アメリカ版アメックス・プラチナカード完全解説:アメプラは本当にお得?カードベネフィットやバリュエーションを詳細解説。日本のアメプラとも比較

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

今日のエントリでは北米のプラチナカードの一つである「アメックスプラチナ」(通称アメプラ)について、そのカードベネフィットと本当に作る価値があるのかを考えてみたいと思います。

アメプラは北米カードの中でもラグジュアリーカードと呼ばれる高級カードですが、本当に年会費に見合う価値があるのでしょうか。


Kenji

日本のアメプラともカードスペックを比較しながら、アメプラのベネフィットを徹底解説します!



アメプラを取り上げてみようと思ったきっかけ

今回、アメックスプラチナをブログで取り上げてみようと思った理由は2つです。

日本のブログ

まずは、ここ最近日本のポイントマイラーのブログで、アメプラを勧める記事を立て続けに何本か見る機会があったこと。

例えばこれとか。

日本のアメプラは2019年4月に招待制から申込制に移行して以来、申請のハードルが下がったこともあり、定期的にポイントマイラーの間で取り上げられるカードの一枚に仲間入りしました。

 

私はブログを運営している関係上、クレカ関連の記事を見る機会の多いので、日本のアメプラ記事にも自然と触れる機会が多かったというのが理由の一つ目です。

 

過去最高のプロモーション・ボーナス

理由の2つめは、北米のアメプラで、ターゲットオファーであるものの過去最高のボーナスを見たことです。

— ターゲットオファーではあるものの、12.5万ポイントは超強力


Kenji

MRポイントは1.5~2セント/ptの価値があるので、550ドルの年会費を差し引いても、サインアップボーナスだけで1,000ドル~1,500ドルのリターンにはなります

こういったオファーにターゲットされた場合は別にして、私の第一印象では「アメプラは申請の優先度合いは低い」というのが仮説でした。

 

しかし、この1か月ほどで立て続けに記事やプロモーションを見たことで、この仮説が本当に正しいのかを検証してみたくなったというのがもう一つの理由です。

 

アメプラのカードスペック

では、まずアメプラのカードスペックから考えてみましょう。

 

カードスペック

年会費: 550ドル/年(初年度から)

ポイント付与:エアライン5%、ホテル予約5%(アメックストラベルポータル経由での予約限定)、その他1%

為替手数料:なし

付与ステータス:ヒルトンゴールド、マリオットゴールド

空港ラウンジ:デルタラウンジアクセス、アメックスセンチュリオンアクセス、プライオリティパス

その他ベネフィット:Amexオファーが利用可能、エアラインクレジット(年200ドル)、ウーバークレジット(年200ドル)、Sacks Fifthクレジット(年100ドル)、Global Entry更新(100ドル)またはTSA Pre Check(85ドル)のクレジット、ホテルディスカウント&クレジット(高級ホテル限定)

家族カード:追加3名のAuthorized Userまで175ドル。ゴールドカードの追加は無料。 その他:トラベル保険、バゲージ保険、ショッピング保険など

 

さすがのプレミアムカードだけあって、いろいろベネフィットがついてきますね!

 

いままでレビューしてきたカードの中では文句なしにトップクラスだと思います。

いくつか気になったベネフィットの説明を加えておきたいと思います。

 

エアラインクレジット

まずは、200ドルのエアラインクレジットについて。

 

エアラインクレジットのポイントは、カレンダイヤーベースであることです。

 

したがって、例えば2019年の12月に作成すれば、2019年分が200ドルもらえて、2020年に入るとまたすぐに200ドルのクレジットがもらえます。

もちろん、2019年分をうまく使いきることが前提ですが、一年分の年会費で2回分のベネフィットを受けることが可能になります。ダブルディップが可能なベネフィットです。

 

エアラインクレジットの使いこなし方についての詳細は、下記のエントリで詳しく解説しています。

ウーバークレジット

ウーバークレジットも年200ドルですが、月15ドル+12月のみ35ドルと計算されることに注意が必要です(15ドル x 11 + 35ドル = 200ドル)。

 

このベネフィットはカレンダーベースで月ごとに計算されるもので、繰越しはできません

したがって、年の途中で作成するとその分ベネフィットは削られてしまいます。

なお、このベネフィットはUberだけでなくUber Eatsにも利用が可能です。

 

