アメリカ陸マイラー界の重大ニュース・トップ5(2022年第2四半期):トップは過去最高水準の燃油サーチャージ
初めてこのブログにお越しの方は、アメリカ駐在員が年間100万マイル&ポイントを貯めた方法をまとめた>こちらのエントリ<からご覧ください。
こんにちは、アメリカ駐在員のKenji(@sorakoge)です。
さて、本日は定点観測の振り返りです。
2022年第2四半期に北米で話題に挙がったマイル&ポイント界隈の重大ニュースを振り返ります。
Kenji
トップの燃油サーチャージの話題と合わせて、我らがANAから2つの話題をピックアップしました
第5位:ANAがステータスマッチを実施!9月28日まで
まず最初は、ANAが4月上旬にアナウンスした「ステータスマッチ」の話題を選びました。
#在米クレカ部 の皆様気づいてますか?!超お得なプロモーションがスタートしていますよ👍
私もこんなの見たことないです🙄
▶️22/9/28まで
ANAが北米在住者向けに上級会員のステータスマッチ、JAL/AA/デルタのステータスで申請可能 https://t.co/XrqdgQj7Pw
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) April 8, 2022
ステータスマッチは、他の会員プログラムで上級会員のステータス保有者を対象に期間限定の「お試し」で自社グループの上級会員のステータスを付与するもので、ロイヤルカスタマーを自社プログラムへ引き込むためのいわば「ティーザー」的なマーケティングです。
私の知る限りANAがステータスマッチを行ったのはこの5-6年では少なくとも初めてのことで、かなり貴重な機会と言えそうです。
ANAのステータスマッチ概要
✓ 対象者:北米在住者
✓マッチ対象者:アメリカン、デルタ、JALの上級会員
✓マッチ申請期限:2022年9月28日23:59PSTまで
Kenji
マッチ期限も9月28日までとまだ時間があるため、アメリカンやデルタなどで上級ステータスを持っている方は、ぜひこの機会にマッチを申請されてみるとよいと思います
第4位:マリオットがポイントTopUpをスタート
第4位には、マリオットの話題を選びました。
価格に合わせて特典宿泊に必要なポイント数が上下する「Dynamic Pricing」の導入から遅れること1ヶ月、遅れていた宿泊券にポイントを加算しての予約を可能にする「TopUp」が4/30にようやくスタートしました。
マリオット🍸
FNAに1.5万ptまでポイント が加算できる「Top up 」がスタートしてますね!
以下は3.5万までのFNAに+5kで40kのポイント宿泊を入れる際のサンプル例です。40kのポイントを使うか、FNA+Topupを使うかが選択可能です!
難点は、まだアプリに対応してないことですね・・💦単純に面倒過ぎ😅 pic.twitter.com/VZvwws9TVj
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) April 30, 2022
私もクレジットカードを保有している関係で3.5万pまでのホテルに使える無料宿泊券(FNA)が毎年付与されますが、これの悩みどころが「とにかく宿泊先が見当たらない・・・」ということ。
ホテル価格のインフレはもちろん、カテゴリー制の導入以来、必要ポイントが動くようになっていたところにDynamic Pricingが加わって、例えば私が付与される3.5万ポイントの宿泊券の場合、希望する日程ではほとんどホテルが選べない・・・という事態に陥っていました。
それが今回TopUpが開始されたことで、1.5万ポイントまでを宿泊券に加算することが出来るようになったため、ググっと幅が広がりました。
インフレはある種世の中の趨勢的に止められないためある程度受け入れるとして、使えない宿泊券が復活したという点で、このTopUp制度の導入は、マリオットでは久しぶりにありがたいプラスの改定でした。
第3位:続くヒルトンのプロモーション
第3位には、ヒルトンが実施するプロモーションを選びました。
各ホテルチェーンのプロモーションはポストコロナの活況にあってどちらかと言うと下火気味で、つなぎ止めのためのバラマキから、収益拡大へと舵を切っている印象があります。
そんな中にあってヒルトンだけは例年同様、次々とプロモーションを打ち出していることが目を引きます。
いまも続行中のプロモーションのひとつが、最大3倍のポイント付与プロモーション。
9月5日までの期間限定ですが、既存予約も対象になるというのが地味にありがたいですよね!
