駐在員でも使える:日本のクレジットカード納税の仕組みとメリット、納税方法を画像付きで解説

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こんにちは、斎藤ケンジ(@sorakoge)です。

 

さて、2回前のエントリから確定申告絡みの投稿をしています。

時期的にちょうどいま自分自身の申告準備を色々と行っているため、自分自身の状況の整理も兼ねてブログにまとめています。

 

本日は昨年から始まったクレジットカード納税の利点について纏めてみたいと思います。




 

クレジットカード納税とは

このサービスは20171月から開始された比較的新しいサービスで、インターネット上でのクレジットカード支払の機能を利用して、国が指定した納税の受託者へ、国税の納付の立替払いを委託することにより国税を納付する手続です。

 

 

現在はトヨタファイナンス株式会社経由で納税を行う仕組みになっています。

 

(クレジット納税のイメージ図)

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出典:国税庁ホームページ「[手続名]クレジットカード納付の手続」より

  

[手続名]クレジットカード納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

クレジットカード納税のメリット

クレジット納税のメリットですが、大きく以下の3点が挙げられると思います。

 

クレジット納税のメリット

海外居住でも納税できる

高還元のクレジットカードを持っている人には納税でポイントが貯まってお得に

サインアップボーナスのハードルクリアに納税が使える 

 

海外居住でも納税が可能

まず一点目、「海外居住でも納税できる」という部分ですが、こちらは利便性の部分です。

ウェブで納税が完結しますから、銀行が開いている時間に出向く必要はありません。

 

海外居住の方は、日本に帰る必要はありませんし、納税管理人の方に依頼する必要もありませんので、事務負担軽減の面で大きなメリットがあると言えそうです。

 

 

カードポイントが貯まる

次に二点目ですが、税金がクレジットカードで支払いできるということは、今までポイントを貯めることができなかった税金の支払いでもポイントを貯めることができるということです。

 

以下は支払金額区分ごとの決済手数料になります。

 

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見て頂くとわかる通り、5万円までの場合0.821.64%(ブラケットの最低金額の場合、例えば10,100円の納税の場合164円なので1.64%)です。

 

ということは、還元率0.821.64%以上のクレジットカードを使って納付出来れば、窓口納付よりも差益が出るということですね。

逆に、これより還元率が低いカードで納税すると手数料負けします。

 

 

ミニマムスペンドへの活用

最後に三点目、「サインアップボーナスのハードルクリアに納税が使える」という部分ですが、二点目とも関連しますが、税金は1回の支払額が多額ですから、これをうまく有効活用すればクレジットのMinimum Spendingのハードル達成に活かすことができます。

 

アメリカに居住している人の場合、クレジットカードのボーナスは日本よりも飛躍的に高く、ミニマムスペンドはサインアップボーナスに直結しますから、多額の決済が見込まれる税金はぜひカード利用したいところです。

 

手数料負けするカードであっても、税金の支払いでサインアップボーナスがもらえる場合には利用を考える価値があります。

 

 クレジットカード納税の対象税目

国税の対象税目

続いてクレジットカード税目の対象税目についてです。

 

まず国税に関しては、ほとんどの税目がクレジット納税に対応しています。

 

個人で関係あるのはもちろん所得税。それから不動産の売買や赴任期間中の貸し付けなどがある方は、登録免許税なども関係してくるかもしれませんね。

 

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地方税の対象税目

地方税についてもクレジットカード納税を受け付けていますが、自治体によってクレジットカード払いができる税目が異なります。

 

以下は東京都でクレカ納税が可能な税目です。

例えば、固定資産税のクレジットカード払いは23区内のみ受付可能といったような制限もあります。

 

クレカ納税が可能な税目

・自動車税

・固定資産税(23区内のみ)

・固定資産税・都市計画税(23区内のみ)

・不動産取得税

・個人事業税

・鉱区税

 

https://zei.metro.tokyo.lg.jp/

 

また、以下の税目をクレカ納税する場合、都税事務所等で発行した「納付番号」「確認番号」「納付区分」の記載のある納付書が必要となります。

 

 <クレカ納税が可能だが事前に納付書の準備が必要な税目

法人都民税

都たばこ税

軽油引取税

法人事業税

ゴルフ場利用税

事業所税

地方法人特別税

自動車取得税

宿泊税

 

クレジットカード納税のやり方

では、具体的に国税のクレジットカード納税のやり方をキャプチャ付きでご紹介したいと思います。

 

まず、以下のリンクから「国税クレジットカード支払いサイト」へアクセスします。

kokuzei.noufu.jp

 

ヘッダーはこんな感じです。フィッシングサイトに注意してくださいね。

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まずは納付者の情報を入力します。

 

今まで納税を全く行ったことがない人は整理番号を持っていない可能性があります。

その場合は事前に税務署に行って整理番号の発行が必要です。

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 次に税目(ここでは個人所得税なので、「申告所得税及び復興特別所得税」)を入れるとその下に対象年度や申告区分などが現れるので入力しましょう。

 

期限内申告であれば、「確定申告」で本税のみの入力になると思います。

なお、私は復興税を忘れて「申告所得税」と入れていたのでなかなか先に進めませんでした。。

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最後に入力内容の確認画面が出ます。正しければクレジットカード情報を入力して完了です。

なお、クレジットカード納付の場合、領収書が出ませんので、もし納付書がほしいという方がいれば従来通り銀行に持ち込む必要があります。あとは、納税証明を取るという方法もありますね。

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以上です。

ここから先は本当の納税に進んでしまいますので、まだ現時点では行っていません。

(所得税の申告受付は2月16日からですからね。)

国税の納税については以下HPQ&Aもまとめられていますので、利用される方は事前に一度目を通してみてくださいね。

[手続名]クレジットカード納付の手続|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

 

2017年は仮想通貨で利益が出て初めて確定申告をするという方も多いと思いますので、この機会にクレジットカード納税にトライしてみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

 

以前「アメリカでサインアップボーナスを漏れなく獲得するために」のエントリでアメリカのPlastiqというサービスをご紹介しましたが、税金は支払いが多額になりますので、クレジットカードで納税が行えることは大きなメリットになります。

 

カード発行のタイミングを国税や固定資産税の支払時期に被せるなどして、うまくワンショットでMinimum Spendingをクリアしてしまうのがうまい使い方と言えそうです。

 

 

(2018年3月4日追記)

無事平成29年分確定申告のクレジット納税が終わりました。

海外からでも整理番号さえ取っておけば納税できることが確認出来ましたので、駐在員の方はぜひ利用してみて下さい。

 



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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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