【プロモ実施中!】Chase Marriott Boundlessカードの解説。低コストで毎年宿泊券付与の高コスパカード!

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

 

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

今日はChaseが発行するマリオット系列カードの一つ「Marriott Boundless Credit Card」をご紹介します。

 

Marriott Boundless Credit Cardは年会費が95ドルと低額ながら、毎年カードアニバーサリーで宿泊券が付与される高コスパカードです。系列ホテルを利用する方なら文句なしに保有がおすすめできます。


Kenji

このエントリでは、カードスペックの概要とお勧めできるベネフィットを掘り下げて解説します。ぜひご覧ください




Chase発行のMarriott系列カードは3種類

Marriott Boundlessのカードスペックを紹介する前に、系列カードを概観します。

 

Chaseから発行されているマリオットの系列カードは、全部で3種類存在します。

左から順番に、「Mariott Bonvoy Bold Card」「Marriott Bonvoy Boundless Card」「Marriott Bonvoy Bountiful Card」です。

 

Marriott Boundlessは過去存在していなかった比較的新しいカードで、ローンチされたのは2022年9月のことです。直近では、2023年8月にカード券面がリフレッシュされて新しくなっています。

 

ちなみに、詳細には立ち入りませんが、AMEXからも系列カードが3種類発行されています。

AMEXとChaseを合わせると、マリオット系列カードは現在新規に申請できるカードとしては全部で6種類が存在していることになります。

 

2025年3月時点のマリオット系列カードの全て(新規アプライ可能なカードのみ)

AMEX系

①Marriott Business(ビジネス、年会費125ドル)

②Marriott Bevy(パーソナル、年会費250ドル)

③Marriott Brilliant(パーソナル、年会費450ドル)

 

Chase系

④Marriott Bold(パーソナル、年会費無料)

⑤Marriott Boundless(パーソナル、年会費95ドル)

⑥Marriott Bountiful(パーソナル、年会費95ドル)

 

より詳しいMarriott系列のカードの一通りの解説は、以下の別エントリをご覧ください。プラチナやチタンステータスといった上級ステータスを狙うための戦略についてもどの記事よりも詳しく解説してあります。

 

以上が、マリオット系列カードの外観になります。

 

Marriott Boundlessのスペック

ここからはいよいよ本題、カードの紹介です。

 

スペック外観

最初にMarriott Boundless Creditカードのスペック概要を見ておきましょう。

 

カードスペック

✓正式名称:Chase Marriott Bonvoy Boundless Credit Card

✓発行会社:Chase

✓カードブランド:VISA

✓クレジットカードの種別:パーソナルカード(クレジットカード)

✓ 年会費:95ドル(初年度から発生)

✓ サインアップボーナス:通常時7.5万マリオットポイント(3か月以内に3,000ドル以上利用)

期間中限定で5万ポイントまでの系列ホテルで使えるFNA x 3枚付与(3か月以内に3,000ドル以上利用が条件)。プロモーション期限不明

✓ ポイント付与:マリオット系列でX6倍、レストラン・ガス・グロッサリーがX3倍(年間$6,000まで上限)、その他はX2倍

✓ 追加ベネフィット:マリオットのシルバーステータス付与、15泊分の宿泊実績自動付与、カードアニバーサリーに3.5万ポイントまでの系列ホテルで泊まれる宿泊券付与、年間35,000ドル利用でゴールドカード付与

✓ 為替手数料:なし

 

数ある米国のクレジットカードの中では典型的なミドルクラスのホテルカードという印象で、マリオット系列ホテルを利用する機会のある方にとっては取得・保有していて損のないカードです。

 

下でまた紹介しますが、似たようなスペックを持つカードとしては「AMEX Marriott Business」が存在しますが、Boundlessの方が年会費が低い分、スペックを比べると「やや」下位互換のカードという印象です。

 

Marriott Boundlessの魅力と使いこなし方

ここからは、Marriott Boundless Credit Cardの魅力と、使いこなし方を掘り下げて解説します。


Kenji

一言で形容すれば、マリオット派には実質ランニングコストゼロのホテルカードで、絶対に保有すべき1枚です。どういうことか、以下で詳しく解説します

 

ミニマムスペンドなしで毎年無料宿泊券が付与

カードスペックの一番の魅力は、毎年付与されるFree Night Reward(無料宿泊特典)です。

 