Uberを利用する機会がない月であっても食事をしない月というのはないでしょうから、比較的簡単に消化できるベネフィットです。

 

Sacks Fifthクレジット

Sacks Fifthクレジットのベネフィットは年間100ドルですが、1~6月で50ドル、7~12月で50ドルとそれぞれついてきます。これも繰越は不可です

 

しかし、月割りではないので、たとえば2019年12月にカードを作成すれば、2019年下期分で50ドル、1月経って2020年になればまた50ドル分のクレジットが使えます。

 

Sacks Fifthクレジットはギフトカードの購入でも適用されるベネフィットですので、これも簡単に回収が可能です。

ダブルディップが可能なベネフィットと言ってよいと思います。

 

Global EntryまたはTSA Pre Check

これはどちらかを選ぶことになります。

 

Global Entryなら申請料100ドル、TSA Precheckなら申請料85ドルがクレジットの対象になります。

これは4年(TSAなら4年半)ごとに一度付与されるベネフィットです。

 

ホテルステータス

最後に、カード保有でホテルステータスも付帯します。

 

付与されるのは、マリオットボンヴォイのゴールドステータスと、ヒルトンのゴールドステータスです。ホテル滞在の際のアップグレードが見込めるのはもちろんですが、ヒルトンのゴールドステータスは、それだけで朝食が2名分無料になります。


Kenji

私はたくさんヒルトン系列のホテルに宿泊していますが、一度も朝食代を支払ったことはありません

Marriott Bonvoy BrilliantHilton Surpassのようにホテルステータスが付与されるカードを他に保有されている方は別ですが、そうでなければかなり使えるベネフィットだと思います。

 

以上が目に止まったベネフィットの紹介でした。

 

ベネフィットがたくさんあるので、通常時のサインアップボーナス6万ポイント+ベネフィットのままでも、出張&旅行の機会が多い方にとっては十分魅力的なカードと言ってよいと思います。

ベネフィットは予告なしに変わることもあるため、申請を考える方は詳細なTerms and Conditionsを公式サイトでも確認されてください。

 

アメプラのサインアップボーナス

クレジットカード作成にあたり、一番のメリットであるサインアップボーナスを考えてみましょう。

 

通常時のボーナスは6万MRポイントです(3か月以内に5,000ドル利用が条件)。

過去の経験上、ターゲットオファーで最高10万MRポイントというオファーがまれに出ることがあります。


Kenji

このプロモーションは、CardMatch Toolという検索ツールを使えば、ご自身にターゲットされているかが誰でも簡単に確認することが可能です

 

これが、数日前にTwitterで流した通り、12.5万ポイントという過去最高のオファーを見たため、今回のエントリのきっかけになったというわけです。

アメプラのバリューを検証:本当にお得

アメプラのカードベネフィットが一通り把握できたところで、次は視点を変えてもう少し切り込んだ分析をしてみましょう。

 

他のカードとの比較

スペックとボーナスの水準がわかったところで、他のアメックスカードと比べてみましょう。

カード年会費が550ドルですので、ほぼ同クラスのAMEX Hilton Aspireと比べてみたいと思います。

比較結果がこちらです(クリックすると拡大します)。

こうやって比較してみると、アメプラもかなり善戦しているというのが第一印象です。

 

大好きなHilton Aspireの方がかなりいいだろうと思っていましたが、アメプラは使いこなすとかなりすごい威力を発揮してくれそうです。

 

Hilton Aspireが素晴らしいのは、一年目から付帯する週末無料宿泊特典で、これが2年目以降もついてくるため、その分だけ(というか、それで十分ですが)Aspireが優れているのかなという印象があります。


Kenji

逆に週末無料宿泊特典が削られるようなことがあると、Aspireの魅力はガクンと落ちますね。考えたくはないですが・・・

北米アメプラのバリエーション

北米のアメプラにはCo-brandingと呼ばれる、外部の金融機関とのコラボレーションカードがいくつか存在します。

 

バリエーションは以下の通りです。

カード公式サイトと、Frequent MilerDoctor of Creditの記事を参考にまとめています。

アメプラのCo-branding card ※カード正式名称をクリックすると公式サイトないしT&Cに飛びます

・Charles Schwab Amex Platinum(正式名称:American Express Platinum Card for Schwab

・Morgan Stanley Amex Platinum(正式名称:Platinum Card from American Express Exclusively for Morgan Stanley

