本当にスカイペソ?駐在マイラーがデルタマイルの最低価値を1マイル=1円で計算できる理由

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

今日はデルタ・スカイマイルのフロア価値について考えます。

 

デルタマイルは今日ご紹介する方法を利用すれば、確実に1マイル=1円以上の価値で回収が出来ます。アメックスゴールドの複数枚発行で大量マイルが貯まって、マイルが余ってしまっている・・・あるいは、特典航空券の交換比率が低くてよい使い道が見当たらない・・・そんなときに今日の記事を思い出してください。




書こうと思ったきっかけ

このエントリを書こうと思ったのは、Twitterのフォロワーさんから頂いた下記のコメントがきっかけです。

私も経験しましたが、デルタマイルは貯めやすいのが利点である一方、いざ使おうとすると、予想していた以上のマイルが必要になるケースが多いと思います。

 

例えば下記は8/11発、8/18帰国の成田~ハワイ特典チケットです。

有償手配で35万円、マイル手配なら必要マイルが18.8万マイル(+6,130円)です。

 

ANAならハワイはゾーン5に区分されますので、ハイシーズンで必要マイルは4.3万マイル(サーチャージ等別途)ですから、必要マイルには実に4倍以上もの開きがあるということになります。


Kenji

もっとも、これはANAの特典航空券が取れると仮定した場合の単純比較です。実際には、ハワイ路線の特典航空券は争奪戦になって取れる人はごくわずかです。また、デルタの特典航空券もマイル単価を考えると1.8円/mileと全く悪くない、というかかなり良い部類だと思います。

 

ともあれ、デルタの特典航空券を実際探してみると、旅行したい時期は必要マイルが多い・・そして結局使えない・・・というループに陥ってしまう人もいらっしゃるはずです。

そこでスカイペソと呼ばれるデルタマイルの恐ろしさ(?)に気づくわけです。

 

「デルタマイルって、価値が低くて使えない」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

 

これは半分正しいですが、半分は間違っています。

 

確かに、必要マイルが極端に多い、あるいは、利用価値が悪い特典航空券が多いのも事実ですが、実は駐在員マイラーなら無理して使わずとも、1デルタマイル=1円」の価値には簡単に交換できます。

 

アメリカに来られてマイラーデビューした方、今回のプロモーションで初めてデルタのクレジットカードをゲットされた方は知らない人もいらっしゃると思いますので、以下でそれを解説したいと思います。

 

デルタマイルはJTB旅行券に交換可能

「1デルタマイル=1円」のからくり

からくりは簡単です。

 

デルタマイルは、JTB旅行券へ交換が可能なんです。

これは秘密でもなんでもなく、デルタの公式サイトに堂々と掲載されています。

 

対象となる日本在住の会員の方は、1暦年ごとに最大30,000マイルをスカイマイルJTB国内パッケージツアー旅行券プログラムにお引換えいただけます。

 

大量マイルを持っている方には一暦年3万マイルまでというのが微妙ですが、デルタはマイルの有効期限がないため気に病むことはありません。

特典航空券で使えるだけ使って、たとえば1万マイルが余った・・・あるいは日本に帰任して使いたいデルタ路線はもうない・・・なんて時にこれを利用するのがおすすめです。

 

交換申請に必要なステータス

交換申請には一定のステータスが必要です。

 

「日本在住」で、「スカイマイルメダリオン会員、または日本国内で発行されたデルタ航空スカイマイル提携クレジットカード本会員であること」が条件です。

 

スカイメダリオン会員の種類は、以下のとおりです(公式サイトの説明はこちらです)。

 

スカイメダリオン会員

・シルバーメダリオン会員

・ゴールドメダリオン会員

・プラチナメダリオン会員

・ダイヤモンドメダリオン会員

 

注意点としては、単にデルタのマイレージ会員に登録しただけでは「スカイメダリオン会員」にはなれません。

 

スカイメダリオン会員になるには、実際にフライトに登場して、Medallion Qualification Miles(MQM)を貯める必要があります。北米に在住している人でしたらデルタ便を利用することも多いので、スカイマイルメダリオン会員になっていることが多いと思います。


Kenji

私も一時期はシルバーメダリオンでした。もう陥落しましたが・・・

 

メダリオン会員については、TPGのサイトが詳しいですので興味があれば参考にされてください。話がそれてしまうので、ここではこれ以上立ち入りません。

 

提携カードの発行でOK

スカイメダリオン会員なんてそう簡単になれない・・・と悲観する必要はありません。

 

