【2021年最新】2018年以降アメックスが新規発行・リニューアルしたカードを紹介。発行履歴から見えてくる今後の動向も紹介
2021年6月24日:2021年現在までのデータにリライトしました
2019年5月28日:記事初出
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
今日のエントリでは、アメックスが2018年以降に新規発行/リニューアルしたクレジットカードをご紹介します。
アメックスは駐在員にとって最もフレンドリーなクレジット会社であるがゆえに、カード発行の動向についても一番ウォッチしていくべき会社です。
Kenji
過去にどんなカードが発行され、そしてリニューアルされているのかを取り上げることで、今後の傾向も見えてくるはずです
2018年に新しく登場したアメックスカード
まず、2018年の一年間の間に新しく発行され始めたカードを振り返ってみたいと思います。(カードタイトルが青字反転しているものは、クリックすると個別の紹介ページに飛びます。)
SPG Luxury card
2018年は、陸マイラーにとってはSPG&マリオットの年だったといってもよいと思います。
8月の両ブランドの統合に伴って、会員ステータスがどうなるかや、新しいカードがどうなるかについて、毎日のようにマイラーブログの界隈を賑わせました。
私はラグジュアリーカードを申請しない方針で陸マイラー活動を行っていたので傍観していましたが、このカードは12.5万マリオットポイントのターゲットオファーが来ていたので、本気で申請を考えました。
目下の悩みはコイツです、
SPG Luxury card125kでターゲットされてるので公式オファーよりいいんですが、果たして5枚ルールの一枚を切ってまで申請するメリットがあるか… pic.twitter.com/GEKjdKF48C
— Kenji@米国駐在員のカネとバラの日々 (@sorakoge) 2018年9月23日
年会費が450ドルとアメックスが過去に発行したカードの中では最高レベルのラグジュアリーカードでした。
なお、SPG Luxuryのリリースとともに、年会費が95ドルのSPG Amex Personalについてもリニューアルがされました。
更に、下でもご紹介しますが、2019/2/13付で、新しい名称Marritt Bonvoy Brilliantに改称されました。
Cash Magnet
2018年6月から新しく発行が始まったカードです。
このカードは一度も取り上げたことがありません。特徴的なのは、カテゴリーの区別なく、1.5%のキャッシュバックを無制限に行ってくれるという点です。スペックはChase Freedom Unlimitedに似ていますね。
【保存版】Chase Freedom&Freedom Unlimitedクレジットカード紹介:親カードとの併用がお得な理由を徹底解説
サインアップボーナスは1,000ドル利用で150ドルなので、そこまで魅力的ではありません。
キャッシュバック重視のミレニアム世代を狙ったカードだと評されていましたが、陸マイラーにとってはちょっと???のカードでした。
2018年にリニューアルされたアメックスカード
続いて、2018年中にリニューアルされたカードがこちらです。(カードタイトルが青字反転しているものは、クリックすると個別の紹介ページに飛びます。)
Hilton Honorsカードシリーズ(4枚)
ヒルトンカードシリーズの4枚が新しくなったのも2018年1月のことでした。
実際は、4枚の中で、Hilton Ascendと年会費無料のHilton Honorsはリニューアルで、Hilton AspireとHilton Businessは新規発行です。
私も大好きなカードですし、今も過去最高のプロモーションを実施しているので何度もこのブログで登場しています。
お知らせ:Hiltonクレジットカードが過去最高にサインアップボーナスUPしています!
