アメリカで大量マイル獲得のコツ:同一クレジットカード複数枚持ちのメリット4つと注意点を紹介
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
さて、今日は視点を少し変えて、私がおすすめするカードの作り方のひとつ「同一カード複数枚持ち」のメリットと、その注意点をシェアしたいと思います。
「同一カード複数枚持ち」とは、夫婦で同じカードを作るということですが、それによってマイル&ポイントの貯まりやすさがぐっと上がるはずです。どういうことか、そのメリットを3つと注意点、私が実際に複数保有しているカードまで含めて解説したいと思います。
同一カード複数枚持ちのメリット
その1:大量マイルが獲得できる
何と言っても最初のメリットがこれです。大量マイル・ポイントの獲得。
北米にはサインアップボーナスが魅力的なクレジットカードが多数存在することは繰り返しご紹介していますが、配偶者が本人カードとして申請すればもらえるボーナスも倍。マイルも倍速で貯める事が可能です。
家族カードではAuthorized card userの追加で多少ボーナスをもらえることはあっても、サインアップボーナスをもらうことは出来ません。ですので、夫婦で各々本人カードを申請したほうが明らかにメリットが大きいです。
その2:夫婦間リファーができる
メリットの2つめが夫婦間リファーです。
アメックスやチェースの場合、新規カードを発行する際に既存会員からのリファーラルを受けると既存会員に1万ポイント程度(カードによって異なります。)、新規会員にもサインアップボーナスマイル・ポイントが付与されることが多いです。
そのため、あるカードを申請したら、同じカードの2枚めを配偶者に申請してもらえば、追加でリファーラルボーナスをゲットすることが可能です。
夫婦間リファーラルのメリットは図りきれません。
例えばANAマイルであれば、5万マイルあれば北米〜日本の往復特典航空券が発券できます(レギュラーシーズン、エコノミーチケットの場合です。)から、5枚夫婦でリファーすれば往復チケット分のマイルをもらえたのと同じ効果です。
ブログを始めたり、友人にカードを紹介するのはちょっとハードルが高いよな・・・という方もこれなら簡単にできそうですよね!
その3:同じ特典航空券が発券できる
メリットの3つめ。それが同一航空会社の特典航空券が発券できるということです。
たとえば夫婦で夫がアメリカン、妻がデルタのマイルを主に貯めているとしましょう。それぞれアメリカンと、デルタのクレジットカードを発行して我が道を行っていたらどうでしょうか?
いざ特典航空券が発券できるだけの航空マイルが溜まっても、夫婦バラバラの航空会社では結局使い勝手が悪くないでしょうか?
もちろん、上でご紹介した夫婦間リファーの問題があるので全く同一時期の申請は難しいかもしれませんが、アメリカンならアメリカン、デルタならデルタで同じカードを持っていた方がステータスも同じ、持っているマイルも同じプログラムですから何かと使い勝手が良くなると思います。
その4:ベネフィットを受けられる期間が長くなる
4点目は夫婦間で申請時期をずらすことで得られるメリットです。
例えば私が保有しているHilton Honors Ascendカードの場合、ヒルトンゴールドステータスの付与でホテルへの宿泊で朝食が2名まで無料になるほか、空港ラウンジが10回まで無料で使えるPriority Passが付与されるベネフィットがあります。
このカードの場合、カードを一枚保有していれば夫婦でベネフィットを受けることが出来ますから、あえて同じ時期に2枚持ちをする意味はあまりありません。むしろ、カードの解約をする2年目以降の直前にリファーをすることでヒルトンゴールドステータスというベネフィットを最大限長く使うことが可能になります。
夫婦でカードを作れば、最短の1年でカードを解約するとしても、少なくとも2年間はベネフィットを受けることができますね。
複数枚持ちをする際の注意点
続いて、同一カード複数枚持ちをする場合の注意点を2つ挙げておきます。
その1:家族カードは発行しない
まず一つ目がこれです、家族カードを発行しないこと。
たとえば私はANA CARD USAの家族カードを保有しています。が、この家族カードを発行するという方法はあまりおすすめできません。
在米一枚目のカードの場合は奥様にクレヒスがないこともあるでしょうから仕方ありませんが、それ以降家族カードを継続して使うメリットは全くありません。家族にも本会員カードを発行してもらえば家族のクレヒス構築にもなりますし、何より新しいカードのサインアップボーナスをゲットできます。
また、Authorized Userカード扱いされてしまうと、Chaseの5/24ルールに引っかかる可能性もあります。家族カードの発行で得られるボーナスはせいぜい5,000ポイント程度でしょうから、これでChaseの5/24にカウントされてしまうのは痛すぎます。
家族カードを登録した上で更に本会員のカードを発行しては・・・?という方もいらっしゃるかもしれませんが、魅力的なカードなら上でご説明したとおり本会員として夫婦揃って保有すればよいですし、2枚同じ名前で発行されるのはまぎらわしいですよね。
Kenji
私自身は最初のANA CARD USAでやむなく家族カードを作りましたが、その後は一度も家族カードを発行していません
その2:夫婦間で同一ブラウザは共有しない
2点目の注意点は「混ぜるな、危険」です。
同じクレジットカード、もっと言えば同じカード会社(Chase、Amexなど)を夫婦で利用する場合、同一ブラウザの利用は避けましょう。
同一ブラウザ(たとえばExplorer)を使ってアクセスするとクッキーが残りますので、カード会社からは不正利用やポイント目的の利用を疑われる原因になりかねません。Amexは過去に一度もアクセスしたことがないブラウザではプロモーションとして高いサインアップボーナスが表示されることもあるくらいです。
申請ページに入力する情報や、カード会社の会員ページに入力する情報だけでなく、どのブラウザでアクセスしているかということも立派な信用情報の一つです。「火のないところに煙は立たぬ」とよく言われますが、余計なトラブルに巻き込まれたり不利益を被らないためにも同一ブラウザは利用しないのが基本です。PCを共有しているのであれば、せめて夫婦でブラウザを分けましょう。
我が家は私自身の申請にはGoogle Chrome、妻のカードの申請にはIEというように、夫婦でブラウザを使い分けて利用しています。
私が夫婦複数枚持ちをしているカード
では、実際に私が複数枚保有している同一クレジットカードを3枚ご紹介します。
Amex Business Blue Plus
ブログでも何度も紹介しているAmexカードです。
このカードには昨年一年間本当にお世話になりました。
年会費永年無料、2%Amexポイント還元という超強力カードです。ボーナス狙いのカードがないときのメインカードとして常に財布に入れています。カテゴリーの制約なく2%MRポイントが還元されるのは本当にお得です。
海外利用の場合外貨手数料が2.7%取られるのがネックですが、2%のMRポイント還元=4円/ドルくらいの価値があるので、日本帰任後も可能な限り継続保有するつもりです。
もちろん2枚目は夫婦間のリファーで申請して、全く問題なくアプルーブ、リファーラルボーナスも付与されています。
Amexはビジネスカードの敷居が低く、個人でも容易にアプルーブをもらうことが出来ます。これは駐在員マイラーの方にはぜひとも取得をおすすめしたい一枚です。詳しくは下記のエントリをご覧ください。
【年会費無料で2%pt還元】Amex Blue Business Plusの申請はリファーラルリンクの利用がお得!
