クレジットカードをダウングレードするメリットを解説。Citi AAdvantage Premierのダウングレードオプションも紹介

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

さて、今日はクレジットカードのダウングレードと、Citi AAdvantage Premierのダウングレードオプションについて取り上げます。

陸マイラーをやっているとカードがたくさん貯まっていくはずで、中には継続保有しておきたいけれども年会費の関係で解約せざるを得ない。でも解約したらクレヒスへの影響が・・・なんて場面には少なからず出会うはずです。

そんなときに、解約ではなく「ダウングレード」というオプションがあることを知っているだけでも、ぐっと選択肢の幅が広がるはずです。



 

解説しようと思ったきっかけ

今回、クレジットカードのダウングレードについて解説しようと思ったきっかけは、ずばり、アカウントシャットダウンのニュースが北米クレジットカード界隈を駆け巡っているからです。

年始最初の記事のトップニュースで取り上げたとおり、AMEXやCitiが最近かなり陸マイラーに対してかなり厳しい取り締まりを行っています。

そんな中、カードホルダーとしても打てる有効な対策の一つとして、カードのダウングレードがありますが、Twitter界隈を見ていると意外と使っている人が少ないのかな。。。という印象を抱いたために今回ご紹介することとしたというわけです。


Kenji

もちろん、陸マイラーだけでなく、カード解約の検討は誰しもが経験するケースですので、そんなときの考え方の一つとしてもダウングレードというオプションをしっておくことにデメリットはないと思います

 

ダウングレードするメリット

カードを解約せずに、ダウングレードすることのメリットは大きく次の4つだと思っています。

 

カード年会費が削減できる

一つ目はある意味当たり前。「カード年会費の削減」です。

 

カードのダウングレードは、現在保有しているカードの下位互換ですから、もちろん年会費の面でもそれまでよりも低くなる(もしくは年会費無料になる)メリットが期待できます。


Kenji

ちなみに、カードホルダーを長く続けていると、逆に上位カードへのアップグレードオファーを受けることもあります。AMEXなどはその典型です

 

ステータスが維持できる(ことがある)

まず一つ目は、「ステータスの維持」というメリットです。

 

例えば、今回取り上げている AAdvantage Premierであれば、カードを保有している方は同時にアメリカン航空のAAdvantageのステータスを保有している形になります。

 

このステータスによって一番メリットを受けているのは、ずばり AAdvantage Mileageの有効期限です。

アメリカン航空のマイルプログラムの場合、有効期限は最後のマイル加算・利用から18か月となっていますから、カードを単純に解約してしまうと、そこから1年半の間に何らかのアクティビティがないとマイルが失効してしまいます。

 

しかし、これを例えば下で紹介する「AAdvantage Mileup card」にダウングレードした場合はどうでしょうか。

この場合、年会費無料のカードでAAマイルを貯めることが可能になりますから、実質的にフライト利用の機会がなくてもカードを利用さえすれば、実質的にマイルの有効期間を無期限のまま保つことができるというわけです。


Kenji

もちろん、上級カードからダウングレードすることによるデメリットはしっかりと確認する必要があります。例えば、AAdvantage Premierの解約の場合、バゲージ無料のベネフィットなどは使えなくなってしまいます

 

クレジットヒストリーへの影響がない

2つめは「クレジットヒストリーへの影響」です。

 

クレジットカードの解約は、カード申請と同様、クレジットスコアへ影響を及ぼします。

新しいカードの申請ほどではないものの、特にクレジット枠の大きいカードを解約すると数pt~10ptほどスコアが下がる影響が見込まれます。

 

ダウングレードの場合、この影響がありません。

カード解約ではないので、カード会社とのリレーションが続く。なので、信用保証会社へのInquiryがない。したがって、クレジットスコアへの影響がありません。

 

すでに日本へ帰任した人なら特にスコアを気にすることもないでしょうが、引き続き在米で、次のカード申請を考える人や、ローンを考える人にとってはスコアへの影響は少しでもないほうがベターなのは間違いありません。

 

カード会社とのリレーションが続く

最後のメリットは、「カード会社とのリレーション」です。

 

特に、2019年の後半~年末にかけては、AMEXやCitiが陸マイラーの取り締まりを一斉に行っており、かなりセンシティブな状況が続いています。

そんな中でカード解約を乱発する、特にカード作成から一年でカードをキャンセルするような行為が、カード会社の目を引く・マイナス要素に働くことはまず間違いありません。

 

ダウングレードに全く影響がないかと言われたら、それはカード会社の中の人しかわからないですが、すくなくともカード解約よりはずっと好印象であることは疑いようがありません。

 

カード会社とのリレーションという意味でも、カードのダウングレードは有効な対策の一つだと思います。

 

AAdvantage Premierのダウングレードオプション

では、ダウングレードのメリットを押さえたところで、Citi AAdvantage Premierのダウングレードオプションをご紹介したいと思います。


Kenji

カード会社とのリレーションを続けるだけであれば、年会費無料のカードへダウングレードすればそれで充分です

Citi AAdvantage Premierのダウングレードオプションは、年会費無料のカードとしては、以下の3枚のラインアップが存在します。

 

