【2024年5月版】Chase Sapphire Reserveのクレジットカードレビュー:トラベル系最強カード?!スペックを解説
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
本日はChaseが発行するプロパティーカードのラグジュアリーラインである「Chase Sapphire Reserve」(以下CSR)をご紹介します。Chase系列の「親カード」として、CSPと並んでChaseの数あるカードの中でも最も人気の高いうちの一枚です。
約1年半ぶりにボーナスアップのプロモーションがスタートしました。狙っていた方は申請のチャンスです!
Kenji
CSRのカードスペック
本日はChaseが発行するプロパティーカードのラグジュアリーラインである「Chase Sapphire Reserve」をご紹介します。
カードスペックの概要
CSRの紹介。まずは、カードスペックのご紹介です。
カードスペック
✓発行会社:CHASE
✓カードブランド:VISA
✓クレジットカードの種別:パーソナルカード(クレジットカード)
✓ 年会費:550ドル
✓ サインアップボーナス:通常時6万ポイント(現在はプロモーション期間中のため7.5万ポイント)
✓ ポイント付与:Chase Travel 経由のホテル・レンタカー&Chase Dining x 10、Chase Travel 経由のフライトx 5、レストラン・上記以外の旅行カテゴリx 3、その他 x1
✓ 為替手数料:なし
✓ トラベルベネフィット:$300 のトラベルクレジット、Chase Travel 経由でURポイント利用が x 1.5倍、Chase Sapphire Lounge へのアクセス、Priority Pass、Global Entry/TSA PreCheck/NEXUS いずれかのクレジット最大$100/4年
✓ その他ベネフィット:メンバーシップサブスクリプション等
✓ 直近リフレッシュ:2020年1月
総じて、トラベル系のカードとしてはベネフィットが盛りだくさんの最強カードの一枚ということが出来そうです。
以下、カードスペックについていくつか追加で解説を加えておきます。
高いカテゴリーボーナス
まず目を引くのは、カテゴリーボーナスの高さです。
上で記載した通りCSRのカテゴリーボーナスは、
・Chase Travel 経由のホテル・レンタカーx 10
・Chase Dining x 10
・Chase Travel 経由のフライトx 5
・レストラン・上記以外の旅行カテゴリx 3
と、トラベル関係に集中しています。
ChaseのURポイントは価値が相対的に高く、うまく使えば1 pt = 2centsの価値かそれ以上で利用できるケースもあるはずで、 x10のカテゴリーボーナスは還元率に直すと20%Discountで決済ができるということと同義になります。
特に出張等の経費を自分のカードで決済/精算できる方にとってはとても魅力的で、トラベル関係の支出をCSRに集中させればザクザクとポイントが貯まるはずです。
わかりやすく言えば、トラベルカテゴリーの最強カードということができますね!
Kenji
Chase TravelはExpediaの予約システムをChaseが借り受けて提供しているトラベルポータルになります。そのため、Chase Travelを開くのが面倒・・・という方は、ブラウザ上のExpediaでいったん検索を掛けておいて、目星のプランが見つかったらChase Travelを開く・・・というようなステップを踏むと使いやすくなるかもしれません。
詳しくは下記のNerdwalletの記事などをご参照ください。
https://www.nerdwallet.com/article/travel/chase-ultimate-rewards-travel-portal-guide
無制限のプライオリティパスが付帯
続いてはプライオリティパスです。
プライオリティパス(PP)はいくつかの会員資格のタイプがありますが、CSRに付帯するPPは このうちの「Priority Pass Select」に該当します(詳しい説明は>こちら<にあるプライオリティパスの公式サイトをご参照ください)。
CSR付帯のPP Selectが強力なのは、全世界で1,300か所を超える空港ラウンジへのアクセスが可能なのはもちろんのこと、一部空港に設けられているレストランでもダイニングクレジットの利用が認められている点です。
ここ1-2年のリフレッシュにより、Hilton AspireやHilton Surpassなど、AMEX系列のカードからプライオリティパスが取り去られているので、レストランでのダイニングクレジットが対象とされているCSRのPP Selectは希少な存在といえます。