このベネフィットの特徴は、

・カードアニバーサリーで毎年自動付与されること(ミニマムスペンドの条件などがないこと)

・3.5万pまでのマリオット系列ホテルの宿泊の際に利用できること

・ブラックアウトがないこと(週末や繁忙期であっても枠がある限り利用可能)

 

の3点にあります。

 

なお、2点目にはやや注意が必要で、マリオットは特典宿泊に必要なポイント数が需給に応じて変動する「Dynamic Pricing」を2022年3月から導入しているため、宿泊券を使おうとしても3.5万ポイントでは枠が見つからない・・・ということも往々にして起こりえます。

 

ただし、この宿泊券にポイントを加算しての予約を可能にする「TopUp」制度も可能になっているため、ポイントとの組み合わせを行うと5万ポイントまでの特典宿泊に利用できるフレキシビリティのあるシステムになりました。

必要ポイントが増加するインフレは避けようがないものの、TopUpのようなこれを補う制度が出来たことで、FNAのベネフィットとしての価値はかなり上がったと言うことが出来ると思います

 

マリオットポイントはだいたい1ptあたり0.8~1円程度で評価されているため、マリオットに宿泊する機会のある方にとっては年会費分をFNAで必ず回収できる、実質ランニングコストゼロのホテルカードと考え方が可能です。

 

カード発行でマリオットの宿泊実績が15泊付与

続いて注目したいベネフィットが、カード保有で自動付与されるマリオットの15泊の宿泊実績です。

 

次の項目で触れるとおり、マリオットは宿泊実績に応じて会員ステータスが変わることになりますが、いわゆる「上級会員」として各種追加ベネフィットを受けるための分水嶺になるのが50泊の宿泊実績になります。

 

この「50泊の壁」、マイルストーンを達成するための手段として有効なのがカード発行による「下駄」であり、15泊の宿泊実績付与のベネフィットはとても大きな意味を持ちます。

 

後で30泊や45泊といったキーワードも登場しますが、このMarriott Boundlessで付与される15泊の宿泊実績は重要なブースト要因になります。

 

アメリカの系列カード2枚持ちで30泊分の宿泊実績付与

上で解説した通り、Marriott Boundlessは保有だけで宿泊実績が15泊付与されます。

 

これには続きがあり、以下のカード規約で記載されている通り、Consumerカード(=パーソナルカード)と合わせると最大30泊の宿泊実績が付与されるようなベネフィットルールが取られています。

15 Elite Night Credits

The 15 Elite Night Credits will be credited to your Marriott Bonvoy™ Member Account within 60 days upon opening your Card Account. On or before March 1 of each subsequent calendar year, the 15 Elite Night Credits will be credited to your Marriott Bonvoy Member Account operated by Marriott International, Inc., in accordance with Marriott Bonvoy terms and conditions, as long as your Card Account is open as of December 31 of the prior calendar year.

To be eligible to receive the 15 Elite Night Credits with this Card, you must be the Basic Card Member, and you must have an active Marriott Bonvoy Member Account linked to your Card Account. A maximum of 15 Elite Night Credits will be provided per Marriott Bonvoy Member Account, unless you have both an open small business Marriott Bonvoy Card account and an open consumer Marriott Bonvoy Card account; then, you may receive a combined maximum of 30 Elite Night Credits (15 per Card account). This benefit is not exclusive to Credit Cards offered by American Express.

 

なお、気を付けなければいけない点として、

 

・Chaseの系列カードとの2枚持ちをする場合は種々の制限ルールが存在すること

・3枚以上米国発行のマリオット系列カードを保有しても、宿泊実績の付与は30泊が上限

 

の2点が挙げられます。

 

特に最初の点は注意が必要で、カードを申請しても自動でDeclineされてしまったり、あるいは申請は通ってもサインアップボーナスの対象外になってしまうといった「落とし穴」が存在します。


Kenji

特にパーソナルカードは複数存在するので、マリオット系列カードとして最初にBoundlessを狙うのはちょっと立ち止まって考えた方が良いかもしれません

 

例えば、年会費を出来る限り抑えて30泊の宿泊実績獲得を考えてみましょう。

 

下記はChase発行の年会費無料の系列カード「Bonvoy Bold」のカード規約です(原文はこちらです)が、Bold自体が他のマリオット系列のクレジットカードと競合します。すなわち、Bonvoy Boundlessを保有しているか、過去に保有していて2年以内にボーナスをもらっている場合、カード申請自体がDeclineの対象となります。

Eligibility for this product: The product is not available to either:

  • current cardmembers of the Marriott Bonvoy Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), Marriott Bonvoy Bold credit card, or
  • previous cardmembers of the Marriott Bonvoy Premier credit card (also known as Marriott Rewards® Premier), Marriott Bonvoy Boundless credit card (also known as Marriott Rewards® Premier Plus), or Marriott Bonvoy Bold credit card, who received a new cardmember bonus within the last 24 months.

