どこが違う?クレジットカードの「リフレッシュ」と新しいカードの登場の違いをシェア。押さえておくべき注意点も解説

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

さて、今回はクレジットカードの「リフレッシュ」(リニューアル)と、新しいカードの登場の違いについて取り上げます。


Kenji

どっちも同じでしょ・・・?!と思った方、実は両者は似て非なるものですので、ぜひ下記に一度目を通されてみてください



新しいカードの登場には「新規カード発行」(launch)と既存カードの「リフレッシュ」がある

まずはおさらいから。

 

新しいクレジットカードが世に送り出される場合、全く新しいBrand-newの「新規カードの登場」という形を取るケースと、既存カードの「リフレッシュ」という形を取るケースとの2種類が存在します。

 

両者の特徴について、それぞれ解説します。

 

新規カードの登場とは

新規カードの登場から解説します。

 

新規カードの登場とは、文字通りいままで存在しなかったカードがアプライ可能になるということ。

 

英語ではよく、”New card launch”としてアナウンスがされます。

 

たとえば、下記はChase系列のUnited Questカードが登場した際のプレスリリースです(原文はこちらにあります)。

April 27, 2021 – On April 8, United Airlines and Chase Card Services announced the launch of the new United Quest SM Card, offering cardmembers a $125 annual United purchase credit, up to $100 credit for TSA Precheck or Global Entry, two 5,000 mile award flight credits each year (terms apply), and up to 3,000 Premier qualifying points annually toward MileagePlus® Premier® status.

To celebrate the launch, United Airlines and Chase are inspiring surprising travel experiences through the Questination Unknowncampaign

 

プレス文面の中に”the launch of the new United Quest Card”・・・とあり、新規カードの発行であることが確認できます

 

サンプルとしていくつかカード取り上げると・・・

 

例えば、近いところでは2021年7月にChaseが発行を開始したユナイテッド系列の年会費無料カード「United Gateway」カードは新規カードです。

上でプレス文面を取り上げた「United Quest Mileage Plus」も新規カード。


Kenji

ちなみにこのUnitedの矢継ぎ早のNew card releaseは結構面白い動きだったと思います。機会があればまた別のエントリで取り上げます

 

同じく、Chaseが2019年6月に発行を始めたマリオット系列のエントリーカード「Bonvoy Bold」カードも新規発行です。

(このカードには、私含めてがっかりさせられたという方も多かったことと思いますが・・・)

2018年8月にAMEXが発行を始めた「SPG Luxury」も新規カードの一例です。

新規カードのポイントは、それ以前には世の中に存在していなかったという点です。

 

カード名称が全く新しいものであるのはもちろんのこと、同等の年会費ベネフィットが付帯するカードがそれまでに世の中に存在しなかったということが判断基準となります。

 

カードのリフレッシュとは

では、カードのリフレッシュの方はどうでしょうか。

 

カードのリフレッシュ(リニューアル)はというと、年会費やカードベネフィットが時代の流れに合わなくなってきたために、基本スペックは残しつつも、カードベネフィットを多少切り替えるようなケースを指します。

 

通常、カード名称が変わらずに残るため、それで判断が付きます。

 

また、カードのリニューアルに伴って、年会費が変わる(多くの場合値上げされる)ことが良くあります。

 

リフレッシュのサンプルも取り上げましょう。

 

例えば、最近もっとも話題になっているのが、Chaseのフラッグシップカードである「Chase Sapphire Preferred」でしょう。

少し前に遡ると、2020年1月に実施された「デルタアメックス」シリーズもだいぶ話題に上がりましたね!

ややこしいのは、名称が変わっているのにリフレッシュ扱いになっているカードです。

 

例えば、上でも出てきた「SPG Luxury」はすでにこの世に存在しないカードで、ご存知、現在は「Bonvoy Brilliant」へとリフレッシュされています。


Kenji

名称が変わっていれば原則別カード(新規カード)扱いと考えてOKですが、ベネフィットが似ているカードが登場したら、リフレッシュを疑ってリサーチしてみる、くらいのスタンスでよいと思います

 

カード「リフレッシュ」について知っておくべきこと

既存カードホルダーの取り扱い

まず抑えておくべきは、既存のカードホルダーの取り扱いです。

 