なお、これらのカードのリニューアルと同時期に、MRポイント→ヒルトンポイントの交換比率が1,000MRポイント=2,000ヒルトンポイントに改善されました。
これはとても有難い改善で、MRポイントを貯められるカードの価値が上がりました。
例えば、このブログでも何度もご紹介しているAmex Business Blue Plusの場合、もともとのポイント付与率が2%ですから、例えば1,000ドル利用あたりのMRポイントは2,000ポイント。これをヒルトンポイントに移行すると4,000ヒルトンポイントになります。
北米在住者はMRポイントをANAマイルに変えて利用する方も大井と思いますが、敢えてそれをせずにHiltonポイントを貯めるというのも戦略の一つだと思います。
Kenji
ANAマイルは日本のソラチカルートで簡単に貯められるので、私はMRポイントをANAマイルには変えるつもりは今のところありません
Amex Gold(ビジネス・パーソナル)
いわゆるアメックスのプロパーカードです。
パーソナルゴールドは10月から、ビジネスゴールドは1か月遅れて11月にリニューアルされました。
そして、パーソナルが250ドル、ビジネスが295ドルと値上げ&初年度から年会費がチャージされるように変わりました。
パーソナルゴールドについては、下記のエントリで詳しく解説しています。2021年にもベネフィットに変更がありましたね。
【2021年6月更新】アメックス・ゴールドカードのレビュー 日常使いでアメックスMRポイントがザクザク貯まる一枚!
Kenji
2021年6月現在も、人によって6-7万ポイントのターゲットオファーが出現するはずですので、ボーナス水準は要チェックの一枚です
Wells fargo Propel
こちらがリニューアルされたのは2018年7月。年会費無料のクレジットカード10枚を紹介したエントリの中で触れました。
年会費無料にもかかわらず、ミニマムスペンド達成時のボーナスが3万ポイント(300ドル相当。MRポイントではありません)、600ドル分の携帯電話のプロテクションまでついてきます。日常使いもトラベル・ダイニング・ガスなどが3%ポイント付与と、エントリー向けカードとしてはとても素晴らしいスペックの一枚だと思います。
2019年にリニューアルされたアメックスカード
2019年にアメックスは新しいカードを発行しませんでした。ただし、大規模なカードリニューアルは行われました。
Marriott Bonvoyカード
2月13日からスタートしたMarriott Bonvoyプログラムと合わせて、SPGカードはMarriott Bonvoyカードへとリニューアルされました。
結果的にアメックスからは3枚のクレジットカードがリニューアルされて発行されることになりました。
このブログでもBonvoyカードと、Mariott Bonvoyポイントのスイートスポットについては3回にわたってご紹介しました。
・Bonvoy BrilliantとHilton Aspireの比較記事はこちら
・Bonvoyカードのラインアップの中で一番おすすめなカードを考えた記事はこちら
・Bonvoyカード3枚のリニューアルの顛末をまとめた記事はこちらです。
Amex Blue Cash Preferred
こちらもこのブログでは取り上げたことがありません。2019年5月にリニューアルされました。
キャッシュバック系のカードで、年会費(95ドル)が発生するカードです。
カードリニューアルに伴いボーナスが300ドルへ上がりましたが、マイラーからするとこれも???というカードの典型です。
2020年にリニューアルされたアメックスカード
Green Personal
2020年に入ってアメックスが最初に行ったリフレッシュが、プロパーカードの一枚である「AMEX GREEN」(パーソナル版)でした。
リフレッシュがアナウンスされたのは2019年10月で、そこから約2か月半の経過期間をおいて、2020年1月15日から現在のカードに置き換わりました。
変更前後でのカードベネフィットの主な変更点は年会費とカテゴリーボーナスでした。
特にトラベルカテゴリーが3倍になったことはモバイルSuicaを使う人にとっては朗報だったと思います。
主な変更点
・年会費:(変更前)95ドル※ただし初年度無料→(変更後)150ドル※初年度から発生
・カテゴリーボーナス:(変更前)アメックストラベルで2倍、その他1倍→(変更後)トラベル&レストランが3倍、その他1倍
Kenji
期間限定のAwayクレジットも大きな話題に上がったので、印象に残っている方も多いと思います
