アメックス・グリーンカード(AMEX Green)のレビュー 日本への一時帰国/帰任前までに必ず発行しておきたい一枚!

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

 

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

本日はアメリカのアメックス発行のプロパーカードの一つである「アメックス・グリーンカード」(AMEX Green)をご紹介します。

 

AMEX Greenはカードランクとしては入門カードの部類ですが、継続保有を前提にすると実は超優秀な一枚です。今日はそのカードスペックと魅力について徹底解説します。


Kenji

特に日本に一時帰国される方、日本へ帰任される方はぜひ発行しておきたい一枚です


AMEX Greenのカードスペック

本日は数あるアメックス発行のプロパー系カードの中でも入門カードにあたる「アメックス・グリーンカード(正式名称:Green from AmEx)をご紹介します。

 

カードスペックの概要

アメックス・グリーンカードの紹介。まずは、カードスペックのご紹介です。

 

カードスペック

✓発行会社:AMERICAN EXPRESS

✓クレジットカードの種別:チャージカード(※)

✓ 年会費:150ドル

✓ サインアップボーナス:4万MRポイント(3ヶ月以内に2,000ドル以上利用)←公式サイト利用、通常時の場合

✓ ポイント付与:トラベル、ホテル、レストランが3倍、その他1%

✓ 為替手数料:なし

✓ その他ベネフィット:189ドルのCLEARクレジット、100ドルのLounge Buddyクレジット、フライト遅延保険など

 

(※)分類上はチャージカードですが、AMEXの5枚(or 4枚?)ルールのカウントの上ではパーソナルカードにカウントされるという情報もあるため注意が必要です(真偽不明のため詳細はここでは割愛します)。

 

以下、いくつかカードスペックについて解説を加えておきます。

 

CLEARクレジット

まずついてくるのが189ドルのClearクレジットです。

 

Clearは全米の空港保安検査をスピーディーに済ませることのできるサービスで、TSA保安検査場を専用レーンで抜けられる有料セキュリティのプログラムです。

事前に自身の指紋と虹彩、そして身分証明書類を登録しておくことで、当日の本人確認プロセスがとても簡単に済ませることが出来ます。

下記はCLEARの公式サイトで紹介されている紹介動画です。


Kenji

もっとも、私の理解ではCLEARに登録できるのは米国市民または永住権保持者のみのため、残念ながら一般の駐在員では利用できないという理解です

このサービスを受けるための費用をクレジットしてくれるのがCLEARクレジットのベネフィットになります。

CLEAR uses unique attributes, such as eyes or fingerprints, to digitally verify identity to help its members move faster through security at select airports nationwide. Receive up to $189 per calendar year in statement credits, when you pay for a CLEAR Plus membership (subject to auto-renewal) with the American Express Green Card

ちなみにこのベネフィットはカレンダーイヤーで付与されます。

 

Lounge Buddyクレジット

続いてもう一つのクレジットが、空港ラウンジの利用で使える100ドルの「Lounge Buddy」のクレジットベネフィットです。

Use the American Express Green Card to purchase lounge access through LoungeBuddy to any of the lounges in the LoungeBuddy network – no memberships, elite statuses, or first class tickets required. You’ll receive up to $100 in statement credits per calendar year on your LoungeBuddy purchases

 

Lounge Buddyは面白い仕組みで、ラウンジの利用希望に応じて、都度使用料を払って(Per Visitで)アクセスを付けてもらうサービスです。

 

使いたいときにのみ支払えばよく、使用料がクレジットの対象になるという点では一部上級カードや、ステータスに応じてのラウンジアクセス(例:センチュリオンラウンジ)、プライオリティパスを使ってのラウンジアクセスなどを補完するベネフィットとして有効だと思います。


Kenji

PPラウンジがないところや、サービスが微妙なところなどでLounge Buddyを使う、という使い分けをするとベネフィットを受けやすいかもしれませんね!