リニューアルの場合、本人の希望有無にかかわらず、既存のカードを持っていた方は新しいリフレッシュ後のカードに切り替えになります。

 

通常、メンバーシップイヤーで、1年に1度のカード更新月(年会費がチャージされる月)に自動的に切り替えになります。

 

例えば、私の場合CSPは8月が更新月でしたが、8月末から新しいカードベネフィットである50ドルのホテルクレジットなどが使えるようになりました。

 

なお、カードデザインについては券面に記載された期限まで変わることがなく、既存のカードを使い続けるケースがほとんどです。

 

AMEXのワンタイムルール

リフレッシュが特に影響するのは、AMEXです。

 

AMEXのカード発行ルールのひとつに、「One-life time」ルール(1つのカードからサインアップボーナスをもらえるのは一生に一度きり)が存在するため、リフレッシュされたカードを申請しても、既存カードを過去にすでに申請したことがある場合、ダブルカウントになります。

 

そのため、カードがリフレッシュされたといって飛びついても、ボーナスがもらうことはできません

 

Hilton Ascendが過去大問題に

米国のマイル&ポイント界隈で、過去に大きな物議をかもしたカードがあります。

 

それがご存知、AMEXが発行するヒルトン系列カード「AMEX Hilton Surpass(旧:Ascend)」カードです。

このカードはもともとCiti系列のクレジットカードでしたが、2018年1月にCitiと袂を分かって、AMEXから新しく発行されました。

 

AMEXはone-life time ruleが適用されるため、リフレッシュ扱いならアプライしてもボーナスはもらえません。

 

他方で、カード発行会社がCiti→AMEXに変更になっているのにも関わらず、これが「リフレッシュ」に該当するのかどうか・・・

 

米国陸マイラーの中でも大きな話題と議論を呼びました。

 

frequent milerや、One Mile At A Timeは、AMEXへのSupportへのChatによる確認も引き合いに出しつつ、「新規カード」であると主張しました。

他方で、そうではなくベネフィットも酷似しているのだから、「リフレッシュ」に過ぎないと主張したのが、ご存知Doctor of Creditです。

DoCのコメントは結構強烈で、ポータルのSupportなど下っ端の役回りで、下っ端の言うことなど全く信用できない(I personally put 0% faith in what a front line representative states, I’ve contacted American Express’ media team for comment.)と反論しました。

 

DoCの記事には52件ものコメントが集まりましたが、結局RedditとTwitterを通じてのデータポイントもボーナスをもらえたという人と、もらえなかったという人が双方現れてしまって、真相は結局わからずしまいのまま終わりました。

 

これは相当わかりにくいケースでしたが、それだけ陸でマイル&ポイントを貯める者にとって注目が集まるのがカードリフレッシュであり、天国と地獄の分かれ道にもなりえるという点で、リフレッシュに該当しないかは注意してもしすぎることはないというのが分かって頂けたかと思います。

 

年会費は基本的に「値上げ」

カードリフレッシュは、足元のトレンドに”見合う”ためのカードベネフィットの変更や、既存ベネフィットが有利であるがためにカード発行会社として年会費に”見合わない”と判断される場合に実施されます。

 

そのため、カードリフレッシュが実施されると、年会費は増額になるケースがほとんどです。

 

リフレッシュ前後の年会費(カッコ内はリフレッシュ時期)

・AMEX Green(2020年1月) 95ドル → 150ドル

・AMEX Gold(2018年8月)195ドル → 250ドル

・Delta AMEX Gold(2020年1月) 95ドル → 99ドル 

・AMEX Platinum(2021年7月) 550ドル → 695ドル 

・CSP(2021年8月) 95ドル → 95ドル(変更なし)

・CSR(2021年8月) 450ドル → 550ドル

 

上で挙げた6枚は、アメリカの陸マイラーが持っていそうな人気カードばかりですが、CSPを除いてはすべて値上げになっていることが分かります。


Kenji

こうしてみると、やはりCSPの年会費95ドルが維持されたというのは破格の好条件だったことがわかりますね!私にとっても逆サプライズでした

 

新規カードの発行でも気を付けるべきことも

最後に、新規カードであれば全く気にしなくてよいかというとそうではなく、「引っ掛け」のようなloopholeもあります。

 

