【保存版】ヒルトンポイントの価値を徹底検証:その1(ポイント制度と各種セール、クレジットカードベネフィットの解説)

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

今日と次回のエントリではヒルトンの宿泊について、『ポイント宿泊』と『有償宿泊』を比べてどっちがお得なのかを考えてみたいと思います。

まず第一回目の今日は、ヒルトンのポイント制度と、ヒルトンが実施する各種セール、北米発行のヒルトンクレジットカードのベネフィットを振り返ります。




書こうと思ったきっかけ

昨年来から続いているアメックス・ヒルトンカードのサインアップボーナスUPでクレジットカードをゲットして、ヒルトンを使い始めた、あるいはメーンのホテルプログラムとして今後使ってみようかな、と考えている人は多いと思います。

 

しかし、そもそもヒルトンのポイント制度についてあまりよく知らない・・・という人もいらっしゃるのではないでしょうか。


Kenji

私もその一人です。渡米してくるまでヒルトンのアカウントすら持っていませんでした。苦笑

今回と次回のエントリでは、そんなヒルトン会員の初心者・初級者に向けて、ヒルトンのポイントシステムの解説をするとともに、ヒルトン・ポイントの価値について考えてみたいと思います。

 

ヒルトンのポイント制度

では、まずはヒルトンのポイント制度について考えてみましょう。

 

エリートステータス・ボーナス

ヒルトン・オナーズ会員には「エリートステータス・ボーナス」という制度があります。

 

エリートステータス・ボーナス

エリートステータスに到達されますと、獲得したすべてのベースポイントに対して、ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントが自動的に加算されます。シルバー会員のお客様には20%、ゴールド会員のお客様には80%、ダイヤモンド会員のお客様には100%のボーナスを進呈いたします。

 

これは会員向けの優遇制度で、ステータスに応じて宿泊時に付与されるベースポイントが加算される仕組みです(画像は公式サイトより)。

例えば、Hilton Aspireを保有している場合、ダイヤモンド会員になるため、ベースポイントは倍の計算、1ドルあたり20ポイントが付与される計算になります。

 

マイルストーン・ボーナス

その他、「マイルストーン・ボーナス」という仕組みもあります。

 

これは暦年での宿泊が一定の泊数に達成したときにもらえるボーナスです。

40泊到達時に1万ポイント、以降10泊ごとにさらに1万ポイントのボーナスが付与されます。さらに60泊に到達すると3万ポイントが付与されます。

 

一暦年のご宿泊日数が40泊に達した会員のお客様には、40泊目とそれ以降のご宿泊10泊ごとに10,000ボーナスポイントを進呈いたします。これは期間限定オファーではありませんので、ご登録の必要もご利用上限もございません。ご宿泊日数が増えれば増えるほど、より多くのポイントをご獲得いただけます。同じ年に60泊ご宿泊いただいた会員様には、さらに30,000ボーナスポイントを進呈いたします

 


Kenji

ビジネスで使う方にとっては、年間40泊も高いハードルではないのかもしれませんね。私のような一般庶民には関係ありませんが。。。

 

ダブルディップの廃止

上で説明した現行のポイント付与のシステムは、2018年4月2日から導入されました。

 

これに代わって廃止されたのが、「ダブルディップ」という仕組みです。

「ダブルディップ」では、ヒルトンのポイントだけを貯めるか、それともヒルトンポイント&マイルを同時に貯めたいのかを好きなように選択することが出来ました。

 

ダブルディップ制度(いまはもう存在しません)

・ポイント&ポイント:1ドルにつき10ベースポイントに加えて、1ドルにつき5ポイントを付与

・ポイント&マイル:1ドルにつき10ベースポイントに加えて、1ドルにつき1マイルを獲得

 

もう既に存在しない制度なのでこれ以上立ち入りませんが、マイル&ポイントを両方貯めたい方が多かった方にとっては結構痛手の改悪だったようです。

 

ポイント付与は現金支払い部分・ヒルトン公式サイト経由のみ

ポイントが付与されるためには、現金で支払うことが条件です。

 

