改悪必死??Hilton Aspireにリフレッシュの噂が・・・!新しいベネフィット(案)の価値を分析
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
Frequent MilerでHilton Aspireの改悪のうわさが取り上げられていたので、内容を分析してみたいと思います。
Kenji
うわさは過去からありますが、リークされる情報が徐々に具体化されてきているのでアナウンスも近いかもしれません・・・今のうちから心構えが必要ですね
Hilton Aspireのベネフィットに改定の噂。その内容は?
何度か方々のブログ等で取り上げられていましたが、Frequent MilerがHilton Aspireの改定後(噂ベースです。公式のものではありません!)のベネフィットを具体的に取り上げていましたので、内容を分析してみたいと思います(出所はFrequent Milerの>こちら<の記事です)。
Aspireのベネフィットの主な変更点は、下記のとおりです。
主なベネフィット変更点(案)
・カード年会費:$450→$550
・エアラインクレジット:現状年$250→四半期ごと$50(年$200)
・リゾートクレジット:現状年$250→半期ないし四半期ごと付与(年$200)
・Lyft Credit:毎月$10付与
・Clear Credit:$189のClear credit
・年間3万ドル以上カード利用で宿泊券付与(※現状は6万ドル)
Hilton Aspireはベネフィットが良すぎることで有名で、エアラインクレジットの回収の裏技も考慮すると、実質$200のコストで$600ドル~$1,000(※)のベネフィットが毎年享受できるいわば「スーパーカード」でした。
(※)エアラインクレジットを満額回収したと仮定して年会費をネット$200ドル、ベネフィットはリゾートクレジット$250に、宿泊券+ダイヤモンドステータスの想定価値を$350~$750と見積もって計算した仮の数値です。人によって異なります。
Kenji
ベネフィットが良すぎるがゆえに、サインアップボーナスも15万ポイントから過去5年以上一度も上がることなくここまで来ました・・・。プロモーションが全く実施されないのは他のカードではありえないことで、この一つを考えるだけでもいかにこのカードが優れているかがわかります
ちなみに・・・Hilton Aspireの改定の噂自体は今に始まったことではありません。
例えばDoctor of Creditの下記記事や、
Flyertalkのスレッドでもさかんに取り上げられています。
今回がこれまでと違うのは、リフレッシュ後のベネフィットの情報がより具体的に出てきている点にあります。
複数のカードホルダーからAMEXよりベネフィットに関するSurvey依頼が届いたというデータポイントが共有されており、AMEX側もSurveyを通じてユーザーの感触を探るいわゆる「観測気球」を上げている側面があるのだと思います。
改定後(案)のベネフィット分析
ここからはもう少し深堀って、改定後(あくまで現時点ではCardholderへの調査に基づく「案」で、公式のものではありません!)のベネフィットについてみていきましょう。
エアラインクレジット
現状のベネフィットでは、クレジットは年間$250で、Incidental Feesの支払いに限られます。
【2022年1月最新】アメックス・エアラインクレジットの概要と改悪への対応策の完全解説
これが改定後は、四半期ごと$50の付与に置き換わることが触れられています。
年間$200計算なので、単純計算で$50分の改悪です。
さらにもう一つ、現行では原則Incidental Feesの支払いのみに充てられていたものが、Airfare and Incidental Feesの支払いに充てられるように変更になる案が検討されているようです。
Incidental Fee一覧(Hilton Aspireの場合)
- Checked baggage fees (including overweight/oversize baggage)
- Itinerary change fees
- Phone reservation fees
- Pet flight fees
- Seat assignment fees
- In-flight amenity fees (beverages, food, pillows/blankets, headphones)
- In-flight entertainment fees (excluding wireless internet fees, because these fees are not charged by the airline)
- Airport lounge day passes & annual memberships
Airfareの支払いにも充てられるようになるのは朗報です!ただし、四半期ごと$50の付与というのはちょっと使いにくそうですね・・・💦
ビジネス目的で乗る機会が多い人はよいですが、Airfareが$50で済むことはあり得ないため、満額使い倒すのが難しくなることは想像に難くありません。
ベネフィットの価値としては、半分~7掛け($100~$150)のイメージで考えておきましょう。
リゾートクレジット
リゾートクレジットは、ヒルトン系列の「リゾート」系列のプロパティで使えるベネフィットで、宿泊代金やダイニングの利用がクレジットされます。
【2021年8月最新】Hilton Aspireに付帯する「ヒルトン・リゾート・クレジット」(Resort Credit)の詳細解説
