アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2022年第1四半期):ホテルプログラムの改定を総まとめ!

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初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。

こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。

 

さて、本日は定点観測の振り返りです。

2022年第1四半期に北米で話題に挙がったマイル&ポイント界隈の重大ニュースを振り返ります。


Kenji

今回はちょっと今までとは趣向を変えて、各ホテルグループのプログラム改定について取り上げて解説したいと思います。なお、一部日本のホテルの話題も含まれます



第5位:プリンスホテルグループが新ポイントプログラム導入。プリンスルートは閉鎖へ

第5位には、プリンスホテルのポイントプログラム改定を選びました。

 

プリンスホテルのポイントプログラムには従来「プリンスルート」という独自のルートがあり、セゾンの永久不滅ポイントを経由して交換したプリンスポイントが、1pt=2円~(場合によっては)5円程度の価値のある宿泊券や施設利用券に化けるというとてもお得な使い方がありました。

私自身も2019年夏にアメリカから帰任してすぐにエポスカード含めた関連カードを発行して、プリンスポイントは集中して集めていましたし、実際に宿泊もしていました。

が、このお得なルートは、「SEIBU Smile POINT」というポイントプログラムの呼称変更に伴って、突如3月21日をもって終幕を迎えてしまいました・・・。

内容は、「すけすけのマイル乞食」さんの以下の記事などが詳しいですが、簡単に言えば、いままでの宿泊券への交換が可能なプログラムから「1pt=1円」への固定型のホテルプログラムへの改組が行われた形になります。

宿泊券や施設利用券への交換が停止されたために、この「プリンスルート」を利用するメリットはなくなってしまい、事実上終幕を迎えた、と言うわけです。


Kenji

要因としては、コロナによる母体となる西武グループの経営に限りが見られたことから、プリンスホテルが系列31物件についてシンガポールの政府系ファンドに売却したことが挙げられると思います。くわしくは>こちら<のニュース記事などをご参照ください

私も最後に駆け込みで手持ちの永久不滅ポイントをプリンスポイントに流し込んだ上で、残高の5.7万ポイントをすべてホテル宿泊券とカフェ利用券などに交換しました。

プリンスホテルには帰任後の日本でのホテルステイの「スーパーサブ」的な位置づけを期待していただけに、これで 終わりかと思うと残念な気持ちになります。

 

が、終わるときはあっけない終幕を迎えるのがマイル&ポイントの世界ですので、気持ちを切り替えて次のお得テクニックを開拓していきたいと思っています。

 

第4位:IHGが新ホテルプログラムを発表「スパイア」は「ダイヤモンド」へ

第4位には、ホテルプログラムの改定をアナウンスしたIHGを選びました。

 

IHGはステータス制度を変更しており、大きな変更点は以下の通りとなっています。

 

主な変更点

・「スパイア」エリートが「ダイヤモンド」エリートへ改称

・「シルバー」ステータスの新規創設

・獲得ポイントによるステータス達成条件が改悪(宿泊数によるステータス達成条件はわずかな変更のみ)

 

上記表は公式サイトからの抜粋ですが、例えばダイヤモンドステータスの場合、70泊マイルストーンorポイント獲得が12万ポイントであることがステータス維持の条件となります。

これは、旧:スパイアステータスの場合、75泊マイルストーンorポイント獲得が7.5万ポイントであったことに比べると、ポイント獲得によるステータスが大幅に厳しくなったことを意味しています。

 

また、「ダイヤモンド」という名称はヒルトンと被るので、スパイアのままの方が区別しやすかったかな・・・とも思いますが、そもそもIHGはステータスの恩恵が非常に薄いので、そこまで意識している方も多くないのかもしれません。

 

公式サイトのアナウンスは、以下から確認が出来ます。

私個人ではIHG系列には過去数回しか滞在したことがないためあまり実感がわきませんが、改定=改悪の流れが強い昨今にあっては、あまり歓迎すべき改定ではないことは事実です。

 

IHGにはインターコンチネンタルの「アンバサターステータス」に加入(購入)することによるIHGのステータス付与が付与されるという、いわば「裏ルート」が存在しますが、この裏ルートがホテルプログラムの改組によって消滅することがないかが気に掛かります。

 

