【保存版】AMEXのクレジットカード発行制限ルールを徹底解説。無駄な審査落ちを避けるために知っておくべきこと

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2024年6月9日:記事が古くなっていたのを受けてAMEXに絞って記事を全面的にリライトしました

2018年11月18日:記事が見やすくするようフォーマットをリライトしました

2018年7月6日:記事初出

初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

 

こんにちは、Kenji(@sorakoge)です。

 

本日の記事では、ずばりAMEX(アメックス)のクレジットカード発行について知っておくべき制限ルールについて解説します。

 

数あるカード発行会社の中でもAMEXは種類豊富で、かつサインアップボーナスが魅力的なものが多く、さらに申請のハードルも比較的緩やかということがあって駐在員を中心にダントツの人気を誇ります。しかし、そんなAMEXであっても、申請にあたって守るべき「お作法」が存在しており、これを守らない限りアプライは通りません。


Kenji

今日はそのAMEXの発行制限ルールを6つ、徹底解説します



 

AMEXの発行制限ルール

まずは、AMEXのクレジットカード発行について知っておくべき制限ルールを概観します。それがこちらです。

 

One-life timeルール

1/5 ルール

2/90ルール

④5枚/10枚ルール

 

以下、それぞれのルールについて内容を深堀りして解説していきます。

 

One-life timeルール

まず絶対に知っておくべきなのが、「One-life timeルール」です。

 

このルールは、カードのサインアップボーナスをもらえるチャンスを生涯で一度きりに限るというものです。

 

例えば私であれば、デルタAMEXゴールドやHilton Aspireは既に発行済みのため、仮にキャンセルして数年後に同じカードを再申請しても、ボーナスを再度もらうことは出来ません。

 

カードリフレッシュが行われても基本的に同様で、古いバージョンを保有していた場合はやはりボーナスの付与対象になりません。


Kenji

アプライはプロモーションが実施されているときがベターと言われる所以ですね

昔はWash-outできた時代もあったようですが、いまは10年ほど前に保有していたことがあってもボーナス対象外と言われた・・・なんていうデータポイントも見かけるので、かなり厳格な運用がされていると考えた方が良いと思います。

 

1/5ルール

続いてのルールが「1/5ルール」です。

 

これは、AMEXのカード申請を5日に1回までに制限するというもので、複数枚の申請による多重債務者(=カード会社にとっての貸倒懸念先)を防ぐ狙いがあるものと思います。

 

なお、同日申請はカウントされないとか、一部ビジネスカードはこのルールをバイパス出来るとか、色々なことが言われています。

 

2/90ルール

続いてのルールは「2/90ルール」。こちらは90日AMEXのカード発行は2枚までというルールです。

 

限定がないため、基本的に全てのカードが対象と思われます。

 

もっとも、カード申請の間は90日の「お休み期間」を設けることが推奨されますから、そこまでシビアではないと考えて頂いて大丈夫です。

 

5枚/10枚ルール 

最後は、発行枚数の総数を制限するルール「5枚/10枚ルール」です。

 

AMEX系列のクレジットカードの保有を、5枚を上限として認めるルールで、対象はAMEX発行のクレジットカード全てになります。


Kenji

5枚ではなく4枚になっていた時期もありますが、いまは5枚に戻っているのが定説です

Chaseの5/24ルールは発行会社に限らず全てのパーソナルカードの総数を24ヶ月で5枚に限るものでしたが、AMEXはAMEX発行のカードに限られる代わりに、期間の縛りがありません。

 

また、このルールの対象になるのはクレジットカード全てとなるため、

・パーソナルカード

・ビジネスカード

 

の両方が対象になります(パーソナル、ビジネスの合計で5枚をカウント)。

 

なお、AMEXには「チャージカード」と呼ばれるプロパー系列の一部カードが存在しますが、これらは5枚にカウントされません。

 

チャージカードの発行総数は10枚までというのが定説ですが、実際に10枚発行する方はいないでしょうから、あまり気にする必要はありません。

 

カード発行はできるがボーナス獲得がNGになるルール

続いては、カード発行制限ではありませんが、カードが届いてミニマムスペンドをクリアしてもプロモーションが空振りになるルール(=サインアップボーナスがもらえないルール)についても解説しておきます。

 

ポップアップルール

まず絶対にしておかなければいけないのが、AMEXのポップアップルールです。

 

これはAMEXがカード申請時に表示することがある招かれざるポップアップ表示で、ひとたびこれが出てしまうと、問答無用でサインアップボーナスは獲得ができないという恐ろしい制限ルールです。

Based on your history with American Express welcome offers, introductory APR offers, or the number of cards you have opened and closed, you are not eligible to receive this welcome offer. We have not yet performed a credit check. Would you still like to proceed?

このルールが導入されたのは2018年秋のことで、当時私はおそらく真っ先にこの「落とし穴」にはまった被害者でした。

その時の状況は、当時のAMEXサポートとの度重なる「闘い」の様子とともに下記のエントリにまとめてあります。

 

ちなみに、このポップアップが出現する仕組み(アルゴリズム)については、制限ルールが導入されてから5年以上が経過した現在でもその全容は明らかになっていません・・・。

 

が、経験則からポップアップをバイパスできるかもしれないテクニックも明らかになっているものがあるため、それも別のエントリでまとめてあります。

 

ファミリールール

もう一つ抑えておくべきルールが、もっとも最近の2024年に導入された「ファミリールール」です。

 

このルールはざっくり言えば、一部のAMEX発行のクレジットカードについては、同系列のカードでは発行順序によっては最初の1枚のみしかボーナス付与を認めない、というルールになります。

 

このルールの全容や、ルールの制限対象となるカードについては下記のエントリにて詳しくまとめてあります。

また、マリオット系列のカードは独自のファミリー類似ルールがありますが、それは個別の記事で解説しています。こちらも系列カードの保有をかんげる場合には絶対に抑えておくべき「お作法」になります。

 

まとめ

本日は、AMEXのクレジットカードの発行制限ルールについてまとめましたがいかがでしたでしょうか。

 

アメリカで陸マイラー活動を行っている方であってもすべてのルールを正確に把握している方はあまり多くない印象で、気づかずして落とし穴にはまってアプライが通らなかったり、ボーナスを取りこぼしているという方は少なくないように思います。

 

今後AMEXのクレジットカードを申請する際は、ぜひ今回のこの記事を参考にされてみてください。

 

参考記事です。

 

こちらはChaseの制限ルールとしてあまりにも有名な「5/24ルール」を徹底解説した記事です。ルールの基礎からややマニアックな部分まで、Q&A形式でまとめていますので、全部の質問に答えられるか、ぜひ楽しみながらチェックされてみてください。

同じクレジットカードカテゴリから。アメリカでクレジットヒストリーを構築するために最低限知っておくべき事柄を纏めました。アメリカに赴任したての方はこちらを読んでいただくと参考になるはずです。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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