercardが発行停止になったニュースはまだ記憶に新しいです。
今後もっとも危なそうなのがヒルトン系列のラグジュアリーカードである「Hilton Aspire」でしょうかね・・・ブログでも取り上げましたがすでに新しいカードスペックの噂はかなり出回っている状況です。
改悪必死??Hilton Aspireにリフレッシュの噂が・・・!新しいベネフィット(案)の価値を分析
Kenji
今後もホテル系カードの動向からは目が離せそうにありませんね!
まとめ
今日ご紹介するホテル系クレジットカードは以上です。
こうしてみると、ホテル系カードも5年前くらいに比べると、ずいぶんとラインアップが充実したというのが印象です。
ポイントが貯めやすいのはやはり枚数が多く発行されているマリオットとヒルトンでしょう。フレキシブルポイントからのトランスファーも可能で、保有ポイントが6桁どころか7桁(100万ポイント以上!)を超えている方もSNSで目にすることが少なくありません。
ホテルも世界中にあるので困ることがないので、この辺りから貯め始めておくのが無難と言えると思います。
参考記事です。
こちらの記事ではマイルが貯まるアメリカのクレジットカードを10枚紹介しています。とにかくマイルが貯めたいという方はこの中からカードを選んでみるのがよいと思います。
【保存版】アメリカ駐在員がマイルが獲得できる航空系クレジットカード10枚を例にマイルの獲得方法を徹底解説
年会費無料カードのおすすめ10枚もまとめてあります。アメリカではとにかくクレジットカードの種類が無数にあるため、航空系、ホテル系、そして年会費と、自分が欲しいカードを見定めて申請していくのがおすすめです。
【保存版】駐在員が教える:アメリカで年会費無料のおすすめクレジットカード10枚
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