 

さらに、ボーナス規約です。AMEX発行のマリオット系列カードを保有している場合や、過去にボーナスをもらっている場合、Boldのサインアップボーナスの対象から除外されるルールが存在します。

Eligibility for the new cardmember bonus: The bonus is not available to you if you:

・are a current cardmember, or were a previous cardmember within the last 30 days, of Marriott Bonvoy American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Credit Card from American Express);

・are a current or previous cardmember of either Marriott Bonvoy Business American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Business Credit Card from American Express) or Marriott Bonvoy Brilliant American Express® Card (also known as the Starwood Preferred Guest® American Express Luxury Card), and received a new cardmember bonus or upgrade bonus in the last 24 months; or

・applied and were approved for Marriott Bonvoy Business American Express® Card (also known as The Starwood Preferred Guest® Business Credit Card from American Express) or Marriott Bonvoy Brilliant American Express® Card (also known as the Starwood Preferred Guest® American Express Luxury Card) within the last 90 days.

AMEXとChaseという、異なる2つのカード会社から複数の券種が発行されるためにMarriottからの予算の関係上このような制限ルールが入っているのだと思いますが、複数枚持ちを検討する人にとっては、あらかじめカード申請戦略を考えておく必要があります。

 

ここではこれ以上の説明は割愛しますが、制限ルールの詳細が知りたい方は、TPGの下記エントリなどが詳しいです。

 

日本のマリオット系列カードとの3枚持ちなら45泊の宿泊実績付与

さらにさらに・・・!

 

日本で2022年2月に新しく発行が始まった「Marriott Bonvoyアメリカンエクスプレス・プレミアム・カード」(年会費49,500円)との3枚持ちを行うと、獲得できる宿泊実績は45泊になります。

なお、ツイート当時はまだENCカウントの確認が取れていませんでしたが、その後複数の方からのデータとして、3枚持ちで45泊のENCが付与されることが確認出来ています。

 

もともと日本のSPGカードとの併用でも5泊分の追加宿泊実績付与が確認出来ていたため、カード発行国が変わると宿泊実績付与は上限ルールが適用外になるといういわば「裏ルール」が存在している状況になります。

 

まとめると、一番年会費を抑えた形で3枚持ちをする場合のコスト/ベネフィットはこうなります。

 

・AMEX Marriott Business(年会費125ドル)

・Chase Marriott Boundless(年会費95ドル)

・Marriott AMEXプレミアム・カード(年会費49,500円)

 

宿泊実績は合計45泊

 

現在の為替1ドル=150円程度で換算して、だいたい8.2万円の必要経費45泊分の宿泊実績(より正確に言えば、Marriott Business、Boundless共にカードアニバーサリーに自動で一泊FNAが付くので、47泊分の宿泊実績)が獲得できる計算になります。

 

これが出来るのは、日米の双方でクレジットカードが作成できる駐在組や、アメリカから日本への帰国組限定のまさに「特権」になります。


Kenji

なお、注意点としてはやはり垢BANが挙げられますね・・・この裏テクニックは日米双方のAMEXアカウントがあることが前提になるため、今のところは黙認のようですが、いつかは塞がれてしまったり、最悪の場合はAMEXやMarriottアカウントがシャットダウンされるリスクは考えておく必要があります

 

Ritz Carlton Visaカードへのアップグレード可能(?)

このカードの取得を狙うもっとも重要な要因の一つとして、現在は直接アプライ出来ないMarriottの最上級カード「 The Ritz-Carlton Credit Card」にアップグレード申請が可能という裏技的なテクニックが存在します。


Kenji

The Ritz-Carlton Credit Card は年会費$450と高額ですが、年会費に見合うベネフィットが豊富な一枚として有名です!

