アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2021年第3四半期)
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
さて、今回は定点観測の振り返り記事。2021年第3四半期に北米で話題に挙がったマイル&ポイント界隈の重大ニュースを振り返ります。
Kenji
第3四半期は、トランスファープロモーションにカードリフレッシュと、マイル&ポイント界隈が大きく動いた3か月でした
第5位:相次ぐホテルプロモーション
まず第5位には、年末に向けて相次いで打ち出されるホテルのプロモーションを選びました。
最初にとりあげるのはヒルトンです。
8月終わりにヒルトンから、有償宿泊の際のポイント2倍(対象カード保有者は3倍)のプロモーションがアナウンスされました。
ちょっと面白かったのでシェア
プロモのentry画面を見ると3倍対象のクレカが確認出来ます👀
これを見ると日米以外ではukのbarclaysと、ドイツのdeutche kredibank発行のヒルトン カードが対象になってますね💳
ヒルトンカードの発行国は米日英独の4カ国なんでしょうか??😁 pic.twitter.com/W9uMhqDQgk
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) August 26, 2021
例年秋になると、ホリデーシーズン向けのポイントダブルや、マイルストーンボーナス、宿泊実績の加算プロモーションがアナウンスされますが、今年はポイントの追加付与のみのプロモーションとなりました。
マリオットもヒルトンに続きました。
昨年秋に実施されたプロモーションのように「〇泊宿泊すると追加XXXポイント付与」というマイルストーン・ボーナスはなくなりましたが、通常のポイントに加えて追加ポイントが付与されるチャンスというのはホテルステイを喚起するプロモーションには違いありません。
ヒルトンのプロモに遅れること数日、マリオットもプロモーション打ち出しました👍
✅滞在ごとに1,500pt獲得
✅期間は9/12 – 12/28なので、長期滞在やラグジュアリー系には若干不利ですかね。。昨年のようにマイルストーンボーナスがないのも渋目な印象です💦
登録は👇🏻https://t.co/jyf22da38f… pic.twitter.com/Zvl51O0b2R
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) August 31, 2021
IHGでも2021年10月1日~2021年12月31日の期間限定でポイント付与が最大3倍(2滞在目はポイント2倍、3滞在目以降はポイント3倍)となるプロモーションがアナウンスされました。
個別にブログやTwitterで取り上げることはしませんでしたが、IHGを利用されているという方は、滞在前に下記公式サイトから必ずエントリーを済ませるように留意されてください。
なお、ホテルはどのチェーンも経営が厳しいため、ワクチン接種が進んでコロナ「後」に社会全体のムードが進んでいる状況を考えると、全体としてはプロモーションは縮小傾向な印象です。赤字のホテルチェーンが多い中で収益を上げなければいけないため仕方がないとは思いますが、利用者としてはベネフィットの改悪だけは勘弁してほしいと切に願っています。
ホテル好きには堪らないツイートですね!👀👀 https://t.co/DMg2xhCQv1
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) August 30, 2021
第4位:ヒルトンが2022年のステータス取り扱いをアナウンス
第4位には、まだ年末まで3か月を残す中、9月15日に早々に2022年の会員ステータスの取り扱いについてアナウンスしたヒルトンを選びました。
Hilton🍸
エリートステータスが2023年3月31日まで再度延長になるアナウンスが出ましたね!(延長措置は3回目🙄)
併せて、22年のステータス基準が30%減になる旨もアナウンスされたようです。OneMileAtATimeで詳しく解説されてます👍 https://t.co/WrLnlLy6xh
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) September 15, 2021
詳細はTwitterでもシェアした下記のOne Mile At a Timeの下記エントリなどを参照いただくとして、簡単に内容をまとめると・・・
✓ 2020年に取得したステータスの期限が再延長→2023年3月まで有効