ヒルトン
最大3倍のポイント付与プロモーションがアナウンスされてますね!
対象期間は5月2日から9月5日まで
期間中通常2倍のポイント付与、3泊以上の滞在なら3倍のポイント付与既存予約分も登録でプロモ対象になります!
登録はhttps://t.co/6Xpl6sV9bS pic.twitter.com/stW4pPESMY
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) April 15, 2022
私の知る限りすでに1度延長されて本年6月末までとなっていたのが、さらにそこから今年12月まで延長されたのが、飲食代が最大25%引きになる「DINE LIKE A MEMBER」プロモーション。
下記は「コンラッド東京」の特設ページですが、最大25%オフでレストラン&ダイニングを楽しむことができます。
Dine Like A Member
・実施時期:2021年6月1日(火)から2022年12月31日(木)まで(※)
・割引率 :会員/シルバー会員様は飲食代から10%、ゴールドおよびダイヤモンド会員は飲食代から25%割引
さらに、3,500円以上の利用で500オナーズ・ポイントを追加で獲得可能(ただし部屋付けは対象外。その他も付与除外ケースあり。要確認)
・予約方法:直接ヒルトン系列ホテルのレストランで予約(一休など、外部レストランサイト経由は対象外)
・割引除外日:あり(ホテルにより異なります)
(※)もともと2021年12月で終了予定でしたが、2階にわたり半年間ずつ延長されています。
もっとも直近で目にしたプロモーションがこちら。
実施自体は7月に入ってからのものですが、LINE登録でスパークリングワインが一杯無料になるプロモーションが今週からスタートします。
ヒルトン
LINEの公式アカウント追加でスパークリングワインが一杯無料になります。
日本のヒルトン系列限定(対象は写真3枚目)
期間は7/7-9/30まで
レストラン、バーで期間中回数制限なし下記からヒルトンの公式アカウントへリンク出来ますhttps://t.co/doTRrQiWDX pic.twitter.com/kabdG8bd6y
— Kenji日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) July 1, 2022
ヒルトンはもともとプロモーションをガンガン実施することで有名なホテルチェーンですが、他の大手チェーンと比べても頻度が大きく、ロイヤルカスターを増やすための企業努力を続けている姿勢には共感が持てます。
第2位:IHGの新プログラムが始動
第2位には、新プログラム「IHG One Rewards」が始動したIHGを選びました。
IHGの新プログラムの話題は1Qのニュースでも取り上げましたが、主な変更点は以下の通りでした。
主な変更点
・「スパイア」エリートが「ダイヤモンド」エリートへ改称
・「シルバー」ステータスの新規創設
・獲得ポイントによるステータス達成条件が改悪(宿泊数によるステータス達成条件はわずかな変更のみ)
ステータス達成条件についての詳細は1Qにアナウンス済みの情報のため割愛しますが、今回着目したいのが上級会員向けのベネフィットです。
新プログラムが始動したのは4月13日のことですが、ダイヤモンドステータス向けのベネフィットが
・100%のボーナスポイント付与
・無料宿泊の割引
・ダイヤモンドステータス専用のサポート
・部屋のアップグレード
・朝食2名無料(orポイント付与、ドリンク1杯無料)
・アーリーCI、レイトCO
に設定されました。
太字部分は過去のスパイア会員にはなかった特典で、シンプルに改善になります。
さらに大きいのが一定の宿泊実績に応じて付与される「マイルストーンボーナス」で、40泊到達時点で年間通じてのラウンジアクセスが保証される「ラウンジ特典」が付与されることになりました。
もともとのIHGリワーズクラブの上級会員である「スパイア会員」(現在のダイヤモンド会員に相当)にラウンジアクセスや無料朝食が付かなったことから比べると、この2つの特典付与は大きな改善と言えます。
Kenji
今後はIHG会員にとっては、40泊と70泊という2つのマイルストーンが達成したい大きな節目になってくることと思います。
IHG One Rewardsのベネフィット詳細は、以下の公式ページから確認が出来ます。
第1位:ANA/JALがサーチャージを大幅値上げ
第一位には、再び日系エアラインの話題。過去最高水準にアップした「燃油サーチャージ」を選びました。