ただし、残念ながら今年の7/1からCSRに付帯するPPからもレストランアクセスが取り払われることが決まっています。
As of July 1, 2024, you will no longer have access to restaurants, cafes, and markets participating in the Priority Pass Select network as part of the Priority Pass Select™ Benefit associated with your card. Access to Priority Pass Select’s network of lounges and other select airport experiences is not impacted by this update
これはショッキングな改訂ですが、どのカード会社もレストランアクセスは取り払う傾向にあるので、まぁ仕方ないのかもしれません
Kenji
なお、あまり知られていないかもしれませんが、カードスペックにも記載した通りCSRには「Chase Sapphire Lounge」というSapphire限定の空港ラウンジアクセスも付帯します。数は少ないですが、例えばNYであればJFKとラガーディアに存在しているため、割と使える機会は多いはずです。詳しくは>こちら<の公式サイトをご参照ください。」
年会費550ドルをどう評価するか
申請を考える方にとって唯一最大といってもよいデメリットが550ドルという数あるChaseのクレジットカード中でも屈指の年会費でしょう。
550ドルという水準は、同じChase発行の「Chase Sapphire Preferred」の95ドルと比べると単純比較で5.5倍の価格設定です。
AMEXが発行する「Hilton Aspire」がカードリフレッシュの際に同額の価格設計にしたのはまだ記憶に新しいところですね
Kenji
とは言っても、CSRの場合は300ドルのトラベルクレジットが付いているので仮にこれを満額回収できると仮定すると
・年会費550ドル-トラベルクレジット300ドル=正味年会費250ドル
になるので、CSPとの差は250ドル vs 95ドルとの比較で差額155ドルとググっと縮まります。
あとは、この差額の155ドルをプライオリティパスや、高いカテゴリーボーナス(Chase Travel経由のホテルや、Chase Diningなど)、その他のクレジットをどれだけ使えるとにらめっこして、CSPとCSRどちらを取得するかを考える形になるはずです。
イメージ的には、やはりChase Travelのポータルをプライベート/ビジネスである程度利用できる方ならCSR、そうでない方ならCSPの方が向いているということが言えそうです
Kenji
URポイントの魅力
URポイントの利用先
ChaseのURポイントは上級カードであれば提携パートナーへ手数料なしで1:1(一部例外アリ)で交換が出来るため、もっとも使い勝手のよいポイントプログラムと言えます。
貯まったURポイントの使い道として提供されているのは
①トラベルパートナーへのトランスファー
②Chase Travelでの利用(1pt = 1.5centsで利用可能)
③キャッシュバック
④ギフトカードへの交換
⑤Amazon.comでのショッピングの支払いに利用
の5種類になります。
もちろん、この中ではトラベルパートナーに移行して使うのが一番お得です。
フライトであれば2021年8月現在、下記のマイルプログラムへ1:1で交換が可能。
アメックスと比べると航空パートナーの数が若干少なく、日系エアライン(ANA)がリストされていないのが特徴です。
航空系で狙うのであれば、ANAと同じスタアラグループのユナイテッドか、アライアンス未加盟のバージン・アトランティックあたりでしょうか。
ホテルであればIHG、Marriott、Hyattの3つのポイントプログラムへ1:1でトランスファーが可能です。
この中では、Hyattポイントが文句なしにお得です。
ポイントの価値
URポイントの価値について。
試しにHyattポイントに交換したとして、URポイントの価値を考えてみましょう。
ハイアットのホテルポイントプログラムはカテゴリー制で、カテゴリ1~8までの8段階が用意されています。
また、2022年3月よりシーズン制が導入されており、時期に応じて必要なポイント数が変動します。
下記はスタンダード時期の特典宿泊に必要な必要ポイントで、カテゴリーに応じて5k~40kの振れ幅が設定されています。
