ナイアガラの滝旅行記:カナダへのフライトで経験した旅行人生最大のミスと人生最長のフライトをシェア
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
少し前のことになりますが、ナイアガラの滝へ家族で旅行に行って来ました。
今日はそのフライトで私が遭遇した体験をシェアします。
一言で言えば、これまでの旅行人生で最大の失敗と、最長のフライトを同時に経験しました。
Kenji
往路、復路ともに失敗続きで、この先一生妻との話題に挙がると思います。苦笑
これから個人で旅行を計画される方、特にフライトでカナダへの旅行を計画される方はぜひ私と同じ轍を踏まないように気をつけてください。
フライトのおさらい
まず、旅程のおさらいです。
今回のフライトは以下を手配していました。
◆往路フライト◆
ニューヨーク(LGA)7:30am発→トロント・ピアソン空港(YYZ)9:07am着
◆復路フライト◆
バッファロー(BUF)5:50pm発→ラガーディア(LGA)7:16pm着
詳しいプラニングは下記の別エントリを参照して下さい。13.4万円の旅行代をマイル&ポイントの力で節約したエピソードをまとめてあります。
子連れ旅行記:トロント&ナイアガラの滝週末旅行 ホテルとフライト代金13.4万円の無料化ガイド
往路フライトでの失敗
では、往路フライトで遭遇した失敗談です。
Kenji
結論から書くと、ビザ(査証)の取得を忘れるという、あり得ない失敗をしました。。
カナダへの渡航には、空路に限って、VISAの事前手配が必要です。
カナダのビザは、eTAと呼ばれるもので、事前にウェブから手続きします。
eTAの申請をした際に返ってくる自動返信メールには、ビザの取得には、最長で72時間程度掛かると書かれています。
Your application for an Electronic Travel Authorization (eTA) has been received. A review of your file is underway. You will be advised within 72 hours of next steps regarding your application.
しかしあろうことか、eTAの存在に気付かされたのが、当日空港のカウンターでした。。
確かに前日のオンラインチェックインではエラーが出てしまったので、おかしいなとは思っていたんです。
が、膝上の乳幼児連れでオンラインチェックインが出来なかったことは過去にも何度か遭遇していたので、当日行けば大丈夫だろうとロクにウェブの情報を読みもしませんでした。
さらに、ナイアガラの滝へ旅行をした方々のブログも目にしていたものの、全て陸路での方の体験談だったことも運が悪かったです。
Kenji
陸路でのアメリカ入国を行った場合、I-94という出入国を記録するフォームに間違いが多発しているという情報を至る所で目にしており、そちらに気が取られました
当日チェックインしてみようとしてびっくり。
VISAがなければ、フライトのチェックインは出来ませんと言われてしまいました。
当たり前のことですが、これを言われたときはさすがに一瞬頭が真っ白になりました。
今まで30カ国以上旅をしてきていますし、VISAも何度か取っていますが、こんなミスをやらかしたことは勿論ありません。
カウンターでアメリカのVISAのページを見せて、これで大丈夫ですか?と聞いてしまう始末でした(もちろん、二つ返事でダメと言われました。。)
で、結論がどうなったかという事ですが、受付カウンターの方に頼み込んでギリギリまで待ってもらい(結局チェックインの時間に間に合わず、係の人に特別レーンへ連れて行かれました)、なんとかVISAを取得することが出来ました。
Kenji
フライトが7:30am発。ボーディングが7:00amちょうどで、チェックイン締め切りが6:30です。メールから確認できる、私と妻二人分のeTAのアプライ完了時間が6:11am、承認が降りたのは6:33amで、すでにチェックインの締め切りを過ぎていました
地上職のアテンダントがその場で色々電話していたので、アプリケーションを行ってからVISAの担当局へ電話していたんだと思います。
何せ30分と経たずに承認が降りましたから。日曜朝9時前なのに。。普通職員も働いてませんよね。。。
結果的に搭乗できたから良かったものの、もう二度とこんな体験はごめんです。
もう少しのところでせっかく手配したマイル&ポイントの旅行を台無しにするところでした。
カウンターで乳幼児を抱えた妻は当然カンカンで、私は右手側で地上員とやりとりしつつ、左手側では妻へ平謝りでした。。
復路フライトでの体験談
