アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2021年第4四半期)
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
さて、新年最初の記事は、定点観測の振り返りです。
2021年第4四半期に北米で話題に挙がったマイル&ポイント界隈の重大ニュースを振り返ります。
Kenji
この第4四半期は、ポストコロナで経済が正常化に向かう中で、マイル&ポイントにもdevalueや改悪のニュースが続きましたね・・・2022年の新しい年を皆様はどのような意気込みで陸マイラー活動に取り組むか、今日の記事をご覧いただきながら考えてみてはいかがでしょうか
第5位:アメプラリフレッシュと限定デザインの発表
まず第5位には、カードリフレッシュがアナウンスされた 「AMEX Business Platinum」(アメプラ)の話題を選びました。
アメプラは7月にパーソナル版がリフレッシュされたことで相当な話題を呼びましたが、これに遅れること約3か月、10/15にリフレッシュがアナウンスされました。
AMEX Business Platinumはリフレッシュでベネフィットがかなり追加されて良い感じです!
✅Dellクレジット年$400(旧$200)
✅年間$120のwirelessクレジット
✅$179のclearクレジット
✅年$200のエアラインクレジット
✅FHR/Loungeアクセスなど、使いこなす人には年会費は比較的簡単に回収出来そう👍 pic.twitter.com/wRdTC559dx
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 15, 2021
リフレッシュにより年会費は595ドル→695ドルと100ドル値上がりしましたが、年会費の値上げだけは1/13/2022からの申請分からのEffectiveと遅れてのスタートとなりました。
リフレッシュ後のベネフィットは明らかにリフレッシュ前に比べて良くなっているので、狙っていた人にとっては年会費値上がり前にアプライするのが妙味があります。
Kenji
ベネフィットだけが先行する形でリフレッシュされて、年会費は後日申請分からEffectiveになるというのは私もあまり記憶にない稀有な例だと思います.。リファーリンクを探している方は>こちら<を利用されてみてください
ちなみに・・・
アメプラ繋がりでもうひとつこの3か月の間に話題になったのがこちらのパーソナル版の限定カラーです。
発表されまたね!
カラフルでいい感じ。人気出そうですね! https://t.co/WKvb5dgNHU
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) December 3, 2021
この限定カラーは今月1月20日より申請が可能になる(通常版とのデザイン選択ができるようになる)ようです。
アメックスゴールドもローズゴールド版が出て大変な人気になりましたが、アメプラのカラフル版にもDoCの記事などには130件を超えるコメントが寄せられており、関心が高いことが伺えます。
第4位:ハイアットがシーズン制をスタート
第4位には、ハイアットのシーズン制スタートの話題を選びました。
元々ハイアットのシーズン制の話題は2019年から取りざたされていたもので、当初は2020年3月からの導入予定でした。
ハイアットが2020年3月からシーズン制導入へ。ついに来たか…という感じですね。
DoCのIt’s always hard to know how bad changes like this are…にマイラー&ホテラーの気持ちが凝縮されていると思います。。https://t.co/P7lkpTekHc
— Kenji🇺🇸北米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) December 5, 2019
それが、皆さんも知ってのとおりコロナが直撃した関係で、何度も導入が延期されて、当初予定から一年半以上が経過した2021年10月26日からスタートした格好です。
Hyattのシーズン制もついに来週10/26からスタートですね。残り5日、予約するならいまがラストチャンス!! https://t.co/hbFunLqOWU