DELTA AMEX
2020年にリニューアルされた中で一番インパクトがあったのが、「デルタ・アメックス」シリーズです。
カードがリフレッシュされたのは2020年1月30日。デルタシリーズを使っている方は多かったため、大勢のブロガーが話題に取り上げました。
一番注目されたのが、初年度年会費がどうなるかという点でしたが、この点については特に変更はなく、陸マイラーにとっては年会費や、メダリオン付与のMQDの変更など、比較的軽微な変更にとどまりました。
DELTA AMEXの変更点
①カード年会費:(変更前)95ドル、初年度無料→(現在)99ドル、初年度無料
②スカイクラブへのアクセス:(変更前)29ドル/人→(現在)なし
③ポイント付与:(変更前)通常1%、デルタ系列は2倍 →(現在)通常1%、デルタ系列、レストラン、米国内スーパーマーケットは2倍
④上級会員のステータス(MQD)付与:(変更前)2.5万ドル利用でメダリオン会員ステータス→(現在)なし
※このベネフィットは2019年12月末をもって終了しました。
⑤その他:リフレッシュ後は、1万ドルのカード利用で100ドルフライトクレジットが付帯
私自身も個別のカード紹介記事で取り上げましたので、詳しくは下記のエントリをご参照ください。
(終了)【2021/3版】デルタゴールドカードが1年振りプロモーションを実施!初年度無料で最大7万マイルのプロモーションは5月5日まで
なお、Delta Amexはゴールドだけでなく、すべてのデルタ系列カードが一斉にリニューアルされました。
パーソナルカードが4枚、ビジネスカードが3枚リニューアルされたため、影響はかなり大きかったです。
2021年にリニューアルされたアメックスカード
最後は、2021年に入ってからの動向です。
Kenji
2021年に入ってもうすぐ5か月が経過しようとしていますが、まだ今年の動きは例年に比べると無風の日々が続いています
Business Blue Plus
2021年でリフレッシュされた唯一のカードが「Business Blue Plus」です。
とは言っても、変更点はカードデザインのみで、カードベネフィットについては何も変更になっていないようです。
あれっ?AME BUSINESS PLUSのデザイン変更になるんですかね?? https://t.co/fgNJm8ORvi
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) April 8, 2021
Business Blue Plusは過去AMEX Everyday Preferredや、AMEX Blue Cashなどとカード券面が同じだったため、違いを打ち出す意味を込めてのカードリフレッシュであったと理解しています。
【2021年1月最新】年会費無料で2%pt還元!Amex Blue Business Plusの申請はリファーラルリンクの利用がお得!
AMEX Propelの廃止
リニューアルではありませんが、もう一つ動きがあったのがWells FargoとのCo-brandingカードであるPropelカードです。
このカードは上でもご紹介の通り2018年に一度リフレッシュされていますが、その後も何度もDiscontinueに関する憶測記事が出ていました。
申請はその後何度か延長にはなっていましたが、2021年4月末に新規発行を停止しました。
もともと年会費が永年無料にもかかわらず、外貨手数料無料、Cell Phone Protectionがついていたりと、比較的ベネフィットに優れたカードだっただけに残念です
AMEXとしてもこのカードを継続募集している意味が薄かったということがあるのかもしれませんね
上記のほか、上で触れたとおり、アメックスゴールドのベネフィットが2月から一部切り替えになりました。
アメックスのカード発行履歴を俯瞰してみて
2018年以降に動きのあったカードを一覧にして俯瞰してみると、いくつかの雑感が浮かび上がります。
矢継ぎ早のカードリニューアル
まず、アメックスが毎年矢継ぎ早に新しいカードを打ち出したり、あるいはカードリニューアルを行っていることです。
2018年の初頭から数えて、確認できたものだけでも新規カード4枚、リニューアルカード18枚の合計22枚の新しいカードが世の中に送り出されました。
Kenji
目まぐるしすぎて追いかける方も大変です。苦笑
2018年以降のカード発行&リニューアル
・2018年1月:Hilton Aspire、Hilton Business登場&Hilton Ascend、Hilton Honorsリニューアル