例えばその一例が、上でご紹介した「Bonvoy Bold」がその良い例です。

Bonvoy Boldは新規カードですが、このカードは、上級カードの「Bonvoy Boundless」と競合するため注意が必要です。

 

Bonvoy Boldのカード規約は下記の通り(原文はこちらです)。

まず一つ目の問題点として、Bold自体が他のマリオット系列のクレジットカードと競合します。すなわち、Bonvoy Boundlessを保有しているか、過去に保有していて2年以内にボーナスをもらっている場合、カード申請自体がDeclineの対象となります。

Eligibility for this product: The product is not available to either:

  • current cardmembers of the Marriott Bonvoy Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), Marriott Bonvoy Bold credit card, or
  • previous cardmembers of the Marriott Bonvoy Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), or Marriott Bonvoy Bold credit card, who received a new cardmember bonus within the last 24 months.

さらに、ボーナス規約もややこしくて、引っ掛けが満載です。AMEX発行のマリオット系列カードを保有している場合、ボーナスの対象から除外されることがあります。

Eligibility for the new cardmember bonus: The bonus is not available to you if you:

・are a current cardmember, or were a previous cardmember within the last 30 days, of Marriott Bonvoy American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Credit Card from American Express);

・are a current or previous cardmember of either Marriott Bonvoy Business American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Business Credit Card from American Express) or Marriott Bonvoy Brilliant American Express® Card (also known as the Starwood Preferred Guest® American Express Luxury Card), and received a new cardmember bonus or upgrade bonus in the last 24 months; or

・applied and were approved for Marriott Bonvoy Business American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Business Credit Card from American Express) or Marriott Bonvoy Brilliant American Express® Card (also known as the Starwood Preferred Guest® American Express Luxury Card) within the last 90 days.

 

さらに・・・Bonvoy Boundlessのカード規約も見ておきます。

 

Boldが発行された際に入った規約変更として、Bonvoy Boldを過去2年間に保有していた場合、Boundlessの申請自体がDeclineの対象となります。

Eligibility for this product: The product is not available to either:

・current cardmembers of the Marriott Bonvoy™ Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless™ credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), Marriott Bonvoy Bold™ credit card, or
・previous cardmembers of the Marriott Bonvoy™ Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless™ credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), or Marriott Bonvoy Bold™ credit card, who received a new cardmember bonus within the last 24 months.

 

このように、Bonvoy Boldというカードは、そのカード自体は過去に全く存在しなかった新しいセグメントでのカードではあるものの、カード規約をよく見ていくと、他のカードと厳しく競合していることが分かります。

 

よって、New Cardであればノーマークでよいというわけではなく、申請の前にカード規約(Offer detailsやTerms & Conditions)に一度目を通してみるのが無難と言えます。

 

まとめ

今回はクレジットカードの「リフレッシュ」(リニューアル)と、新しいカードの登場の違いについて解説しました。

 

リフレッシュと新規カードの登場(New card launch)はぱっと見ると同じように感じられることもありますが、実は両者は似て非なるもののため注意が必要です。

特に「リフレッシュ」の方は注意が必要で、変更後のベネフィットが年会費に見合っているかはもちろん、古いカードを持っていた場合にボーナスがもらえるかどうかもきちんと確認の上でカード申請を考える必要があります。

 

新しいカード名称を見たときに、それがリフレッシュなのか、新規カードなのかと確かめたくなったら、もうあなたは立派なアメリカ陸マイラーです!

 

参考記事です。

 

こちらはAMEXの新規発行カードとリニューアルカードを時系列に追って取り上げた記事になります。

AMEXがやっかいなのは、カードリフレッシュの場合の発行制限だけでなく、これまでに申請したことのない全く新しいカードを申請する際にもボーナス付与が制限される可能性がある点です。巷では「ポップアップ」と呼ばれますが、このアルゴリズムが導入された当初と思われる2018年10月の私の体験を以下のエントリでご紹介しています。

CSPについては、個別記事を挙げています。リフレッシュ前後のスペックも詳しく取り纏めていますので、よろしければ参照されてください。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ駐在中。 現在妻、0歳児の長男とニューヨークで3人で生活。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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