このベネフィットもCLEAR同様、カレンダーイヤーで付与されます。

 

高いカテゴリーボーナス

アメックスグリーンで絶対に抑えておきたい魅力が、その高いカテゴリーボーナスです。


Kenji

トラベル、ホテル、レストランが3倍になるというものですが、これが適用範囲が滅茶苦茶広いんです

 

〇トラベル・・・フライトはもちろん、公共交通機関(電車、Uber/Lyftなどのライドシェア含む)も対象になります。

そして、フライトに関しては例えばAMEX Platinumの場合(x5の対象ですね)、各エアラインの公式サイトやAmex Travelでチケット購入する必要があるところ、AMEX Greenの場合ExpediaTrip.comはもちろん、日本の楽天トラベルなどもx3倍の対象にあります!

 

〇レストラン・・・米国外のレストランもx3の対象になります!つまり、日本でもレストラン利用するとx3のポイント付与の対象になるのです。

 

アメックスグリーンは外貨手数料無料のため、日本でのトラベルとレストラン利用がすべてx3対象になるのは大きいですよね。

 

モバイルSuicaがx3の対象

更にさらに・・・!

 

日本での利用を考えた場合、モバイルSuicaへのチャージがトラベルカテゴリーに区分されるというのがとても、とても大きいです。

日本国内ではSuicaは最も普及している非接触の決済方法と言ってよく、交通機関はもちろんのこと、デパートやスーパー、レストラン、ホテルなどに至るまで、オフラインの場ではとにかく利用できる決済シーンが群を抜いています。

 

これらの決済が全てx3のトラベルカテゴリーとして扱われるというのは、日常の生活シーンでのほとんどすべての決済(とは言っても病院など、そもそもクレカ決済が出来ない場所では使えないことの方が多いですが・・・)がx3のMRポイント獲得シーンに化けることと同義で、MRポイントの価値を考えると常に5-6%還元を受けているようなイメージになります。


Kenji

日本一時帰国や、日本に帰任する方にAMEX Greenがベストチョイスとも言われる所以ですね!

 

!!注意点!!

モバイルSuicaのテクニックは非常に強力ですが、それが故に(?)やや不安定で、気を付けなければいけない点も多いです。

以下にいくつか注意点を記載しておきます。

 

注意点①:対象端末が限定

まず、モバイルSuicaが利用できるのは、日本規格の決済機能(タイプFのNFC/Felica)を搭載した端末があることが前提になります。

 

結果として、このベネフィットを享受できる端末は、日本で販売された端末を利用できる方に限定されます。

 

注意点②:チャージ方法が不安定

もう一つの注意点として、x3のトラベルカテゴリーにカウントされるためのチャージ方法がやや不安定です。

 

iPhoneでのモバイルSuicaのチャージ方法は、(i)登録したクレジットカードでチャージする方法、(ii)ウォレットに登録したクレジットカード(AMEX Green)からApple Payを使ってチャージする方法の2種類が存在しますが、いずれもトラベルカテゴリーに区分された期間もあれば、片方だけだった期間も存在します(どちらも対象にならなかった期間は、iPhoneでは私の知る限りまだ存在しません)。

 

2023年8月現在はいずれのチャージでもトラベルカテゴリーに区分されているようですが、今後どうなるかはわかりません。

 

注意点③:Android版も不安定

Android系の端末を使用されている方も注意が必要です。

 

過去何度かx3倍のトラベルカテゴリーから除外されていることがあるようで、今後も不安定な動きが予想されます(直近では5~7月の期間はトラベル扱いされていなかったようです)。なお、Androidの場合は登録したクレジットカードでのチャージのみ対象になる(Google Pay経由のチャージは×)点にも注意が必要です。

 

Rakuten eBatesのRakutenルートにも使える

最後にもうひとつ。これもアメックスグリーンのカードベネフィットとして付け加えるべきでしょう(アメックスゴールドと同じです)。

 

アメックスグリーンはAMEXのプロパーカードとしての位置づけのため、何度かこのブログでもご紹介している「Rakutenルート」にも利用することが可能です。

 

「Rakutenルート」とは、アメリカのポイントサイトである「Rakuten」(Rakuten eBates)を経由してお買い物やトラベル予約を行うことでキャッシュバックポイントを貯めることが出来るポータルサイトです。

 

これが、アメリカ発行のアメックスプロパーカード(+一部カード)を紐づけて使用すると、キャッシュバックポイントの代わりにAMEXのMRポイントを貯めることが出来るという極めて優れたポータルサイトに切り替わります。