 

アップグレードの申請には、

・アップグレード申請時にカードを1年間以上使っている実績があること

・クレジットラインが最低$10,000あること

 

などが必要と言われていますが、すでに新規アプライを停止していることもあり、いずれも正式な情報ではありません。

 

実際に利用してみて、Secure MessageやChaseのカスタマーサービスに電話して、アップグレードが可能かを問い合わせる形になります。

 

Marriott Businessとのスペック比較

カードの魅力の紹介の最後に、少し視点を変えて似たようなカードスペックを持つAMEX系列のカード「AMEX Marriott Business」とのカードスペックを比較してみましょう。

 

それがこちらです。

図で比較して見て頂くとわかりやすいですが、Marriott Businessとは結構有意なスペック差があります。

 

一番は年会費で、Marriott Businessの方が30ドル高額です。

 

この裏返しとして、Marriott Businessの方はカテゴリーボーナスが優れていたり、ルームディスカウントレートが利用可能であったりと追加のベネフィットがあります。

 

どちらを選ぶのがよいか・・・ですが、純粋にスペックだけを考えるなら

・年会費重視で選ぶならMarriott Boundless 有利

・他に系列カードを保有しておらず、ゴールドステータスに魅力を感じるならMarriott Business有利

・マリオットを有償で宿泊手配する機会が多いと思うならMarriott Business有利

 

といったところでしょうかね。


Kenji

スペックだけで見ると結構好みの世界な気はするので、後はマリオット系列カードのカードミックスなどとの兼ね合いと思います。個人的にはMarriott Buiness押しです!

 

Marriott Boundlessのサインアッププロモーション

このブログでも何度も取り上げているように、大量ポイントの獲得のキーは何といってもプロモーション実施時にカードを申請することです。

 

そこで、過去のプロモーションのパターンと、現在実施中のプロモーションについても取り上げておきます。

 

過去のプロモーションパターン

まずは過去のプロモーション実施履歴です。

 

過去3年間のプロモ実施パターン(いずれも条件達成時)

・最低限のボーナス:7.5万ポイントボーナス

・通常時のボーナス:7.5万~10万ポイントボーナス

・プロモパターン①:5万ポイント分の宿泊券 x 3枚=15万ポイントバリューオファー

・プロモパターン②:5万ポイント分の宿泊券 x 5枚=25万ポイントバリューオファー ←過去最高

・プロモパターン③:10万ポイントボーナス+150ドルのクレジット付与

 

通常時のボーナスは7.5万~10万マリオットポイントで、プロモーション時は5万p多い設定が相場です。そこそこ上位ランクのマリオット系列ホテルの宿泊券が一枚追加で付与されるくらいのお得さがあると言えます。

 

もちろん、プロモ実施時によってミニマムスペンドの条件が異なるので一概には言えませんが、どうせカードを取得するならいずれかのプロモ実施時に取得するのが絶対的にお得です。

 

今回のプロモーション内容

今回のプロモーションは条件達成で宿泊券(FNA)が付与されるオファーで、ポイントオファーではありません。

 

内容は、条件達成で5万ポイント分の宿泊券 x 3枚付与されます。うまく使えば、15万ポイントバリューの価値があるオファーです。

LIMITED TIME OFFER:

Earn 3 Free Nights
Valued up to 150,000 points (up to 50,000 per night) after spending $3,000 on purchases within the first 3 months from account opening with the Marriott Bonvoy Boundless® Card.*Opens overlay Certain hotels have resort fees.


Kenji

この条件のオファーはプロモの3パターンの中では比較的よく見るプロモーションですね

 

サインアップを考える方は、よろしければ>こちら<のリファーリンクを利用されてください(紹介リンクです。ありがとうございます)。

 

まとめ

本日はChase Marriott Boundlessクレジットカードのスペックと、その魅力についてご紹介しました。

 

日本からの駐在組や帰国を見据えた人にとっては日本のカードとの3枚持ちで47泊の宿泊実績が獲得可能になるいわば「魔法のカード」の1枚で、マリオット派にとっては帰国前にぜひとも取得したい1枚と言えそうです。

 

参考記事です。

 

私はマリオットではなく、ヒルトン派・・・という方には、同じAMEX発行の「Hilton Honors Aspire」の発行がおすすめです。カードスペックは以下のエントリで詳しく解説しています。

こちらは同じマリオットの系列カードのMarriott Businessのスペックについて詳細解説したエントリで、いわば今回の記事との姉妹編です。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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