ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が提携特典航空券の変更後チャートでの運用をスタート!650マイル区間の値上げ幅は33%
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
さて、今日はブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の提携会社特典航空券の必要マイル数変更ニュースについての続報です。
4/29のプレスリリース通り、本日5/30に変更後のチャートが公表されました。
今日は変更後の特典チャートについて第一報をお伝えします。
Kenji
結論的には、短距離路線の値上げは最もお得だった650マイル区間の値上げ幅が33%と、マイラーにとっては痛手の改訂となりました
ブリティッシュエアウェイズ新チャート
当初のプレスリリース通り、提携航空会社向けの新しいチャート表での運用が本日5月30日からスタートしました。
デルタのような変動チャート制の導入を予測する声もありましたが、単純な特典チャート表の改訂にとどまったのは朗報。
他方で、必要なAvios数についてはこれまでのスイートスポットがつぶされるマイラー泣かせの改訂(改悪)になったというのが第一印象です
変更前後の必要Aviosチャート
では、早速新しいチャートを見てみましょう。
なお、チャート表はThe Points Guyのエントリを基に作成させて頂きました。
まずこちらが変更前後のエコノミーと、プレミアムエコノミーでのチャート表です。
(画像をクリックすると拡大します)
やはり、短距離~中距離路線での値上げ幅が目に付きますよね。
値上がり幅は、
・マイル区間650以下が、4,500Avios→6,000Aviosと33%の大幅値上げ
・マイル区間651~1,151マイル区間も7,500→9,000Aviosへと11%値上げ
・中~長距離区間の値上がり幅は約3%程度
と、BAのスイートスポットが狙い撃ちにされた形です。
Kenji
BA AviosでJAL国内線の特典航空券を取ってきたマイラーにとっては大打撃ですね
そして、こちらがビジネスクラスと、ファーストクラスのチャートです。
(画像をクリックすると拡大します)
「4%値上げ」の意味は何だったのか?
5/4に公式サイトに追加された特典航空券のルール変更に関するQ&Aの中で「特典フライトにかかるAvios料金が4%だけ上がる」と記載されていたのを記憶されている方も多いと思います。
BA公式サイトに特典航空券ルールの変更に関するQAが追記されていますね。英語と日本語それぞれのスクショを掲載しておきます。https://t.co/r1PCucYznM pic.twitter.com/4XaFCcQTX3
— Kenji@米国駐在員のカネとバラの日々 (@sorakoge) 2019年5月4日
この「4%」の意味は、いったい何だったのでしょうか?
単なる後出しの勘繰りに過ぎませんが、「全体としての」特典フライトの値上がり幅は4%程度に収める、という意味だったのかなと推測します。
実際に計算してみると、たとえば、エコノミーの特典フライトでの「全体」の値上がりマイル数は合計9,750マイル。これを変更前の合計と比較すると、5.01%の値上がり幅です。
クラスごとの値上がり幅
・エコノミーの「全体の」値上がり幅:9,750 Avios(5.01%)
・プレエコの「全体の」値上がり幅:17,250 Avios(4.56%)
・ビジネスの「全体の」値上がり幅:23,000 Avios(4.1%)
・ファーストの「全体の」値上がり幅:34,000 Avios(4.37%)
こちらが合計値を含めたチャート表です。
(画像をクリックすると拡大します)
何となく、「全体として」4%の値上げっぽい説明にはなりそうですよね。いや、だいぶ苦しいでしょうが・・・
これが推測の通りだとすると、ちょっとやり口がひどいというか、カスタマー泣かせの変更の仕方ですね。
Kenji
せめて変更後のルールがスタートする5月30日よりも前にもう少し具体的な情報をQ&Aなりでアップしておくべきだったと思います
ブリティッシュエアウェイズの特典航空券の今後
以下、今回のルール変更からわかることと、今後のAviosについての雑感をいくつか記しておきたいと思います。
適用開始は本日手配分から
プレスリリース公表時のエントリでも触れたとおり、この変更後のチャートは5/30以後手配の特典航空券について適用になります。
すなわち、本日新チャート発表で、今日手配分から適用スタートです。
グループ本体の航空会社には新チャートは適用されない