現状年$250の付与であるものが、年額$200の付与に改定された上で、半期ないし四半期ごと付与に変更になることが検討されているようです。
クレジットの対象施設も削られることも検討されているようで、以下2案が検討されているようです。
案①:Luxury and Lifestyle Credit:Waldorf Astoria, conrad, LXR, Curio Collection, Canopy Hotels, Motto by Hilton, Tapestry Correctionのみ利用可
案②:General Hilton Credit:いずれのヒルトン系列でも利用可
現行のリゾートクレジットと比べると金額も200ドルに削減される方向ですので、やはりここも改悪です。
さらにエアラインクレジット同様、小刻みの付与になる点も×。日々ヒルトン系列を使う機会のあるヘビートラベラーや、出張族を除いては「取り漏れ」が起こることは容易に想像できます。
よって改悪の方向には間違いないですが、改定後のベネフィットの価値評価は難しいところです・・・。
案①か②かによって大きく分かれますので、一応は満額取れる前提で好意的に200ドルと評価しておくこととします。
Lyft Credit
LyftはUberと同じ配車サービスの一つで、ニューヨークなどの都市部を中心に展開しています。
これまでになかったベネフィットの導入で、毎月$10付与されることが検討されているようです。
ベネフィットの評価ですが、アメリカに在住しているかどうかで大きく分かれるところと思います。
私もニューヨーク在住のころは何度もお世話になりましたが、日本では展開していないサービスです。
よって、私のように帰国した人にとってはゼロ評価でよいでしょう。
Clear Credit
こちらもこれまでになかったベネフィットで、事前登録を条件として、アメリカ国内の30超の空港でセキュリティーレーンをスキップできるサービスです。
登録はもちろん有料ですが、このClear Creditで実質ほぼ無料で利用できます。
米国国内でのみ利用できるサービスですので、帰国済みの私にとっては無関係です(コメントが雑ですみません・・・でもClear Creditは付帯しているカードも多いので、プライオリティパスと同様、使い道がない・・・という方がマイラーには多い印象です)。
よってこちらも価値評価はゼロとします。
コストパフォーマンス
以上を総合すると、改定後でのカードのコストパフォーマンスはどうなるでしょうか?
ダイヤモンドステータスの価値自体がやや落ちているようにも思いますが、いまと平仄を合わせて宿泊券付与+ダイヤモンドステータスの想定価値を$350~$750と見積もって計算します。
改定後(案)のカードベネフィット
・宿泊券付与+ダイヤモンドステータスの想定価値:$350~$750
・エアラインクレジット:$100~$150
・リゾートクレジット:$200
・Lyft/ Clearクレジット:ゼロ
・プライオリティパス:0~$100(人によります)※
合計:$650~$1,200
※継続かどうかの情報は確認できませんでしたので、いったん入れてあります。
オーバーオールでの分析結果としては、カードベネフィットが年間$650~$1,200と試算されました。
このベネフィットが年会費$550で提供されるなら、ヒルトンを使う方にとってはまだベネフィットの方がコストを上回る結果ということが出来そうです。
Kenji
従前と比べるとコストベネフィットが落ちるのは明らかで、間違いなく改悪になると思っておいた方がよさそうです。いままでが優れていただけということもありますが、AMEX Brilliantがリフレッシュに伴ってコスパが改善したことなどと比べると、ちょっとこの内容では魅力に欠けるかもしれませんね。。
まとめ
本日は、改悪のうわさが取り上げられたHilton Aspireについて、内容を紹介/分析してみました。
文中でも取り上げたようにHilton Aspireの改定の噂は今に始まったことではなく、だいぶ以前から方々のブロガーが取り上げていました。
今回がこれまでと違うのは改定後のベネフィットがだいぶ具体的なスペックとともに流出してきたことで、少なくともカードリフレッシュ自体は近い将来不可避であると考えた方が良いと思います。
皆さんはカードがこの内容でリフレッシュされたらどう行動しますか?解約?それとも継続保有されますか?
私は正直迷っています。一部ベネフィットはアメリカに在住していない以上、使える見込みがないというのが大きなマイナス点です。
他方で、ダイヤモンドステータスは日本ではアメリカより威力を発揮しやすいです。アップグレードの確率はもちろん、朝食無料もまだ維持されています。そのためステータスを維持することの価値は、日本の方が相対的に高いと考えることも出来ます。
よろしければコメント欄で皆様の考えも教えてください!
参考記事です。
Hilton Aspireは間違いなくアメリカに数あまたあるカードのうちのベストカードの一枚です。
【クレカレビュー】Hilton Honors Aspireはアメリカのベストホテルカード!カードの魅力を徹底解説
クレカの世界はカードリフレッシュと、改悪の歴史でもあります。AMEXのカードリフレッシュの歴史は下記の記事で取り上げていますので、ぜひご覧になられてみてください。
【2021年最新】2018年以降アメックスが新規発行・リニューアルしたカードを紹介。発行履歴から見えてくる今後の動向も紹介
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