ウクライナ・ロシア問題や、ポストコロナの需要高まりにより原油価格はここ数か月上昇の一途でした。
日系エアラインは国際線フライトにつき「燃油サーチャージ」を別に徴収することはよく知られていますが、サーチャージ水準は過去3か月で2度、ランクアップがアナウンスされました。
まずは4月アナウンスで、6月分からのサーチャージが4段階アップで、北米/欧州往復が7万円オーバーに。。
4段階upか…これは相当痛手ですね💦 https://t.co/G2IQiIzZtK
— Kenji🇺🇸🇯🇵日米陸マイラー兼ブロガー (@sorakoge) April 19, 2022
そして、6月アナウンスではさらに上がって、8/1-9/30購入分について、既存のチャートを突き抜けてサーチャージの「特別算出」という新しい区分が出てきました・・・
ついにサーチャージがぶっ壊れました。
チャート突き抜けたので特別算出です。
往復で東南アジア5万、ハワイ6万、欧州10万円…。https://t.co/pfpUInQMRc pic.twitter.com/FImFFG5qgl— issy💉💉🧚♀️💉旅人になりたい (@y_issy24) June 13, 2022
ANAだけでなく、もちろんJALもほぼ同様の状況です。
JAL、8-9月サーチャージ
大幅引き上げ 欧米4万7000円燃油上げて 運賃は下げる
https://t.co/oVR3hrnbRX— 旅好き_鉄道飛行機好き (@travelJGCSFC) June 24, 2022
下記は8月以降ANA国際線で適用されるサーチャージ一覧ですが、北米/欧米往復は、日本出発の場合サーチャージだけで約10万円(9.8万円)の付加がされるというのは見た目にもかなり強烈です。。。
特典航空券で手配する陸マイラーにとって、ようやくコロナの出入国規制が緩和されてきた中にあっては、旅行に水を差しかねない大きな向かい風と言うことが出来そうです。
Kenji
当面はサーチャージが別途徴収されることのない米系エアラインのマイルプログラムを頼る機会も増えそうですね
まとめ
今回は2022年第2四半期の重大ニュースとして、マイル&ポイントに関する5つのトピックを取り上げました。
前回第1四半期はホテルプログラムの一斉改定時期だったことから比べると、今回は全体的にはやや小粒なネタが多かったという印象も持ちました。
そんな中で、日本人にとってはANA/JALの日系エアラインのサーチャージが大幅値上げになったことのインパクトはやはり大きく、旅行需要はもちろん、一時帰国や、出張で渡航する機会のある方にとっても非常に大きな影響を及ぼすものと言えそうです。
重大ニュースはブログ内でも個別記事で取り上げることもありますが、時間の制約もあってタイムリーなトピックはTwitterで共有することが多くなってきています。
よろしければ私のTwitterアカウント(@sorakoge)もフォローしてみてください。
過去の重大ニュースまとめは、下記からどうぞ。
振り返ってみると、結構懐かしいネタなどがある一方で、この界隈は激動だというのがよくわかると思います。
2019年の重大ニュース
・2019年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2019年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2020年の重大ニュース
・2020年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2020年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2021年の重大ニュース
・2021年第1四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第2四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第3四半期のニューストップ5はこちらから
・2021年第4四半期のニューストップ5はこちらから
2022年の重大ニュース
・2022年第1四半期のニューストップ5はこちらから
本日のエントリは以上です。
引き続き主に在米の方向けに、マイル&ポイントの話題を提供していきたいと思いますので2022年もどうぞよろしくお願いします。
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