カードオプション

① AAdvantage Mileup card

② Thank you preferred card

③ Rewards+ card

 

コメント:

ここで大事なのは、もちろん年会費無料のカードへのダウングレードの選択肢があるということもさりながら、3枚のカードが選択できるということです。

 

これはとても大事なメリットで、3枚のCiti AAdvantage Premierがダウングレードできるということを意味しています。

ダウングレードが一枚のみなら、素直にAAマイルが貯まる「 AAdvantage Mileup card」一択でよいでしょうし、2枚、3枚とダウングレードすべきカードがあるなら、他の2枚を順番に候補に入れればよいでしょう。

 

詳しいカードベネフィットの比較をされたい方は、下記Citiのホームページから比較表を作成することができます。

 

最後に、参考までに私が以前AAdvantage PremierをCiti ThankYou Preferred cardへダウングレードしたときにサポートから受けた案内を以下に記載しておきます。太字は私の編集です。

Enjoy benefits such as:

Earn 2 ThankYou Points per dollar spent on purchases for dining at restaurants and entertainment. Plus, earn 1 ThankYou Point per dollar spent on all other purchases.

I am sending you a legal verbatim which is in capital letter. Please do not consider it as I am shouting on you.

YOU EARN 2 THANKYOU POINTS PER DOLLAR SPENT ON DINING AT RESTAURANTS AND SELECT ENTERTAINMENT MERCHANTS AND 1 THANKYOU POINT PER DOLLAR SPENT ON ALL OTHER PURCHASES.

WE DO NOT DETERMINE HOW MERCHANTS ARE CLASSIFIED, BUT WE DO RESERVE THE RIGHT TO DETERMINE WHICH PURCHASES QUALIFY.

PURCHASES NOT ELIGIBLE TO RECEIVE THE ADDITIONAL THANKYOU POINTS INCLUDE, BUT ARE NOT LIMITED TO, PURCHASES MADE AT WAREHOUSE CLUBS, DISCOUNT STORES, DEPARTMENT STORES AND CONVENIENCE STORES.

FOR DEFINITIONS OF THESE MERCHANTS, PLEASE REFER TO THE DIRECTORY OF SERVICES YOU WILL RECEIVE WITH YOUR CARD.

UPON CONVERSION, YOU MAY NO LONGER BE ELIGIBLE FOR ANY SPECIAL REWARDS OFFERS ASSOCIATED WITH YOUR PREVIOUS ACCOUNT.

Change in Late Fees

Change in Bad check fee to $40.00

Change in Foreign Transaction Fee to 3.00%

Change in Annual fee to $0.00

Lose 25% off inflight purchases

Lose Reduced Mileage Awards

Lose AAdvantage Miles (View)

Lose AA Baggage Waiver

Change in Balance Transfer Fee

MUST BE READ VERBATIM:

YOUR Citi/AAdvantage Platinum Select World Elite Card ACCOUNT WILL BE CONVERTED TO A Citi ThankYou Preferred Card ACCOUNT.

YOUR ACCOUNT NUMBER will CHANGE.

YOU WILL RECIEVE A CONFIRMATION LETTER WITH THE NEW TERMS AND CONDITIONS.

THE NEW BENEFITS WILL BE APPLIED TO YOUR ACCOUNT WITHIN 11 DAYS AND YOUR NEW CARD SHOULD ARRIVE WITH 10-14 BUSINESS DAYS.

特に気になる点というのはないですが、やはりAAdvantage Premierで得られていたバゲージフィーなどが徴収されるようになるのは痛いかな・・・と思います。

もっとも、バゲージ無料のベネフィットはアメリカ国内線だけのはずですので、私のように帰任した人にとっては全く影響のないベネフィットだと思います。

 

まとめ

今日は、クレジットカードをダウングレードすることのメリットと、Citi AAdvantage Premierカードのダウングレードオプションについて解説しました。

 

冒頭メリットの箇所でコメントしたように、カードの年会費を解約したい=カード年会費を支払う前に解約する、というアクションを必ずしも起こす必要はなく、ダウングレードというオプションもあることを知っておくだけでも選択肢の幅がかなり広がるはずです。

特に、今はカード各社がサインアップボーナス狙いの申請にかなりセンシティブになっている時期ですので、ダウングレードという選択肢も積極的に使うべきではないかと個人的には思います。

 

なお、カード会社によってはダウングレードの際にPro-rated feeなどの手数料が発生する場合がありますので、必ずカード会社に確認してから納得の上でダウングレードを行うようにされてください。

 

 

参考記事です。

 

アメックスは、カード申請を行う際にポップアップでボーナスの対象にならない旨をアラートしてくることがあります。下記は、以前私が遭遇したポップアップの体験談(失敗談)です。

カード年会費が気になるのは年会費がかかるカードを保有しているからであって、であれば最初から年会費無料のカードを狙って保有するという選択肢もあります。北米には年会費無料でもおすすめのカードがたくさんありますので、全部とはいいませんが、自身のカードラインアップの中にいくつかは年会費無料のカードを取り入れてみることをお勧めします。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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