2018年以降アメックスが新規発行・リニューアルしたカードを紹介。発行履歴から見えてくるもの
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
今日のエントリでは、アメックスが過去1年ちょっとの間に打ち出したアメックスが2018年中に新規発行/リニューアルしたクレジットカードをご紹介します。
アメックスは駐在員にとって最もフレンドリーなクレジット会社であるがゆえに、カード発行についても一番ウォッチしていくべき会社です。
Kenji
過去にどんなカードが発行され、そしてリニューアルされているのかを取り上げることで、今後の傾向も見えてくるかもしれません
Contents
2018年に新しく登場したアメックスカード
まず、2018年の一年間の間に新しく発行され始めたカードを振り返ってみたいと思います。(カードタイトルが青字反転しているものは、クリックすると個別の紹介ページに飛びます。)
SPG Luxury card
2018年は、陸マイラーにとってはSPG&マリオットの年だったといってもよいと思います。
8月の両ブランドの統合に伴って、会員ステータスがどうなるかや、新しいカードがどうなるかで毎日のようにマイラーブログの界隈を賑わせていました。
私はラグジュアリーカードは申請しない方針でやっていたので傍観していましたが、このカードは12.5万マリオットポイントのターゲットオファーが来ていたので、本気で申請を考えました。
目下の悩みはコイツです、
SPG Luxury card125kでターゲットされてるので公式オファーよりいいんですが、果たして5枚ルールの一枚を切ってまで申請するメリットがあるか… pic.twitter.com/GEKjdKF48C
— Kenji@米国駐在員のカネとバラの日々 (@sorakoge) 2018年9月23日
年会費が450ドルとアメックスが過去に発行したカードの中では最高レベルのラグジュアリーカードでした。
なお、SPG Luxuryのリリースとともに、年会費が95ドルのSPG Amex Personalについてもリニューアルがされました。
更に、下でもご紹介しますが、2/13付で新しい名称Marritt Bonvoy Brilliantに改称されました。
Cash Magnet
2018年6月から新しく発行が始まったカードです。
このカードは一度も取り上げたことがありません。特徴的なのは、カテゴリーの区別なく、1.5%のキャッシュバックを無制限に行ってくれるという点です。スペックはChase Freedom Unlimitedに似ていますね。
【保存版】Chase Freedom&Freedom Unlimitedクレジットカード紹介:親カードとの併用がお得な理由を徹底解説
サインアップボーナスは1,000ドル利用で150ドルなので、そこまで魅力的ではありません。
キャッシュバック重視のミレニアム世代を狙ったカードだと評されていましたが、陸マイラーにとってはちょっと???のカードでした。
2018年にリニューアルされたアメックスカード
続いて、2018年中にリニューアルされたカードがこちらです。(カードタイトルが青字反転しているものは、クリックすると個別の紹介ページに飛びます。)
Hilton Honorsカードシリーズ(4枚)
ヒルトンカードシリーズの4枚が新しくなったのも2018年1月のことでした。
実際は、4枚の中で、Hilton Ascendと年会費無料のHilton Honorsはリニューアルで、Hilton AspireとHilton Businessは新規発行です。
私も大好きなカードですし、今も過去最高のプロモーションを実施しているので何度もこのブログで登場しています。
お知らせ:Hiltonクレジットカードが過去最高にサインアップボーナスUPしています!
なお、これらのカードのリニューアルと同時期に、MRポイント→ヒルトンポイントの交換比率が1,000MRポイント=2,000ヒルトンポイントに改善されました。
これはとても有難い改善で、MRポイントを貯められるカードの価値が上がりました。
例えば、このブログでも何度もご紹介しているAmex Business Blue Plusの場合、もともとのポイント付与率が2%ですから、例えば1,000ドル利用あたりのMRポイントは2,000ポイント。これをヒルトンポイントに移行すると4,000ヒルトンポイントになります。
北米在住者はMRポイントをANAマイルに変えて利用する方も大井と思いますが、敢えてそれをせずにHiltonポイントを貯めるというのも戦略の一つだと思います。
Kenji
ANAマイルは日本のソラチカルートで簡単に貯められるので、私はMRポイントをANAマイルには変えるつもりは今のところありません
Amex Gold(ビジネス・パーソナル)
いわゆるアメックスのプロパーカードです。
パーソナルゴールドは10月から、ビジネスゴールドは1か月遅れて11月にリニューアルされました。そしてパーソナルが250ドル、ビジネスが295ドルと値上げ&初年度から年会費がチャージされるように変わりました。
パーソナルは、今年初めの1月9日までサインアップボーナスが5万ポイントにアップしていたので、そのタイミングで手に入れた方も多かったと思います(ゴールドの紹介記事はこちらです)。
5万ポイントあればレギュラーシーズンの北米~日本のANAエコノミー特典航空券が手配できるので、考えようによっては、250ドル年会費を払って一時帰国のチケットを手に入れることと同義でした。悪くないディールだったと思います。
いまは4万ポイントにボーナスが落ちていますが、人によってはターゲットオファーで5万ポイントのプロモーションも来ているようです。
【速報】こんなん出ましたけど?