・2018年6月:Cash Magnet登場
・2018年7月:Amex Propelリニューアル
・2018年8月:SPG Luxury登場、SPG Amexリニューアル
・2018年10月:Amex Personal Goldリニューアル
・2018年11月:Amex Business Goldリニューアル
・2019年2月:Amex Bonvoy Brilliant、Amex Bonvoy Businessリニューアル
・2019年5月:Amex Blue Cash Preferredリニューアル
・2020年1月:Amex Green、Delta Amexシリーズ(計7枚)リニューアル
・2021年1月:Amex Business Blue Plusリニューアル(デザインのみ)
・2021年2月:Amex Personal Gold一部ベネフィットの変更
・2021年4月:Amex Propelカードの新規発行を停止
新しいカードが打ち出される=カードプロモーションが実施されることが多いため、陸マイラーにとってはボーナス獲得のチャンスです。
2021年はまだBusiness Blue Plusと、Personal Goldの軽微な変更にとどまっているため、今後の動向にも注目ですね。
初年度年会費はチャージされる方向
第二に、最近のアメックスの傾向として、初年度年会費をチャージする方向に傾いているのが明確です。
Marriott Bonvoy Businessしかり、Amex Goldしかりです。
その分、カードのベネフィットがアップすればよいのですが、必ずしも追いついていないように見えるのがちょっと気になるところです。
世の趨勢と同様、マイル&ポイントの世界も少しずつですがインフレ傾向(改悪傾向)にあるといって間違いはないと思います。
今後のAMEXの動向
最後に、他ブロガーが紹介している直近のAMEXの動向について1つシェアしておきます。
Amex Platinum のリニューアル
それが、Amex Platinum(パーソナル)に関するカードリフレッシュのうわさについてです。
現在Amex Platinumは年会費が550ドルとAMEXが発行するカードの中でも最も高額なラグジュアリーカードですが、これがさらに3割以上値上がりして、年会費695ドルに変更になってリフレッシュされるというのがもっぱらの噂です。
アメリカの著名なマイルブロガーはどこも取り上げており、これはほぼ確実に訪れるリフレッシュと言ってよいと思います。
7月にリフレッシュが実施されるというのがもっぱらの噂ですので、現行のベネフィットでの申請を狙う方にとってはいまが最後のチャンスと言うことが出来ると思います。
アメリカ版アメックス・プラチナカード完全解説:アメプラは本当にお得?カードベネフィットやバリュエーションを詳細解説。日本のアメプラとも比較
まとめ
今日はアメックスについて年間を通じてカード発行&リニューアルのあったカードをまとめてみました。
日々の動きとは別に、ロングスパンの動きを見ることで、普段プロモーションをフォローしているのとは少し違った傾向や、カード発行会社が考える今後の方向性のようなもの見えてくると思います。
特にアメックスの場合、矢継ぎ早にカードの切り替えや新規カードの発行を打ち出しており、会社のクレジットカードに対する並々ならぬ姿勢がうかがえると思います。
Kenji
新しいカードへの対策として、5枚ルールの枠を目一杯使わずに、魅力的な新しい一枚が登場した際に切れるカードを取っておくというのも陸マイラーとしての作戦の一つかもしれませんね
参考記事です。
今回はカード新規発行&リフレッシュという話題でAMEXを取り上げましたが、申請方法のバリュエーションという少し違った切り口で解説を行った記事もあります。こちらもAMEXのカード戦略を考える上ではぜひ知っておきたい情報が目白押しです。
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カード改悪に直面してがっくりするのは誰しもが通る道。しかし北米在住者はそれだけで年間数十万マイル以上のマイル&ポイントを簡単に貯められることのできるボーナスステージにあることは疑いようがありません。まだ陸マイラー活動を始めたばかりという方は、まずは駐在マイラーが年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた下記エントリを参考にしてください。
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