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 21, 2021
通常プログラムの改訂は会社側に都合の良いように行われるため、会員であり、利用者である私たちの立場から考えると改悪になります。
が、導入後に聞かれたのは、比較的シーズン制の適用状況が良心的という声が目につきました。
長引くコロナの余波でまだ稼働状況がノーマルに戻っていないことも手伝ってか、必要ポイントがむしろ下がったので予約を取り直したという声も多く聞かれました。
コロナ下でもホテルランクを強気にアップしたり、ダイナミック・プライシングへの移行をアナウンスしたりとわが道を行く最大手マリオットグループの対応とは対照的で、感覚的には北米では陸マイラーがマリオットからハイアットへと大移動を起こしている動きが見て取れます。
第3位:ホテルグループのステータス延長
第4位には、第3四半期に続いてアナウンスされたホテルグループのステータス延長の話題を選びました。
大手ホテルチェーンの中でまず最初にステータス延長をアナウンスしたのは、ヒルトングループでした。
Hilton
エリートステータスが2023年3月31日まで再度延長になるアナウンスが出ましたね!(延長措置は3回目)
併せて、22年のステータス基準が30%減になる旨もアナウンスされたようです。OneMileAtATimeで詳しく解説されてます https://t.co/WrLnlLy6xh
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) September 15, 2021
9月下旬のアナウンスは最速で、他のグループの追随を予感(&期待)したのは私だけではなかったはずです。
アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2021年第3四半期)
そのヒルトンに遅れること約1ヶ月、続いてアナウンスを出したのがマリオットです。
マリオットも来ましたね!! https://t.co/9GEUXvy78z
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 26, 2021
ありがたかったのがSNAと無料宿泊券の延長措置で、せっかく獲得したナイトアワードが使えずじまいになっている方にとっては朗報だったことと思います。
他方で、2022年のエリートステータス獲得のための条件がどうなるか(=「下駄」の付与があるのかどうか)については一切触れられていませんでした。
続いて発表したのがIHGグループです。
IHGもステータス延長をアナウンスしたんですね!23/2月まで。
ところでホテル業界って何故この2月区切りが多いんでしょうか・・・🤔🤔 https://t.co/BLyqtg7y8v
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 29, 2021
このアナウンスにより、ハイアットを除く大手ホテルチェーン(ヒルトン、マリオット、IHG、ACCOR)のステータスが2022年度も延長されることに決まりました。
Kenji
Hyattから延長のアナウンスが出なかったのは、2021年にプロモーションでグローバリスト組が大量に誕生したことと無縁ではなさそうですよね
足元では新しい変異株「オミクロン」の動向がまだ不透明なこともあり、2022年も過去のようにホテルステイを気軽に楽しむことが出来る日々が戻ってくるのか、不安を抱えたままの状況はもうしばらく続きそうです。
第2位:マリオットがダイナミックプライシング導入へ
第2位には、マリオットのダイナミック・プライシング導入の話題を選びました。
マリオットは、ご存知の通り2019年2月にSPGグループとの統合後に「マリオット・ボンヴォイ」という新しい会員プログラムをスタートさせました。
シーズン制がスタートされたのは、そこから遅れること約半年後の2019年9月14日のことでした。
「カテゴリー8」の登場と、ピーク時の10万ポイントという超強気な必要ポイントに、めまいを感じた人も少なくなかったことと思います。
マリオット・ボンヴォイのシーズン制チャートの運用がスタート!スタート後の必要ポイントを比べてみた結果は?