Delta SkyMile Gold
2枚目も同じAmexから、Delta SkyMile Goldです。
このカードは初年度年会費無料(2年目以降95ドル)なのがよいところで、年に数回ボーナスアップしているのでそこで申請すると大量のデルタマイルが手に入ります。
ちなみに、我が家では3枚デルタゴールドを保有しています。1枚はパーソナル(私)、残り2枚はビジネス(私&妻)で申請しています。Delta AmexにはGold、Platinum、Reserveという3種類のカードが存在しますが、Goldが一番おすすめです。
今月からデルタのサインアップボーナスは過去最高にアップしていますので、申請のチャンスです。詳しくはこちらのエントリをご参照ください。
【サインアップボーナスUP中】最大7.5万マイル獲得可能:有効期限がないDeltaカードは一つ持っておくとおすすめ
American Airline AAdvantage Gold
3枚目がこちら。アメリカン航空のAAdvantage Goldです。
このカードは夫婦ともに6.5万マイルのプロモーションがレターで届いていたため申請しました。
Plastiqを使いこなしてアメリカン航空のクレカ発行で大量6.5万マイル獲得!
アメリカンのクレジットカードはMastercardなので、Plastiqの利用に制限がなくて楽です。このカードは夫婦2枚とも家賃を支払うことで簡単にミニマムスペンドがクリアできました。なお、このカードにはリファーラルリンクは存在しません。
3枚合計で溜まったマイルは・・・
最後にこの3枚のクレジットカードのサインアップ&夫婦間リファーラルで溜まったマイルを記載しておきます。
複数枚持ちで貯まったマイル
・Amex Business Blue Plus:3万MRポイント(夫婦間リファーボーナス1万pt含む)
・Delta SkyMile Gold:13万デルタマイル(夫婦間リファーボーナス1万pt含む ※)
・アメリカン:13万アメリカンマイル(リファーボーナスは存在しません)
合計29万マイル・ポイント
(※)このカードは3枚保有ですが、一枚はなんとサインアップボーナスを否認されてしまい貯まったマイルは2枚分です。
本当は4枚合計26万マイル(=6万マイル x 4枚分 + 家族間リファー2万マイル)を狙いたかったんですけどね・・・目論見は崩れました。その時の苦いエピソードはこちらのエントリをご参照ください。
上記のクレジットカードは、すべて昨年2018年い申請し、実際に獲得したマイル&ポイントです。
家族カードを利用していたら、獲得できたマイルはこの半分。
それでも大量マイルであることは確かですが、やはり29万マイルの魅力には敵いません!どれもカード利用やマイル加算で実質無期限に伸びるポイントプログラムですから、在米中に貯められるだけ貯めて帰任したいものです。
北米に在住されている方は、ぜひ同一カード複数枚持ちのテクニックも使って貯められるマイルを倍増させてください。
参考記事です。
配偶者の方がアメリカで陸マイラーになるためにはクレヒスの構築という高い壁があります。下記のエントリで配偶者がどのようにクレヒスを構築したらよいか、その取っ掛かりについて解説しています。
【駐在員向け】アメリカで配偶者がクレジットヒストリーを構築するためのコツを徹底解説
文中でも出てきたPlastiqは、カード払いのできない家賃やモーゲージ、税金をカード払いに変えるまさに魔法の杖のような存在です。アメリカで陸マイラー活動を行っていくならぜひとも使いこなしたいサービスのひとつ。下記のエントリで画像つきで登録や利用の方法を解説しています。
【ミニマム・スペンドクリアに必須】アメリカのPlastiq利用方法を画像付きで詳細解説
夫婦間リファーを行う注意点として、Form 1099がクレジットカード会社から送付される可能性があることです。2019年は始まったばかりなので今後どうなるかはわかりませんが、リファーラルを利用されるようであれば税金の取扱いは認識されておいてください。
駐在員が考えるアメリカの確定申告:ブログやリファーラル収入をどこまで申告するか?Form 1099との関係は?
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