復路フライトは状況が違います。
往路のこともあったので、だいぶ前もってナイアガラを後にして、早めに空港入りしました。
Kenji
往路は空路でカナダ入りしましたが、復路は陸路で国境を越えたため、状況が違うこともあり早めに行動しました
5:20搭乗のフライトで、バッファロー国際空港に着いたのが3時過ぎでした。
やれやれ、最後は大丈夫、、、と思っていたのも束の間。悪夢は最後に待っていました。
チェックインカウンターに向かったところ、アテンダントから「たった今フライトディレイが決まった」と言われました。
アプリを開いてみると、当初の予定が5:50発、変更後が9時ちょうど発なので、2時間ちょっとの遅れです。
これは痛いです。
子どもの寝かしつけの時間も考えて9時までに自宅へ帰れるフライトを手配していたので、それには間に合いません。
前のNY行きのフライトがまだ離陸前だったので交渉したのですが、もうチェックインを終えたからと、あっさりと断られました。
仕方ないので、ゲート近くで交代交代で子守りをして待ちました。予定よりさらに遅れて、定刻よりだいたい2時間半遅れで離陸しましたと記憶しています。
やれやれ、これでようやく家に帰れる。色々ありつつも、よい思い出になったな。。。なんて、離陸しながらぼんやりと思ってました。
バッファロー〜ラガーディアは同じNY州内なので、フライトはあっという間です。
一時間も経つと、フライトは空港へ向けて降下を始めました。
が、トラブルのクライマックスはここからでした。
しばらくして、機内にアナウンスが流れてきましました。その内容は、
・ラガーディア上空に着陸を待つ飛行機が複数あること
・ガスが多く、着陸を待つフライトに全体的に遅れが生じていること
・当機は順番が来るまで上空を旋回すること
こんな感じでした。
嫌な予感がしました。
もともとディレイを起こしたフライトなので、ラガーディア側の着陸受け入れもスムーズには行かないだろうと予期しました。
1時間半くらい旋回した後でしょうか。再度アナウンスが入りました。
燃料がなくなりかけているので、急遽ハートフォード・ブラッドレー空港まで給油に向かうとの事です。
おいおい、勘弁してくれよと思いました、、
土地勘がないのでハートフォードがコネチカット州にあることを知ったのは着陸した後のことですが、そうそう帰れないことはすぐにわかりました。
この時点で21時です。本当ならもう家にいる時間なのに、、、という思いが頭をよぎりました。
Kenji
ニューヨーク州内の移動のはずが、なぜか隣りのコネチカット州に行っているんですから、もはやネタ話ですよね
ハートフォード空港に着陸してからも、事は簡単に進みませんでした。
まずは他の機とのレーン待ち。そして、給油の順番待ちです。
乗客から不満の声が上がりましたが、アテンダントからは安全上の理由で飛行機からおろす事は出来ないと告げられました。
天候が理由なので、(デルタに非はなく、したがって)振替輸送も行なっていないとアナウンスがありました。
途中経過は飛ばしますが、この後も色々とやり取りがあった挙句、結局0時を回ったところで再度の輸送は諦めたと急転直下の展開があり、突然機内から暗闇の空港へと放り出されました。
ここまで来たら半分ヤケで、後日記事にしようとスクショや写真を撮っていました。この時点で、スクショで確認できる時刻は0:15です。
明かりが消えた空港。。。この日のオペレーションは終了したらしく、清掃員がモップを掛けていました。
デルタのサービスデスクに行くと、ラガーディアまでのタクシークーポンを渡すので、そこから帰って下さいというアレンジでした。
私の家はクイーンズだったので、家まで直接送って下さいとリクエストしましたが、デルタのデスクからはタクシー会社と交渉して下さいと断られました(面倒なので、結局数十ドル支払いました。こっちは完全に被害者なのに…)。
渡されたタクシークーポンと、空港のタクシー乗り場。
救いだったのは、ドライバーが良い人だったことで、異国の人の人生話がいろいろと聞けたことです。
彼は、以前ニューヨークのフラッシングにある出版社に勤務されていたこともあり、百科事典の編集の仕事をしていたこと。フランスの大学を卒業して、フランス語と、どこかもう一つの国の言葉もしゃべれると言っていました(眠るのを我慢するのに必死で、内容はうる覚えです・・・すみません)。
出版社は倒産したと言っていましたが、そこから巡り巡ってタクシードライバーに転じた理由なども聞いてみたかったのですが、なんとなく気が引けたので遠慮しました。
そんな身の上話をしながら、(自宅に向かってもらう交渉にも無事成功して、)最終的に家に着くころには、夜中3時半になっていました。