✓ 2021年の宿泊実績は2022年にrollover(ただし、2020年からのrollover実績までは2022年にrolloverしない)
✓ ダイヤステータス取得のための実績が年間42泊(通常60泊)又は21滞在(通常40泊)に圧縮
✓ 無料宿泊券はすべて2022年12月31日まで有効、かつ平日も利用可
のようになります。
正直大盤振る舞いのコロナ特別措置と言える内容で、裏を返せばそれだけ今回のコロナの影響が大きかったことを物語る内容でした(ヒルトンからの公式アナウンスは>こちら<のページで確認が出来ます)。
2022年もホテル需要は簡単には回復しないだろう・・・という会社としての「見通し」も含んだ形でのアナウンスとも言えると思います。
これを受けて、マリオット含めた他のホテルグループがどのようなアナウンスを行うのかが、第4四半期の注目点の一つになりそうです。
第3位:ANA/JALが日本国内の空港施設利用料を徴収。ユナイテッドも追随へ
続いて取り上げるのは、ANA/JALが新しく徴収を開始した空港施設利用料です。
この国内線の旅客施設使用料は発着双方の空港分徴収されるみたいですね💦
だとすると、数百円とは言っても国内線は10-20%特典利用が値上がり(改悪)すると考えるのが良さそうです🥲https://t.co/FLoqHjeiif
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) August 5, 2021
日本のANA/JALのマイルプログラムは、ダイナミック・プライシングや相次ぐ必要マイル数の増額(改悪)が続く航空マイル業界にあって、相対的に極めて有利なプログラムが存置されている状況だと思います。
そんな中でこの空港施設利用料は、特典航空券の発券に必要な必要マイル数(=特典チャート)自体には変更がないものの、「空港施設利用料」といういわば外枠・別枠で利用者に負担を賦課する実質的な値上げ・改悪と言えます。
私個人としては便益を受けている以上利用料の徴収は長期間で見ての航空会社の経営の安定化のためにも必要不可欠な取り組みだと思いますが、値上げ・改悪という文字だけを見ると「残念だな・・・」と感じる方ももちろん多いと思います。
ちなみに・・・足元の話題としては、UAの特典航空券も空港使用料を徴収するようになったというデータが出ているようです。
日本国内便については、今後これがデフォルトになっていくのかもしれませんね。
UA特典空港使用料徴収へ。
到着空港の料金で算出されてます。
例えば、羽田伊丹の場合、ANA特典は550円、UA特典は260円。
乗り継ぎだと、羽田福岡(羽田名古屋440円、名古屋福岡110円)で計550円。
ANAも徴収されるので仕方ないですね… と言うかANA実施の10月31日より早い。 https://t.co/XOYuAyvDx3 pic.twitter.com/y5kMaJQZnh
— のりさん (@ana_mile2016) October 6, 2021
なお、同じ日本国内線の影響という意味では、ブリティッシュエアウェイズのAviosの改悪もありました。
Avios改悪
欧州内の自社便(BA便)の改悪が強烈に来てますね…倍くらい?オフピーク片道が9,250Aviosに。 https://t.co/nt5QsL7FjQ pic.twitter.com/NMhzQ1v57d
— のりさん (@ana_mile2016) July 22, 2021
グローバルでは取りざたされていないものの、インパクトとしては結構大きな改悪でした。
> RT ほんの2-3年前まで短中距離のBAと言われてましたが、完全に崩れましたね😱
乗り継ぎが出来ない分、むしろ不利かもしれません💦
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) July 22, 2021
空港施設利用料の話題も、BA Aviosの国内区間の必要マイルも日本国内の話ではあるものの、日本への一時帰国や出国時にはダイレクトに影響を受けますので、注意喚起の意味も含めてここのTop5のひとつとして取り上げました。
第2位:AMEXが過去最高のトランスファープロモーションを実施
第2位には、AMEXが9月に打ち出したトランスファープロモーションを選びました。
AMEXのMRポイントは多数のトランスファーパートナーに移行できることで有名ですが、9月に打ち出されたプロモーションは、なんと18の移行先のうち10のトランスファー比率がアップするという過去に例のないものでした。
18のトランスファーパートナー中、10がプロモ対象になってます🛩
画面はほとんど「offer」の文字ばかりです。凄いですね!👏👏👏 pic.twitter.com/FEKJYNTpBN