アメックスゴールドのパーソナルオファー
ミニマムスペンド2,000ドル/3mで5万アメックスポイント
これアツいですかね?? pic.twitter.com/miCiKRksOW
— しろくま🇺🇸ブログ準備中 (@sherockma) 2019年4月19日
Wells fargo Propel
こちらがリニューアルされたのは2018年7月。年会費無料のクレジットカード10枚を紹介したエントリの中で触れました。
年会費無料にもかかわらず、ミニマムスペンド達成時のボーナスが3万ポイント(300ドル相当。MRポイントではありません)、600ドル分の携帯電話のプロテクションまでついてきます。日常使いもトラベル・ダイニング・ガスなどが3%ポイント付与と、エントリー向けカードとしてはとても素晴らしいスペックの一枚だと思います。
2019年にリニューアルされたアメックスカード
2019年に入ってから、アメックスはまだ新しいカードを出していません。
Marriott Bonvoyカード
2月13日からスタートしたMarriott Bonvoyプログラムと合わせて、SPGカードはMarriott Bonvoyカードへとリニューアルされました。
結果的にアメックスからは3枚のクレジットカードがリニューアルされて発行されることになりました。
このブログでもBonvoyカードと、Mariott Bonvoyポイントのスイートスポットについては3回にわたってご紹介しました。
・Bonvoy BrilliantとHilton Aspireの比較記事はこちら
・Bonvoyカードのラインアップの中で一番おすすめなカードを考えた記事はこちら
・Bonvoyカード3枚のリニューアルの顛末をまとめた記事はこちらです。
Amex Blue Cash Preferred
こちらもこのブログでは取り上げたことがありません。2019年5月にリニューアルされました。
キャッシュバック系のカードで、年会費(95ドル)が発生するカードです。
カードリニューアルに伴いボーナスが300ドルへ上がりましたが、マイラーからするとこれも???というカードの典型です。
アメックスのカード発行履歴を俯瞰してみて
2018年に動きのあったカードを一覧にして俯瞰してみると、いくつかの雑感が浮かび上がります。
矢継ぎ早のカードリニューアル
まず、アメックスが毎年矢継ぎ早に新しいカードを打ち出したり、あるいはカードリニューアルを行っていることです。
2018年の初頭から、思いつくものだけでも新規カード4枚、リニューアルカード9枚の合計13枚の新しいカードが世の中に送り出されました。
Kenji
目まぐるしすぎて追いかける方も大変です。苦笑
2018年のカード発行&リニューアル
・2018年1月:Hilton Aspire、Hilton Business登場&Hilton Ascend、Hilton Honorsリニューアル
・2018年6月:Cash Magnet登場
・2018年7月:Amex Propelリニューアル
・2018年8月:SPG Luxury登場、SPG Amexリニューアル
・2018年10月:Amex Personal Goldリニューアル
・2018年11月:Amex Business Goldリニューアル
・2019年2月:Amex Bonvoy Brilliant、Amex Bonvoy Businessリニューアル
・2019年5月:Amex Blue Cash Preferredリニューアル
新しいカードが打ち出される=カードプロモーションが行われることが多いため、陸マイラーにとってはボーナス獲得のチャンスです。
初年度年会費はチャージされる方向
第二に、最近のアメックスの傾向として、初年度年会費をチャージする方向に傾いていっているのかな~という気がします。
Marriott Bonvoy Businessしかり、Amex Goldしかりです。
その分、サインアップボーナスがアップすればよいのですが、必ずしも追いついていないように見えるのがちょっと気になるところです。
世の趨勢と同様、マイル&ポイントの世界も少しずつですがインフレ傾向(改悪傾向)にあるといって間違いはないと思います。
次はアメックス・グリーン?
これだけカード発行・リニューアルを繰り返していると、「次は何だろう?」と勘繰りたくなるのは私だけではないでしょう。
ひとつ言えるのは、カードリニューアルについては現在初年度年会費が無料のカードが怪しい、ということでしょうか。
Doctor of Creditの情報では、だいぶ前からアメックス・グリーンのリニューアル情報がレポートされています。
真偽はわかりませんが、直近のポストでは9月をめどに新しいカードへリニューアルされるという情報もあります。
いずれにしても毎年マイラーを賑わせる新しいカードを打ち出すのがアメックスですから、今後もアメックスから目が離せません。
まとめ
今日はアメックスについて年間を通じてカード発行&リニューアルのあったカードをまとめてみました。
一年ちょっとのロングスパンの動きを見ることで、普段プロモーションをフォローしているのとは少し違った景色が見えてくると思います。
特にアメックスの場合、矢継ぎ早にカードの切り替えや新規カードの発行を打ち出しており、会社のクレジットカードに対する並々ならぬ姿勢がうかがえると思います。
Kenji
新しいカードへの対策として、5枚ルールの枠を目一杯使わずに、魅力的な新しい一枚が登場した際に切れるカードを取っておくというのも陸マイラーとしての作戦の一つかもしれませんね
参考記事です。
アメックスの一部カードに付帯するエアラインクレジットについて解説した下記の記事は結構な反響を頂きました。まだデルタとサウスウエストは生きているようですが、いつ改悪されるかは誰にもわかりません。対象カードをお持ちの方は早いうちに動くのが吉です。
【改悪あり】アメックス・エアラインクレジットの概要と改悪への対応策の完全解説 2019年2月現在
カード改悪に直面してがっくりするのは誰しもが通る道。しかし北米在住者はそれだけで年間数十万マイル以上のマイル&ポイントを簡単に貯められることのできるボーナスステージにあることは疑いようがありません。まだ陸マイラー活動を始めたばかりという方は、まずは駐在マイラーが年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた下記エントリを参考にしてください。
【総集編】2018年の獲得マイル&ポイントが100万突破!アメリカ駐在員が大量マイルを獲得した方法まとめ
最新情報をお届けします
Twitter でKenji@米国駐在員のカネとバラの日々をフォローしよう!
Follow @sorakoge
最近のコメント