ポイント宿泊の場合、ポイント付与の対象になりません(Q&Aはここで確認できます)。

 

ヒルトン・ポートフォリオ内のホテルまたはリゾートで対象となるご滞在を完了すると、客室料金とその他の対象となる部屋付け料金(通話料やルームサービスを含む)のお支払金額1米ドルにつき、10ヒルトン・オナーズ・ベースポイントをご獲得いただけます。

(中略)

会員が特典滞在にポイント&マネー特典を利用している場合は、現金で支払った宿泊分に対してヒルトン・オナーズポイントを獲得できます。

 

また、ポイント付与は、ヒルトンの公式サイトから予約を入れていることが条件です。

例えばExpediaなど、third partyのトラベルサイトを経由して予約した宿泊はポイント付与の対象にはなりません。

 

ヒルトンクレジット・カードのベネフィット

何度かこのブログでも説明していますが、改めて北米発行のヒルトンクレジットカードのベネフィットを振り返っておきます。

 

北米発行のヒルトンカードは、

 

①Amex Hilton Aspire(年会費450ドル)

②Amex Hilton Ascend(年会費95ドル)

③Amex Hilton Business(年会費95ドル)

④Amex Hilton Honors(年会費無料)

 

の4種類がありました。

 

カードベネフィットは、日本語の公式サイトに一覧表があったので、そこから抜粋したものを掲載します。

 

(クリックすると拡大します。)


Kenji

各カードのベネフィットは縦に読んで頂ければいいのですが、公式サイト上もなぜか歪みがあったので多少見にくくなっています・・・苦笑

 

今回のエントリと直接関係があるのは、ヒルトン支払の場合の「ポイント付与率」と、「会員ステータス」です。

 

例えばHIlton Aspireの場合であれば、ヒルトンへの支払はポイント14倍、付与される会員ステータスはダイヤモンドでしたね。

 

上で紹介した通り、ヒルトンのポイントプログラムは、会員ステータスが上がるほど優遇される仕組みになっています。

 

ポイント・セール

 

ヒルトンのポイントシステムについて知っておきたい点は、残り3点です。

 

まず、ポイント・セールについて。

 

ヒルトンはポイントの有償購入が可能です。購入上限は年間8万ポイントまででとなっています。

そして、ヒルトンは年に数回ポイントのセールを実施します。

 

現在もポイント購入の100%ボーナスキャンペーンを実施中です。通常1,000ポイントで10ドルのところ、5,000ポイント以上購入で100%ボーナスポイントが付与されます。

 

・1,000~4,000ポイント購入の場合:1,000ポイントあたり10ドル(割引なし)

・5,000ポイント以上を購入の場合:5,000pt購入で+5,000ptの100%ボーナスポイント付与(例:1万ptで50ドル)

 

 

今回のセールは、5月28日まで(米国東部時間23:59まで)の実施です。

Points purchased do not count towards elite tier qualification. Points.com and Hilton Honors reserve the right to terminate bonus promotions at any time. All purchases must be made through the Purchase page on HiltonHonors.com. The Hilton Honors Points 100% bonus with a minimum of 5,000 Point purchase campaign is available for purchases made between April 9, 2019, at 12:01am ET and May 28, 2019, at 11:59pm ET. Members may purchase a maximum of 80,000 points per calendar year. All purchases are non-refundable.

 


Kenji

なお、年間の購入上限が8万ポイントですので、100%ボーナスのセールで購入すると、実質、年間16万ポイントまでは0.5セント/ptで調達できる計算になります

 

ちなみに、ヒルトンポイントのポイントセールは、Topcashback経由で購入をするとさらにキャッシュバックが受けられます。

Topcashbackに加入の上で、「Points.com」を検索するとHilton Honorsが出てくるので、そのリンクを踏めばOKです。だいたいは2.5%還元で出てくると思います。


Kenji

もちろん、公式サイトで有償で予約を行う場合も同じようにすればキャッシュバックが受けられます

 

 