 

逆に言えば、「Rakutenルート」を利用するためのチケットとしてアメックスプロパーカードの保有は必須であり、それが利用できるようになる点でも、アメックスゴールドカードは継続保有する価値がある一枚だと思います。

 

「Rakutenルート」の詳細は、以前2つの記事でどこよりも詳しく解説していますのでまだ登録していないという方は、ぜひご覧になってみてください。

 

AMEX Greenの歴史

アメックスグリーンカードのスペックについて、少し違った角度からもう少し解説を加えてみたいと思います。

 

アメックス・グリーンカードは、古くから存在するアメックスプロパーカードの一角で、ゴールド、プラチナと並んでアメックスの「顔」ともいうべきフラッグシップ・カードのひとつです。

 

直近でリフレッシュされたのは2019年のことで、カード券面も微妙に切り替わりました。

大きな変更点は以下の通りです。

 

・カードリフレッシュ日:2019年10月24日

・年会費95ドル→150ドル(初年度から発生)

・ カテゴリーボーナスのダイニングが米国限定から全世界に変更

 

AMEX GreenはもともとPeronal/Businessともに初年度無料でしたが、カードリフレッシュ後は初年度から年会費が発生するようになりました。

 

Peronalに限って言えば、サインアップボーナスの水準が上がったのが救いで、プロモーション時に申請すれば十分年会費の値上がり分を取り返せるだけのベネフィットが付帯している一枚です。

 

サインアップボーナス

過去のサインアッププロモーションの状況

カードリフレッシュ以降、アメックスゴールドも何度かサインアップボーナスの水準を引き上げるプロモーションを実施しています。

 

把握できる範囲内ですが、過去のプロモーション実施状況をまとめておきたいと思います。

 

過去のプロモーション実施状況

・2019年10月:カードリフレッシュ時プロモーション。4.5万ポイント+100ドルのAwayクレジットのプロモーション

・2020年8月:スペシャルオファーでボーナスが6万ポイントまでアップ

・2020年1月:Resyのプロモーションで5万ポイント+当初一年間レストラン利用が150ドル上限で20%Statement Creditとなるプロモーションを実施

・2021年2月~:5万ポイント+最初3カ月間Select home furnishing storesでの利用が200ドル上限で全額クレジットになるプロモーションを実施

・2022年7月:5万ポイント+当初一年間レストラン利用が150ドル上限で20%Statement Creditとなるプロモーションを実施

・2023年2月~:6万ポイント+当初6カ月間200ドルまでの一定のトラベル利用について20%Statement Creditとなるプロモーションを実施

 

アメックスグリーンのボーナスは、全員がアクセスできる条件としては近年5-6万ポイントが申請を考える一つの境目となっています。

 

直近のプロモーションで6万ポイント+最大200ドル上限の20%クレジットオファーが現れたのは記憶に新しいところで、年会費を大きく上回るボーナス水準に、たくさんの方が申請されたことと思います。

 

リフレッシュ後のプロモーションを見ていると「5万 or 6万ポイント」+「Xでの利用についてYドル上限でのクレジット」という形の組み合わせで実施されることが多く、外部マーチャント(小売りや外食)とタイアップしてプロモーションを打ち出しているのを特徴として見て取ることが出来ます。今後のプロモーション実施も楽しみですね!

 

まとめ

本日は、アメックスプロパーカードとして最も知名度が高いであろう「アメックス・グリーンカード」を紹介しました。

 

AMEXのフラッグシップ・カードだけあって、カードベネフィットは継続保有を検討するに足るバランスの取れた一枚だと思います。特に一時帰国、本帰国を控えた方はぜひ発行しておきたいカードですね!

プロモーション実施時にぜひ発行を検討されてみてください。

 

参考記事です。

 

こちらは同じアメックスのプロパーカードである「アメックス・ゴールドカード」について紹介したエントリで、本記事とはいわば姉妹記事にあたります。アメリカ在住時代はもちろん、日本に帰任以降もどちらも継続保有している方が多いくらい、人気カードのうちの一枚です。

よくカードが「リフレッシュ」されたという記事や情報を目にすることがあると思いますが、リフレッシュと新しいカードの登場について深堀り解説したのがこちらの記事です。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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