JTB旅行券の交換条件をクリアするには、条件の最後に記載した「デルタスカイマイル提携カード会員」になれば大丈夫だからです。

デルタスカイマイルの提携カードは、日本では現状8種類が発行されています。

 

デルタスカイマイル提携カード(カッコ内は税抜年会費)

・デルタ スカイマイル・アメリカンエキスプレスカード(12,000円)

・デルタ スカイマイル・アメリカンエキスプレスゴールドカード(26,000円)

・デルタ スカイマイル・JCB テイクオフカード(1,500円。初年度無料)

・デルタ スカイマイル・JCB 一般カード(10,000円。初年度5,000円)

・デルタ スカイマイル・JCB ゴールドカード(18,000円。初年度10,000円)

・デルタ スカイマイル・SuMi TRUST CLUB ゴールドVISAカード(18,000円。初年度割引あり)

・デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB プラチナ VISAカード(40,000円。初年度割引あり)

・デルタ スカイマイル・ダイナースクラブカード(28,000円)

 

この中での一押しは、太字にした「デルタ スカイマイル・JCB テイクオフカード」です。理由は簡単、年会費が初年度無料、翌年以降も1,500円と格安だからです。


Kenji

デルタマイルの交換のためだけの目的であれば、このカードで十分ですね

 

スカイマイルJCBカードのキャンペーン

スカイマイルJCBカードはプロモーションを行っています。2020年3月31日までの入会申し込み、かつ入会から6月以内にデルタ航空の利用で、最大8,000マイルがゲットできます。

(クリックすると拡大します。情報は公式サイトより)。

 

デルタ スカイマイル・JCB テイクオフカードの場合、最大でも5,500マイル、エコノミー利用の場合、2,500マイルです。

アメリカのカードボーナスに比べると比較にならないくらい小粒ですが、もらえるものはもらっておくのが吉です。

 

ポイントサイト経由でのカード申請がお得

さらにもうひとつ。

 

カード発行の場合は、ポイントサイト経由での発行を考えるのがお得です。

4月14日現在、「デルタ スカイマイル・JCB テイクオフカード」はハピタス経由での発行が一番お得です。ハピタス経由で発行すると、3,000ポイントがゲット可能です。

 

 

ハピタスは1pt=1円換算ですので、3,000ポイント=3,000円相当です。もしくは、ソラチカルートに乗せると81%換算で2,430ANAマイルに交換が可能です。

 

というわけでまとめると、

 

・カード新規発行+デルタ航空(エコノミー)の利用で2,500スカイマイル

・ハピタス経由での発行で3,000ポイント(=2,430ANAマイル相当)

 

合計4,930マイル

 

が獲得可能ということです。

 

手持ちのデルタマイルが1マイル=1円でJTB旅行券に交換出来て、更にカード発行で約5,000マイルがもらえる、そんな条件の案件です。


Kenji

何より、大量のデルタマイルが1マイル=1円以上で交換できるルートが確保できるということが最大のメリットですね

 

押さえておくべきルール

 

JTB旅行券について、押さえておくべきルールをいくつかご紹介しておきます。

 

1万マイル以上3万マイルまで

JTB旅行券の交換は、1万マイル以上、1万マイル単位で暦年3万マイルまでです。

 

したがって、

交換パターン

・デルタ1万マイル→JTB旅行券1万円

・デルタ2万マイル→JTB旅行券2万円

・デルタ3万マイル→JTB旅行券3万円

 

の3パターンしかないということになります。

 

例えば、今回デルタゴールドで6万マイルゲットされた方がすべてを旅行券に代える場合、2年間に分けて申請する必要があります。

 

現状申し込みは電話のみ

これは本当に早いところ改善してほしい点ですが、ここ数か月ウェブでの申し込みを停止しています。

 

現状申し込みは下記いずれかのデルタ航空予約センターへの電話でのみ受け付けています。

 

申込先

・0570-0777333(日本国内限定)

・050-3850-8388(IPフォンや海外の場合はこちらです)

 

営業時間:日本時間9時~20時

 

なお、電話の際には、デルタスカイマイルの10桁の会員口座番号が必要です。

 

日本居住者限定

交換の申し込みは、日本在住者限定です。

したがって、私のような駐在マイラーは、日本へ帰任するまではこの方法は使えません。

 

アクロバティックな方法としては、一時帰国中にクレジットカードの申し込みをして、登録住所も変えて・・・とやれば実家の両親へのギフトとして使えるかもしれませんが、お勧めしません。


Kenji

デルタマイルは有効期限がないので、帰任してからゆっくり使えば大丈夫ですしね

 