・Goldman Sachs Amex Platinum(正式名称:Platinum Card from American Express for Goldman Sachs

 

また、アメックスプラチナにはビジネスカードも存在します。

 

したがってまとめると、2020年1月現在、北米のアメプラには以下の5枚が存在しているということになります。

上の解説でわかるとおり、①と②がプロパーのアメプラ、③~⑤がバリエーションカードです。

アメックスプラチナのバリエーションカードまとめ

①Amex Platinum Personal

②Amex Platinum Business

③Charles Schwab Amex Platinum

④Morgan Stanley Amex Platinum

⑤Goldman Sachs Amex Platinum

 

この他に⑥Mercedes-Benz Amex Platinum、⑦Ameriprise Amex Platinumというのも存在していたのですが、Mercedesバージョンは2019年1月に廃盤に、Ameripriseバージョンは2019年10月に新規アプライを停止してしまったようです(情報源はこちらこちらです)

なお、ビジネスカードのベネフィットは若干異なりますので注意して下さい。


Kenji

年会費は595ドルですし、ボーナスの条件も違います。ここでは深入りしませんので、ビジネスカードの方を狙っている方はこの公式サイトで条件を確認して下さい

また、Co-brandingカードのベネフィットも多少異なります。

 

例えば、⑦のAmeriprise Amex Platinumは、Ameripriseのアカウントホルダー限定で、2万ドルごとに追加で5千MRポイントが付与されるベネフィットがありました(前述の通り、いまはもう新規受付はしていません)。

Earn an additional 5,000 Membership Rewards points for every $20,000 in eligible purchases on the Card, up to 30,000 additional points per year.

そして、③〜⑤のカードは金融機関とリレーションを持っている人(口座を保有している人など)限定のカードです。 申請を考える方は、それぞれのカードのTerms and Conditionsを直接確認されてください。

 

ここでのキーメッセージは、バリュエーションカードとして3種類のアメプラが追加でアプライ可能だということです。

アメックスにはOne-life timeルールという生涯一度しかサインアップボーナスを受け付けてくれないルールがありますが、カードが違えばこのルールは適用されません。

 

上記3つのアメプラはそれぞれ別のカードですので、都合3枚分のアメプラのサインアップボーナスをもらえるチャンスがあるということになります。


Kenji

なお、いまは若干アメックスがカード申請にセンシティブになっている時期ですので、例えば時期をずらして保有するなど、多少保守的な対応をした方が望ましいと思います

日本のアメプラとの違い

続いて、日本のアメプラとも比べてみましょう。

 

日本でもアメプラはステータスカードとして有名で、多くのポイントブロガー、クレジットカードブロガーがお勧めしているカードです。

こちらが比較一覧です(クリックすると拡大します)。

気になるのは、日本のアメプラは北米版と比べて年会費が13万円(税抜き)と倍以上に設定されている点です。

 

そして、年会費が倍以上の開きであるにも関わらず、日本の入会ボーナスは、通常時ゼロです。   他にも、テーブルには載せていませんが、日本のアメプラの致命的な欠点として、ANAマイルへの交換移行上限が、2019年1月1日より年間4万マイル相当に制限されています(公式サイト参照)。

 

この欠点は致命的で、日本のカードマイラーにとっては、アメプラはANAマイルを貯めるための主戦力にはなりえないということが出来ます。


Kenji

他のカードを比べていても感じますが、やはり北米のクレジットカードはまだまだベネフィットが抜きんでていますね

6万MRポイントで何が出来るか

最後に、このサインアップボーナスで得られる6万MRポイントで何が出来るか考えてみましょう。

以前もご紹介した通り、MRポイントは、下記の19のマイル・プログラムへトランスファーすることが可能です。

交換先のおすすめの一つが、もちろん我らが日本のANAです。

 

日本のアメプラとは異なり、交換比率1:1無制限にトランスファーが出来ます。   ANAの北米発着、日本目的地の特典チャートがこちら。

見ていただくとわかるとおり、エコノミーであればハイシーズンでも日本~北米往復の特典航空券に必要なのは5.5万マイル。アメプラのボーナスで得られる6万ポイントを移行すれば、お釣りが来る計算です。

 

エコノミー1名で、東京~ニューヨークを8月某日で検索した結果がこちら。

出てきたチケットの価格は、約15万円です。

Googleフライトの検索結果では、平均18万円~26万円の範囲が多いようです。

 