第3位:ハイアットグループはカテゴリー改定でPHTなどがカテゴリー8へ

第3位には3月のカテゴリー改定で大幅な値上げ(改悪)を行ったハイアットを選びました。

記憶に新しい方も多いと思いますが、ハイアットで「カテゴリー8」が登場したのは2018年と、まだ比較的日が浅いものになります。

 

創設時のハイアットからのアナウンスとしては、ハイアットが個別に提携/展開するSmall and Luxury Hotels (SLH)専用のカテゴリーである(=ハイアットのホテルはカテゴリー8にはしない)、というものでした。

 

それから3年弱が経過して、2022年。大方の方が予想された通りの「ちゃぶ台返し」が起こって、カテゴリー8はハイアット系列のホテルにも拡大適用されることが決まりました。

 

2022年に発表された新カテゴリー8に含まれる対象ホテルは、以下の通りです。

 

新しく「カテゴリー8」に含まれるハイアット系列ホテル

Alila Napa Valley
Andaz Maui at Wailea Resort
Alila Ventana Big Sur
Park Hyatt Kyoto
Park Hyatt Milan
Park Hyatt New York
Park Hyatt Niseko Hanazono
Park Hyatt Paris-Vendome
Park Hyatt Sydney

 

この中では、日本人になじみが深いのは「パークハイアット京都」と「パークハイアットニセコ」という2つのPHTでしょう。

 

もともとの「カテゴリー7」の場合、特典宿泊に必要なポイント数はスタンダードルームの場合3万ポイントでした。これが「カテゴリー8」へのカテゴリーアップにより3→4万ポイントになりました。

 

さらに、1Qにスタートしたカテゴリー制の運用により、ピーク時の特典宿泊には+0.5万ポイントの4.5万ポイントが必要になります。

 

単純に変更前後で比べると3万ポイントで泊まれていた部屋に4.5万ポイント必要になったということは、最大50%ものdevalueが生じたという計算で、ハイアット派にとっては相当な改悪が生じたと捉えられても仕方のない改定だったのかなと思います。

 

第2位:ヒルトンはひっそり必要ポイント数を改定

これは他のホテルプログラムと比べると「ひっそり」と実行された値上げ/改悪のため気づいていない方も多いかもしれませんが、ヒルトンも特典宿泊に必要な必要ポイント数が一部改定になりました。

改定が行われたのは3月10日前後のことのようです。

 

例えば、アメリカの有名ブログ、TPGでは以下記事でこの話題を取り上げています。

Hilton has quietly raised the cost of a handful of former 95,000-point properties to the 120,000-point level, representing a 26% increase in price. The change was first noticed by View From The Wing at various Maldives properties that previously only charged 95,000 points per night for standard awards, including the aspirational (and ever-popular) Conrad Maldives.

 

いくつかの記事を見ている限り、対象ホテルには以下が含まれるようです。

 

・Waldorf Astoria Beverly Hills(現在は12万ptが必要)

・Conrad Maldives(現在は12万ptが必要)

・Grand Wailea, A Waldorf Astoria Resort(現在は11万ptが必要)

・LXR ROKU KYOTO(現在は11万ptが必要)

 

もともとヒルトンでは(Maldivesなどの非常に限られた一部例外はあるものの)9.5万ポイントを必要ポイント数の上限値として、この枠内でDynamic Pricingの運用を行ってきました。

 

これが今回、複数のプロパティで11万ポイント、12万ポイントという必要ポイント数が出てきたことで、特典宿泊のためのAward chart自体が上にシフトした(=改悪が実施された)と捉えるのが妥当だと思います。

 

ヒルトンは数年前に他に先駆けてDynamic Pricingを導入済みということもあり、改定が非常に気づきにくくなっています💦


Kenji

事前アナウンスなしに急に必要ポイント数を改悪されてしまうことに不信感を抱くのは私だけではないはずですが、もともとDynamic Pricingなのでアナウンスをする義理/義務もないということなのでしょうね・・

昨年アメリカのヒルトン系列限定で、ゴールド会員以上に付帯していた朝食無料を少額のダイニング・クレジットに改悪したのは記憶に新しいところですが、こういった「少しずつ」の改悪を積み重ねる動きは残念ながら今後も続くと言わざるをえなそうです。

 

第1位:マリオットがダイナミックプライシングをスタート

最後は、日本時間の3/30から晴れて(?)Dynamic Pricingでの運用を開始したマリオットグループを選びました。

マリオットは世界最大のホテルチェーンということもありますが、加えて日本在住の場合過去のSPG AMEXの大流行もあって、マリオットに自然と注目が集まることが多くなっています。