カテゴリー制スタートから2年が経過して、マリオットが2021年10月に「次なる一手」として打ち出した改悪が、ダイナミック・プライシングの導入です。
ダイナミックプライシングの導入は、上でご紹介したエリートステータスの延長と抱き合わせでアナウンスされました。
これ見逃してました・・・
ついにマリオットもヒルトン/IHGに並んでDynamic Pricingですか。。ポイントの旨味がどんどん無くなりそうですねhttps://t.co/lkn4RhnAqw pic.twitter.com/Gzvx2w9SkG
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) October 26, 2021
木を隠すなら森の中・・・ではないでしょうが、改悪ニュースをエリートステータスの延長/救済措置という会員が喜ぶニュースに混ぜ込んでくるあたり、いかにもマリオットがやりそうなことだな、、、というのが第一印象でした。
このダイナミックプライシングの導入は、2022年3月にeffectiveになります。
つまり、あと2か月ちょっとで、上に掲載したチャート表が消えて無くなり、有償価格に連動した必要ポイントが表示される仕組みに切り替わるということです。
これがどこまで精緻なシステムなのか、ポイントの「妙味」が全くなくなってしまうのか、疑問は色々と付きませんが、マリオットポイントを持っている方は、まずはスタート前に宿泊予約を入れておくのがベターだと思います。
ちなみに・・・・Twitter上のアンケートからは、2022年の上級会員は過去最大規模に増殖していることが明らかになっているようです。
2021年最後のマリオットステータスアンケートでございます!ぜひご協力くださいませ!#拡散希望#拡散#リツイート
2021年12月31日時点の獲得済みあるいは獲得予定のステータスを教えてください。宜しくお願い致します
— 律子の部屋 (@TDR_CARD_HOTELs) December 26, 2021
プラチナ以上が全体の70%、そしてアンバサダーとチタンが全体の45%を占めるのいうのはやはり驚異的な結果で、ゴールドや、プラチナのステータスとしての「価値」が明らかに下がっていることを意味すると思います。
Kenji
2022年はプラチナ程度では、繁忙期や週末のアプグレは期待出来ないと思ってホテルを訪れた方が失望する事が少なくて済みそうです
第1位:ヒルトンの「朝食無料」ベネフィットの行方
最後の第一位には、ヒルトン・グループの「朝食無料」ベネフィットの行方を選びました。
ヒルトンはご存知の通り、ゴールドステータス以上で2名分の「朝食無料サービス」のベネフィットが付帯します。
(ベネフィット一覧は公式サイトより。クリックすると拡大します。)
この朝食無料のベネフィットは、2021年の半ばに突如お膝元アメリカで少額の「ダイニングクレジット」に置き換えられるというアナウンスがありました。
ヒルトン
アメリカのゴールド会員以上向け朝食クレジットの情報が公式サイトにupされてます!
ダブルツリーとキュリオが同ランクなんだとか、コンラッドで25ドルじゃカクテル一杯しか飲めないでしょとか、まぁ色々とあると思います。。継続しない事だけを祈ります、、、https://t.co/qVZMncixFI pic.twitter.com/Ku2tT3kFBl
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) July 2, 2021
当初のアナウンスでは、このクレジットへの置き換え措置は一時的なもので、2021年年末でいったん終了になるとコメントされていました。
が、蓋を開けてみると案の定というか、2022年も継続が決まりました・・・
原文は、リンク先の一番下にありますね。
一応….in the USとなってるので、対象地域はアメリカに留まってるっぽいですね。
他ホテルGrへの波及含めて、動向が怖すぎますhttps://t.co/UzoIiuMVyO pic.twitter.com/8QMbbVzS52
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) December 15, 2021
アナウンスでは2022年中の措置という事ですが、これが半永久的なベネフィットの置き換えだという懸念は拭えません。
対象地域はいまはまだアメリカだけですが、今後は日本を始めとした他の地域にも広がるのか・・・ヒルトン押しの我が家としては動向がかなり気になるところです。
まとめ
今回は2021年第4四半期の重大ニュースを振り返りましたがいかがでしょうか。
ポストコロナの動きが顕著に現れたのが第4四半期で、インフレの趨勢とも相まって、2022年にはマイル&ポイントには「逆風の波」が続きそうです。
重大ニュースはブログ内でも開設することがありますが、時間の制約もあってタイムリーなトピックはTwitterで共有することが多くなってきています。
よろしければ私のTwitterアカウント(@sorakoge)もフォローしてみてください。
過去の重大ニュースまとめは、下記からどうぞ。
振り返ってみると、結構懐かしいネタなどがある一方で、この界隈は激動だというのがよくわかると思います。
2019年の重大ニュース
・2019年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2020年の重大ニュース
・2020年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2021年の重大ニュース
・2021年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第3四半期のニューストップ5はこちらから
本日のエントリは以上です。
引き続き主に在米の方向けに、マイル&ポイントの話題を提供していきたいと思いますので2022年もどうぞよろしくお願いします。
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