特典航空券の空きがあるかや、サーチャージの金額にも左右されるため一概には言えませんが、これがアメプラのサインアップボーナス6万MRポイントを移行して得られる価値と考えることが出来ます。

 

考えようによっては、550ドルのコスト(年会費)を支払って、日米往復の特典航空券の発券に必要なマイルを手に入れると取ることもできます。 もちろん、ビジネスクラスなどではマイル単価は更に上がるので、他のカードでMRポイントを貯めることが出来ればもっともっと高い価値に「大化け」することもあります。


Kenji

MRポイントが他のポイントプログラムより価値があるといわれるゆえんですね!

継続保有がおすすめ出来る人

このカードを保有するにふさわしいのは、ずばり出張の多い方です。

 

トラベル&ホテルカテゴリーがともに5%付くので、自身のカードを利用してのちに経費精算が出来る方の場合はMRポイントをザクザク貯めることが可能です。

ご自身の出張をイメージして頂きたいのですが、出張に行くとフライト&ホテルで簡単に1,000ドル、2000ドルの出費になると思いませんか?

 

1,000ドルの支出なら5,000MRポイント、2,000ドルならそれだけで10,000MRポイントです。数回の出張経費を精算出来れば、日本への往復航空券分のマイルくらいは簡単に貯めることが出来るはずです。


Kenji

逆に、トラベル利用がない方には、そこまで継続保有するメリットが高いカードだとは私には思えません

たとえば、私の場合はビジネスでの出張が多くない&コーポレートカードを持たされていたので、利用機会はほとんどありません。

プライベート利用でも5%付与はもちろん魅力的ですが、旅行はマイル&ポイントで手配しますし、有償手配のときはもちろんミニマムスペンドに使います。

 

そうすると、せっかくの5%付与のカテゴリーボーナスも空振りの状態です。

 

ホテルステータスはヒルトンがHilton Aspire保有で既にダイヤモンドステータスですし、マリオットのゴールドステータスには正直あまり魅力を感じません。   エアラインクレジットはまだ確実に回収できるとして、実質年会費は550ドル△200ドル=350ドル

これをUberやSaks 5th Aveなどのクレジットを利用して回収することを考えることになりますが、やはり継続して保有するカードとしてはちょっと使いづらいかな・・・というのが率直な印象です。

 

ビジネスでの利用がない方の場合、1年目はサインアップボーナスがあるからよいとして、2年目には確実にリストラの対象になるカードだと思います。

まとめ

今日はアメックスプラチナについて、そのカードベネフィットをご紹介するとともに本当に作る価値があるのかについて考えてみました。

 

日本と比べて、北米版のアメプラのベネフィットが格段に優れているのは予想通りでした。

北米アメプラだけを取り出して他のカードと比較した際、どの程度ベネフィットがあるのか(申請する価値があるのか)を検証したいと思ってこのエントリを書きました。

 

北米のアメプラは旅行者以外にはメリットが薄いというのが仮説でしたが、良い意味でそれを裏切ってくれました。特に、バリュエーションが多い分、MRポイントを稼ぎたい人にとってはとても魅力的なカードになることでしょう。

 

もちろん、このエントリの意見に関する部分は私個人の生活スタイルに応じた私見です。

おすすめの一枚は人によって、そして使い方によって異なります。 「アメプラが最強!」と飛びつくのではなくて、ご自身の生活スタイルに照らして本当にベネフィットを使いこなせるのかを考えてみることが大事だと思います。

 

リファーラルリンク経由の場合は通常6万ptのオファーになることが多いですが、Google Chromeのプライベートモードを利用するとそれよりも多い7.5万ptや、10万ptのオファーを見たという情報もあります。

これを見て申請をしてみたいという気になられた方は、よろしければ>この紹介リンク<を利用してください(ありがとうございます!)。

参考記事です。

 

こちらはアメックスゴールドカードについて日本版と北米版のベネフィットを比べたエントリです。

こちらもカードの比較記事です。Bonvoy BrilliantとHilton Aspireのカードベネフィットを比べたエントリになります。

記事の途中で出てきたMRポイントの交換先、トランスファーのコツなどについては下記の別エントリを参考にされてください。

 

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Kenji

Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ駐在中。 現在妻、0歳児の長男とニューヨークで3人で生活。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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