例えば、日本国内最高峰の「パークハイアット東京」の場合で考えると、検索当時の特典宿泊に必要はポイント数は3万ポイント。
試しに来年4月の週末で検索すると、有償の宿泊代金は、税・サ抜きで価格は10万円でした。
続いて、東京ディズニーリゾートがあることで認識の舞浜の「ハイアットリージェンシー東京ベイ」。
カテゴリー4のホテルで、4月の同日で有償の宿泊代金は7.2万円。強気ですね・・・
京都のラグジュアリーホテル「パークハイアット京都」を10月の週末で計算すると約11万円。
この3つの例を使ってポイント単価を計算するとこうなりました。
ポイント単価のサンプル
〇 パークハイアット東京:3.3円/pt
〇 ハイアットリージェンシー東京ベイ:4.8円/pt
〇 パークハイアット京都:3.6円/pt
平均3.74円/pt
もちろん、週末で検索しているために単価が高く出ている部分もあると思いますが、実際にサラリーマンが旅行するのは週末や夏休み、年末年始などのハイシーズンになるため、3-4円/pt程度の価値がハイアットポイントにはあると考えていただいてよいはずです。
Kenji
これはとてもすごいことで、下でご紹介するサインアップボーナスの価値を考えると、7.5万ポイントのサインアップボーナスであれば、25-30万円分の価値に換算できます
サインアップボーナス
サインアップボーナスの歴史
把握できる範囲内ですが、過去3年ほどのサインアップボーナスの歴史についてまとめておきます。
過去のサインアップボーナス
・2021年10月:ボーナス水準が6万ポイントへ切り上げ(それまでは通常5万ポイント)
・2022年10月:スペシャルオファーでボーナスが8万ポイントまでアップ
・2024年5月~:スペシャルオファーでボーナスが7.5万ポイントまでアップ
把握できた限りですが、過去のボーナス水準は、2022年10月から2023年の年初にかけて実施された8万ポイントが最高。
それ以降全員がアクセスできるボーナスアップの機会はなく、今回2024年5月のプロモーションに至ります。
7.5万ポイントはキャッシュバリューにすると、Chase travel portalでのx 1.5cent/pt利用を考えると最低でも1,125ドルの金銭価値があります。申請を考える人にとっては久々のチャンス到来と言えそうです!
カードのリファーラルリンクは>こちら<(私の紹介リンクです。ありがとうございます)から利用できます。
5/24ルールと48か月ルール
申請を考える人が知っておくべきが、このChaseのカード発行ルール。
Chaseは、カードアプルーブのルールとして「5/24ルール」を取っていることであまりにも有名です。
ルールを守っていないと自動的にアプライはRejectされますので、申請の前には必ず目を通すようにされてください。
【保存版】全部知っていたらクレカ上級者:Chaseの「5/24ルール」の基本から応用までをFAQ形式で10問徹底解説!
さらにさらに・・・!CSRに関して言うと、サインアップボーナスが48か月(4年!)に1度しかもらえなくなるルールが2018年9月から導入されています。
このルールはカードのT&Cにも明記されていますので、こちらも申請にあたっては必ず自身のクレジットヒストリーを振り返るようにされてください。
The product is not available to either (i) current cardmembers of any Sapphire credit card, or (ii) previous cardmembers of any Sapphire credit card who received a new cardmember bonus within the last 48 months.
CSRのカード紹介まとめ
本日は、Chase Sapphire Reserve(CSR)カードについてそのスペックをご紹介しました。
CSRが全員がアクセス可能な形でプロモーションされるのは本当に久しぶりのことで、申請を考えていた方にとっては大チャンス到来といえそうです。
5/24ルールと48か月ルールの関係上狙っていてもなかなか手に入らないのがこのSappire系列のカードですから、スロットがあるという方はぜひこのチャンスを生かされてみてください。
参考記事です。
こちらはCSRと姉妹カードともいうべき「Chase Sapphire Preferred」についてのカードスペックを解説した記事です。CSRと合わせてプロモーションを実施していますが、どちらがねらい目かというのは利用の目的や支出の状況に応じてケース・バイケースかと思います。
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