クーポン券の有効期限は申し込み受付日から6か月

これも重要です。

 

クーポン券の有効期限は申し込み受付日から6か月となっています。

 

この期限は「申し込み」から6か月となっているため、例えば4月15日に申し込みをした場合、6か月後の10月15日が利用期限になります。申し込みを行ってからクーポン券が手元に届くまでにはリードタイムがあるため、実際には6か月の利用期間はないとおもった方が無難です。

 

クーポン券の有効期限はお申し込み受付日から6ヶ月です。クーポン券を利用したご旅行は、クーポン券のお申し込み受付日から6ヶ月以内に開始してください。クーポン券を利用したご旅行は、クーポン券に記載された日付以前に開始してください。それ以降にご出発の旅行にはご利用いただけませんのでご注意ください。

 

公式サイトには「クーポン券の発送には4週間が必要」と書かれていますが、何人かの方のコメントを見ていると、実際には20日くらいで発送されてくるようです。


Kenji

なお、クーポンを利用した「旅行」自体をすることが条件ですので、例えば旅行の申し込みを10月10日に済ませて実際の旅行は11月に・・・といったことは認められません。これも押さえておくべきルールです。

 

クーポンの利用は2親等以内の親族であればOK

クーポン券には氏名が記載された状態で発行されます。

 

そして、利用は原則として、氏名が記載された本人(スカイマイル会員または提携クレジットカード会員)が直接JTBへ出向いて行う必要があります。

ただし例外として、①身分証および②本人からの承諾書を持参することを条件に、配偶者または2親等以内の親族(両親、祖父母、兄弟姉妹など)でも代理人として利用することが出来ます。

 

また、クーポン券の「利用」は本人または2親等以内の親族である必要がありますが、実際に旅行を行うのは第三者でも問題ありません。

 

ですので、例えば実家の両親への旅行券のプレゼントに使えますし、申し込みさえ一緒に出向いて済ませれば、友人・知人に利用してもらうことも可能です。

 

クーポン券の引換先

続いて、クーポン券の利用先です。

 

クーポン券は、JTBグループ各販売店(JTB、JTB寅平ランド、PTSトラベルナビ)で利用が可能です。ストアは下記ページから検索が出来ます。

 

(下記をクリックするとJTBストア検索のページに飛びます)

JTBストア検索のページはこちら

 

クーポン券の利用方法

このクーポン券は、エースJTBおよびJTB国内パッケージツアー(JTB旅物語を除く)で利用が可能です。


Kenji

国内旅行限定という点がポイントですね。

 

また、クーポン券を利用する場合、お釣りが出ないことに気を付けてください。もちろん、超過分は現地で支払いが可能です。

 

 

以上がJTB旅行券について押さえておくべきルールでした。

 

旅行券はもらって嬉しくない人はいないでしょうし、6か月のルールさえ頭に叩き込んでおけば、必ず元が取れます。

両親や家族のためのギフトとしても喜ばれるでしょうし、使い勝手はとてもよいはずです。


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まとめ

今日は、デルタスカイマイルのJTB旅行券への交換について解説しました。

 

今回のカードプロモーションでアメックス・デルタゴールドを新しくゲットされた方も多いと思いますが、その方たちも「手持ちのマイルで特典航空券が発券出来ない・・・」という体験をされることがあると思います。

 

もちろん、北米在住中によい条件のデルタフライトが見つかれば良し。

マイル単価が1円を下回るようなら、日本帰任後にフライトで利用するなり、「JCBテイクオフ・カード」を発行してJTB旅行券に代えても良しです。1万マイル余ってしまった・・・なんてときに利用することも可能です。

 

デルタのスカイマイルは利用期限がないので、このシステムが続く限り、無理にマイル単価の低い航空券で使う意味はありません。

1マイル=1円」以上の価値でいつか必ず利用できるという点を、今日は持ち帰って頂ければ幸いです。

 

 

参考記事です。

 

下記は何度もご紹介しているデルタアメックスゴールドの紹介記事です。5月1日までの期間限定で、リファーラルリンク経由の申し込み+条件達成でパーソナルなら6万マイル(+50ドル)、ビジネスなら7万マイル(+50ドル)が獲得できます。今回の方法を使えば、パーソナルで最低でも約6.5万円の価値はある一枚ということが出来ると思います。

ハピタスは日本の人気ポイントサイトの一つです。私はアメリカ在住のいまも時折利用しています。日本のソラチカルートについては、詳しくは下記のエントリで解説しましたので参考にされてください。



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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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