チェックインから自宅までで都合3-4時間程度で済むと計算したはずのフライトでしたが、結局は機内だけでも 6時間、空港入りしてから自宅まで12時間以上かかりました。。
もちろん、日本帰国や、ヨーロッパへのフライトで時間的にもっと長いフライトはありましたが、国内(しかもNY州内!)移動としては人生最長のフライトで、家に帰ったときには疲労困憊でくたくたになっていました。
何より、途中何度も起こされた子どもが可哀想でした。
Kenji
デルタは搭乗後にアンケートを送ってくることが結構あるので、アンケートが来たらクレームを入れようと思いましたが、こういうときに限って、アンケートが来ることはありませんでした
ナイアガラ旅行を計画する人へのアドバイス
さて、今回の体験を通じて、今後同じように個人で旅行を計画される方、そして私自身へのアドバイスを以下に3点記載しておきたいと思います。
空路はeTA必須
私のした失敗そのままですが、カナダへ空路を使って入る場合はVISAが必要です。
2016年から制度が変わったようですが、それ以降も空路で必要なことには変わりありません。
私は幸運にも親切なアテンダントさんに担当してもらったために最後ねじ込んで貰うことが出来ましたが、遅くとも3日前までには申請をするようにされて下さい。
Kenji
途中で横に来た別の女性アテンダントは「もう乗れないわね」と言い放っていたので、彼女に担当されたらアウトだったと思います。。
乳幼児のグッズは多めに持つ
二点目は、乳幼児グッズについてです。
今回、赤ん坊の着替えも、持参した粉ミルクも底をついてしまいました。
当初の予定を大幅に超えるフライトだったことがその原因ですが、最悪翌日のフライトへの振替輸送になる可能性だってあります。
大人は我慢すればすみますが、小さな子どもはそうは行きません。
荷物の許す限り余裕を持ってグッズを持参することで多少なりとも安心して旅行に臨む事ができるはずです。
ブログに頼りすぎない
最後に何よりお伝えしたいのは、ブログに頼り過ぎないという事です。
自分でブログ記事を書いていながらこんなことを書くのも何ですが、ブログ記事には正しい情報ばかりではありません。
情報が古いことがあるのはもちろん、中には誤りもあります。ネタになるような情報が優先的に取り上げられる傾向にあるので、本当に必要な情報が抜け落ちていることもあります。
新しさであったり、個人のエピソードが多く掲載されるといったメリットがありますが、限界もあります。
今回のケースに関して言えば、事前にさらっとガイドブックを読んでいれば防げたミスであったと思います。参照したブログが陸路での旅程であったこととが致命傷でした。
ブログは書き手だけでなく、読み手にとっても人は読みたい情報を検索して、取りに行くので、もともとそれ以外の大枠での情報がシャットダウンされてしまうというデメリットもあります。
情報自体はウェブにあっても、もともと検索に引っかかってこないことも多々あります。
ガイドブックを購入して事前に目を通せば、こういった「うっかりミス」はかなり減らせるはずです。
ブログを書いていながら逆説的な案内ですが、ブログを過信しないこと。これが最期のアドバイスです。
まとめ
今日はナイアガラの旅行の際に私がやらかしたポカミスと、復路で遭遇した災難についてシェアしました。
東海岸から同じようにカナダへ旅行をするという方はもちろん、日本からカナダへの旅行を計画されているという方にも注意喚起になれば幸いです。
参考記事です。
同じデルタを使ってヨーロッパを旅行した際の、子連れでのフライトを乗り切ったエピソードをまとめたのがこちらのエントリです。
片道7時間超:駐在員が乳幼児連れでヨーロッパへのフライトに乗るにあたって気をつけたこと3点と機内に持ち込んだ便利グッズをシェア
プランニング編でも触れましたが、今回も特典航空券はデルタを使いました。デルタの特典航空券のルールについては以前下記のエントリで解説しています。
【画像付き】デルタ航空の特典航空券の手配方法と知っておきたい特典航空券のルールまとめ
こちらは旅行先のトロントと、ナイアガラで宿泊したそれぞれのホテルの宿泊記です。利用したのはどちらもヒルトン系列のホテルで、多くの写真とともに雰囲気をご紹介しています。
【宿泊記】ヒルトン・トロント(Hilton Toronto)の紹介 アクセスやアメニティ、ダイヤモンドメンバーでのルームアップグレードの状況など
【宿泊記】エンバシー・スイーツ・ナイアガラ(Embassy Suites Niagara)の紹介 アクセスや朝食、ダイヤモンドメンバーでのルームアップグレードの状況など
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