 

Dynamic Pricingが確認できるようになったのは日本時間の3/30にかけてのことで、いまは結構皆さんが活発にビフォー/アフターをチェックしているはずです。

私自身も持っていた予約で一つだけ必要ポイント数が下がったものを見つけたので、早速差し替えを行いました。

私が好きで定期的に拝見させて頂いている「やりじ鳥」さんの以下エントリでは新プログラムでのポイント単価をチェックされています。

これによると、ポイント単価は0.6円程度まで落ち込んでいるという分析結果になっているようです。


Kenji

この単価が本当だとすると、マリオットもIHGやヒルトンと同レベルまでdevalueが進んだということになりますね💦

他方で同時期にスタートするはずだったFNA(宿泊券)に対してのポイント加算が出来る措置についてはまだ確認できておらず、どうやらシステム改修が後手に回っていることが予想されます。


新しいシステムスタート直後は当面不安定な状態が続くことが多いため、ポイント宿泊を入れている人は時折チェックしてみて、自身の予約でより有利な条件に差し替えが出来るものがないかを確認されてみることをおすすめします。

 

ちなみに・・・ダイナミック・プライシングは、大手ホテルチェーンではヒルトンが業界の先駆けになります。

 

・2017年2月:HiltonがDynamic Pricingをスタート

・2020年6月:IHGがDynamic Pricingをスタート

・2022年3月:MarriottがDynamic Pricingをスタート

 

マリオットも今回これに移行したことで、今後は上でご紹介したヒルトン同様、知らぬ間に「こっそり」必要ポイント数が改定される・・・という動きが起こることが予想に難くありません。


Kenji

米国大手ホテルチェーンでは、残るHyattやWhyndamなどが、いつ、どのような形でDynamic Pricingになるかにも注目ですね

 

まとめ

今回は2022年第1四半期の重大ニュースとして、激動のホテル界隈の改定を取り上げましたがいかがでしょうか。

 

私がこのブログを開設したのは2017年のことですが、開設後の足掛け5年で考えても今年のホテルプログラムの改定はインパクトが大きく、どこも大きくdevalueが見られます。

 

大きな流れとしてはコロナでホテルの経営が厳しいことと、ポスコロでインフレの流れが加速していることを受けての措置ですが、キャッシュに比べてもポイントプログラムの改悪は顕著で、やはりマイル&ポイントは溜め込まないこと。そして、惜しみなくどんどん使っていくことが最大の防衛策になるのだと実感させられた今回の改定でした。

 

重大ニュースはブログ内でも開設することがありますが、時間の制約もあってタイムリーなトピックはTwitterで共有することが多くなってきています。

よろしければ私のTwitterアカウント(@sorakoge)もフォローしてみてください。

 

過去の重大ニュースまとめは、下記からどうぞ。

振り返ってみると、結構懐かしいネタなどがある一方で、この界隈は激動だというのがよくわかると思います。

 

2019年の重大ニュース

・2019年第1四半期のニューストップ5はこちらから

・2019年第2四半期のニューストップ5はこちらから

・2019年第3四半期のニューストップ5はこちらから

・2019年第4四半期のニューストップ5はこちらから

 

2020年の重大ニュース

・2020年第1四半期のニューストップ5はこちらから

・2020年第2四半期のニューストップ5はこちらから

・2020年第3四半期のニューストップ5はこちらから

・2020年第4四半期のニューストップ5はこちらから

 

2021年の重大ニュース

・2021年第1四半期のニューストップ5はこちらから

・2021年第2四半期のニューストップ5はこちらから

・2021年第3四半期のニューストップ5はこちらから

・2021年第4四半期のニューストップ5はこちらから

 

本日のエントリは以上です。

 

引き続き主に在米の方向けに、マイル&ポイントの話題を提供していきたいと思いますので2022年もどうぞよろしくお願いします。







 

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Kenji

斎藤ケンジ(Saito Kenji) 30代男性、2017年夏からアメリカ・ニューヨークに駐在して2019年7月に日本へ帰任。 ニューヨークでは長男に恵まれ、妻と3人でマイル&ポイントを駆使しながら旅行を満喫。物価が高いアメリカ生活での生活事情、お金の運用や節約について奮闘するさまを見てやってください。

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