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) September 2, 2021
特に航空系のプロモーションはコロナ以降ほとんど実施されていなかったので、ポストコロナに向けた航空各社+AMEXの本気度が伺えたプロモーションであったと思います。
AMEXのトランスファープロモーションについては、過去のプロモーションのヒストリーを含めて別エントリで詳しく解説しています。
いまもまだマリオットとヒルトンという2つのホテルポイントについてはプロモーションが続いていますので、駆け込みを考えていた方はぜひ逃さないようにされてください。
【2021/9版】過去最高!アメリカのアメックスMRポイントの移行先一覧と最新トランスファープロモーションを解説
第1位:アメプラ・CSPのカードリフレッシュ
第1位には、迷うことなくアメプラ・CSPというフラッグシップカードのリフレッシュを選びました。
カードリフレッシュは世の中の動向にカードベネフィットと年会費を合わせる観点で、通常数年に一度各カード会社が実施するものです。
この3か月の間では、AMEXから「AMEX Platinum Personal」、Chaseから「Chase Sapphire Preferred」という、どちらも会社の「顔」ともいうべき人気カードがリフレッシュされました。
私もCSPについては、リフレッシュ後にいち早く情報をお届けしました。
【2021年8月更新】Chase Sapphire Preferredのクレジットカードレビュー:カテゴリーボーナスが大幅アップで日常使いにお勧めの一枚に!
アメプラについては、新規顧客の獲得が過去最多を記録したということで、日本の「Yahoo!ニュース」でも取り上げられましたね!
プラチナはビジネスのプロモが特に凄かったですもんね🙄
それともパーソナルリフレッシュ前の駆け込みもあったんでしょうか。。https://t.co/923jUdFd41
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) July 24, 2021
アメリカ在住に方にとっては地球の反対側のニュースと言うことで気づかなかった方も多かったと思いますが、それだけ界隈では話題になったリフレッシュでした。
カードのリフレッシュ前後はプロモーションが実施されるという事情はもちろんのこと、各ブロガーがこぞって取り上げるため、注目度は倍増します。
アメックスとしても、カードベネフィット(+年会費!)が足元のマーケティングに見合わなくなってきたという事情はもちろんのこと、注目度アップという副次的な効果も狙ってのこの時期のリフレッシュだったのかなと思います。
ちなみに、私のブログでも、これと時を同じくして・・・というわけではありませんが、「リフレッシュ」について取り上げたエントリもあり、一部の陸マイラーの方からちょっとした反響を頂きました。
どこが違う?クレジットカードの「リフレッシュ」と新しいカードの登場の違いをシェア。押さえておくべき注意点も解説
普段は考えることのない話題だと思いますが、マイル&ポイントを集めている陸マイラーにとってはぜひとも押させておきたいポイントを解説していますので、よかったら参照されてみてください。
まとめ
今回は2021年第3四半期の重大ニュースを振り返りましたがいかがでしょうか。
重大ニュースはブログ内でも開設することがありますが、時間の制約もあってタイムリーなトピックはTwitterで共有することが多くなってきています。
よろしければ私のTwitterアカウント(@sorakoge)もフォローしてみてください。
過去の重大ニュースまとめは、下記からどうぞ。
振り返ってみると、結構懐かしいネタなどがある一方で、この界隈は激動だというのがよくわかると思います。
2019年の重大ニュース
・2019年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2020年の重大ニュース
・2020年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2021年の重大ニュース
・2021年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第2四半期のニューストップ5はこちらから
本日のエントリは以上です。
引き続き主に在米の方向けに、マイル&ポイントの話題を提供していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
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