当初のプレスリリースでもあったとおり、今回のルール変更は、提携先の航空会社が運航する特典フライトにのみ適用されます。
したがって、下記のグループ本体の航空会社が運航する特典フライトについては従来通りのチャートが適用されます。
ルール変更の対象とならない航空会社
・ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)
・エアリンガス(Aer Lingus)
・イベリア航空(Iberia)
・ブエリング航空(Vueling)
Kenji
私もつい先日のヨーロッパ旅行ではブエルリング航空を使いました。ブエルリング航空の使い方、手配の方法はこちらのエントリにまとめてあります。ニッチ過ぎて使う機会がある方はほとんどいなそうですが。。
国際線・国内線ともに対象
事前のおおかたの予想通り、変更後のルールは国際線・国内線ともに対象になりました。
こちらは、2019年5月15日時点で試しに一か月後の6/15を検索した羽田(HND)~大阪(KIX/ITM)の特典航空券です。必要マイル数は4,500Aviosでした。
続いて、これが本日、2019年5月30日に検索した同ルートです。必要マイルはしっかり6,000マイルになっていますね。
Kenji
値上がり幅33%・・・やはりこうして目にしてみると、改めて残念な改訂ですよね
今後のBA Aviosの使い方
今後、BA Aviosはどのように利用するのがよいのでしょうか。
考え方は人それぞれでしょうが、私は保有しているBA Aviosではこんな使い方を狙うつもりです。
まず一つ目は、引き続き短距離路線での利用です。
改悪は確かに残念ですが、もともと650マイル区間の必要Avios数はボーナスというか、他のマイルプログラムと比べてもとても有利な設定でした。
考えようによっては、それが横並びになっただけというか、ノーマルになったということです。
したがって、今後も短距離路線、特に航空券が高くなる直近でのフライト手配に使う分には、十分にコスパの高い使い方が出来るはずです。
例えば、下記は同じ6月15日の東京~大阪(KIX)の有償航空券を調べた例ですが、2週間前の時点でJAL便の値段は片道12,520円。
これが6,000Aviosで手配できるので、マイル単価は2円オーバー。十分コスパの良い使い方と言えるはずです。
二つ目は、値上げ幅の小さかった中距離路線での利用です。
例えば、東京~ホノルル区間は、BAチャート表上のゾーン5に該当します。
このゾーン5の値上がり幅はエコノミークラスで4%。往復では40,000 Avios→41,500 Aviosと、1,500Aviosの値上げに留まります。
ホノルル便は、JALの特典航空券でも必要マイル数は4万マイルですから、それと比べてもほとんど同じAviosで引き続き手配が可能。であれば、これを活かす意味は十分にあると思います。
特に北米在住の場合AviosはJALマイルよりも貯めやすいので、引き続きプロモーションを拾いながら中距離路線での特典フライト手配に活かす、というのも十分魅力的だと思います。
Kenji
年数回実施されるトランスファープロモーションをうまく使えるかがキーになりそうですね!
まとめ
今日は、本日5月30日付でリリースされたブリティッシュ・エアウェイズの提携特典航空券の新チャートについてお伝えしました。
上記はひとまず新しいチャートを見ての初期的な雑感です。
ルールチェンジがあると、掘っていくうちに色々と落とし穴や気づかなかった盲点が出てくるので、私もしばらくはBAサイトで遊んでみたり、他のブロガー・マイラーの情報をフォローしていきたいと思っています。
参考記事です。
こちらはイベリア航空→ブリティッシュ・エアウェイズへAviosをトランスファーする方法を画像付きで解説したエントリです。バイマイルプロモーションでイベリアAviosを大量購入された方もいらっしゃると思いますので、そのような方はこちらのエントリを参考にBAへの移行を行ってください。
【画像付き】グルーポンでセール中!イベリア航空のAviosをBAマイルに交換する方法
今年はマイルのルール改正・改悪の動きが続いていますね・・・こちらは2019年第一四半期の北米マイラー界隈を賑わせたニュースを5つ取り上げたトピックです。振り返りにどうぞ。
アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2019年第一四半期)
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ご回答ありがとうございました。
そうですね。MilePointも日々変わるので、その変化に対応するためにほかの選択肢も勉強していざという時に備えておきます。