ヒルトンフラッシュ・セール

ヒルトンは年に数回「ヒルトンフラッシュ・セール」を開催しています。

対象は主に日本を含むアジア太平洋地域で、系列グループのホテルが25%OFF~50%OFFの割引価格で大放出されます。

 

2018年以降のセールの実施状況は以下の通りです。

ここ1年のオファーはだいたい25%~35%オフになっていますね。フラッシュセール時に予約すると更にお得に予約が可能です。

 

過去1年間のセール実績(カッコ内は対象地域)

・2018年1月22日~2月14日:30%OFF(アジア太平洋)

・2018年3月13日~3月19日:35%OFF(東南アジア、オセアニア)

・2018年4月:25%OFF(アジア太平洋)

・2018年5月15日~5月31日:25%OFF(日本・韓国・グアム)

・2018年9月4日~9月25日:25%OFF(日本・韓国・グアム・香港・タイ・モルティブ)

・2018年11月20日~11月23日:50%OFF(日本・グアム・韓国・プーケット・サムイ島・モルティブ)

・2018年12月12日~2019年2月2日:25%OFF(アジア太平洋)

・2019年2月19日~3月19日:35%OFF(アジア太平洋)

・2019年5月20日~24日:50%OFF(日本・韓国・グアム)


Kenji

いまも5/24までの限定で50%OFFセールが実施されています。詳しくは公式サイトを確認してください。

 

なお、フラッシュセールの場合、原則として予約後の返金やキャンセル・変更が出来ない点には注意が必要です。

 


Kenji

このフラッシュ・セールがあるときは宿泊価格が大幅に下がるため、ポイント宿泊をすべきではありません。ポイントの利用単価が下がってしまうためです

 

その他にも、色々なプロモーションが行われます。

 

いま行われているものでは、「Go more Get More Campaign」です。9/8までの期間中、2滞在目から獲得ポイントが2倍になるプロモーションです。

とにかくヒルトンは色々なキャンペーンやプロモーションを行います。

これ以外にもクレジットカードにくるプロモーションもあるため、これらをすべて利用するとお得にポイントを貯めたり、使ったりできるのがヒルトンのポイントシステムの特徴です。

 

Lyft利用によるポイント付与

北米在住の方限定ですが、ユニークなプログラムとして、シェアライドのLyft利用でもHIltonのポイントを貯めることが出来ます。

 

Lyftは5/14からHiltonとプログラムの提携を発表しており、事前登録を条件に、1ドルあたり3ptのヒルトンポイント(Share rideの場合2pt)を獲得することが出来るようになりました。


これを使いこなすと、Lyft利用でクレカポイントに加えて、ヒルトンポイントのポイント二重取りが可能になります。


Kenji

ちなみにMashさんがおっしゃっているのはポイント三重取りの話ですね。Rakutenルートの活用法については、また回を改めて解説したいと思います

 

ポイントの移行システム

ヒルトンは、保有するポイントを第三者へトランスファー(移行)したり、ポイントを複数人でシェアする「ポイントプール」というシステムがあります。

これについては別エントリで詳しく説明しました。



 

まとめ

というわけで、かなりややこしく、そして、だからこそ使いこなしようによって、とてつもない力を発揮してくれるのが、ヒルトンのポイントシステムです。

 

これがポイント宿泊の場合のコストパフォーマンスにどう影響するのかについては、次回のエントリで解説したいと思います。

 

 

参考記事です。

こちらのエントリではエントリーカードである年会費無料のHilton Honorsカードの魅力について取り上げました。このカードが在米駐在員に一番お勧めのカードの一枚であるという考えは、記事をアップしてから3か月経った今でも変わっていません。

こちらは年会費95ドルのHilton Ascendカードについてのスペックを解説した記事です。このエントリでも今日の記事程ではありませんが、ヒルトンポイントの活用法を紹介しています。興味のある方は合わせてごらんください。

ちょっと視点を変えて、Hilton AspireとMarriott Bonvoy Brilliantという2枚のラグジュアリーカードを比較したのがこちらの記事です。同じ450ドルの年会費でもHilton Aspireがいかに優れたカードかということがよくわかると思います。



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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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